やらかしは勘違いからで 16
翌日、勲章授与やら王様や他の大物達からも御言葉を賜ったりと盛大な授与式が行われた。
ここまで差が出るか、こっちの国のほうが物凄く良くしてくれてるんですがもういっその事この国の民になろうかしら
「ウチの国の時とは大違いだね、セーレ王国って実は凄いケチなんじゃないかな?」
「俺もそう思った。こうなったらクリスも一緒にこの国の民になっちまおうぜ」
「いいねぇ、一緒に移籍してしまうかい」
「その、なんちゃってとは言え貴族の私からも御詫びするので移籍は勘弁してあげて下さい。下手すると私は御役御免になってしまいます」
それは困る
「メロニィも来ちゃえば良いと思うの」
「流石に貴族はそんな簡単にはいかないのですよ」
「アチキは何処へ行こうとヤマト村の者なのでぇぇす。みーくんもヤマト村の者でいくんやでぇ」
俺もヤマト村の者か、でもなんか甘えちゃいそうで悪いからなぁ
「なんか甘えちゃいそうだからそれはやめとくよ。いつかヤマト村の存在に負けない偉業を成し遂げたら考えるかな」
「そんなの気にする事無いんやでぇ、クリスも村の者なのでぇす!」
「ええ!?私もなの?でも私はみーくん程ヤマト村の人と馴染んで無いからねぇ」
意外と馴染んでる気はするぜ
「大丈夫ぽぅん、姐御もかえで姉さんも即了承ぼぅん」
「それは嬉しいけどねぇ。それじゃあ私もみーくんと同じく凄い偉業を成し遂げたらって事でいこうかな」
クリスも一緒か、パーティーだからそれはそうなんだがクリスが一緒の道を行くみたいな事を言葉にすると安心感というか、ちょっと心に響く
「みーさんは順当に行くと貴族になるのですから出身をヤマト村にするのは良いですが行き着く先は貴族ですよ」
本当、結婚を推してくるけど…もしふとした時にメロニィが求婚してこなくなったらショックが大きいから今のうちに控えて貰いたいかな
夜になりパーティーが始まった。流石王宮で行われるパーティーだけあって食事も上等で酒も旨い。
音楽に合わせて踊る時間がやってくるとまさかの人物が俺に踊りのパートナーを頼んで来た
「師匠、よろしければ一緒に踊りましょう!!」
ここでツッコミを入れたり動揺する程度の男は魔王軍将軍を倒せたりはしない。
さも当たり前の如くコルト君と踊ってみせた。
とは言え踊りなんか全然分からないけど何とか観察して見様見真似を体現して誤魔化す俺
「言うまでもなく俺は踊りなんか全然分からんのでコルト君、任せた!」
「お任せ下さい。今日師匠と踊る為に沢山練習しました!」
踊り受けるの安請け合いだったかもしれん、この子の師匠愛はちょっと重い。
沢山練習しただけあり俺への先導も上手くやってくれてるので見た感じだけだと悪くなさそうだ
「流石です、師匠。では最後の決めです!」
決めは見てたからちゃんとやれた。と思ったら
「ありがとうございました!見事に決められました!」
思いっきり抱きつかれてるんですが誰も何も言う事なく拍手だけが沸き起こっていた。
もしかしたらイメージと違って男同士も普通な事なのかと見回したが男同士で踊ってる人は見当たらない。
しかも次期王になる事が濃厚な王子様ですよ、この子。
この国はこれでいいのだろうか?
「せっかくなんだから我等がリーダーのクリス様とも踊って来いよ」
「え、ええぇ!?そ、それは流石に……」
「クリス様、おねしゃす!」
「私も踊りなんて全然分からないよ?」
「コルト君と練習したら次俺とだからな」
「し、仕方ないなぁ。王子様、私でもよろしければ是非とも御一緒お願いします」
「は、はは、はいぃ!」
「ではみーさん、許嫁の私と…ってほぺじゃなくてここは手を持つんですよ!」
次はメロニィと踊った。メロニィは流石貴族だけありスムーズに踊れてるな、ちょっと大胆に持ち上げてみるか
「み、みーさん!?そんな大技を」
いつも求婚してくる仕返しだ。それにしてもコルト君は一転してぎこちない踊りになってしまってる。
あの年頃だとお気に召したお姉さんと踊ろうものなら仕方ないか
「ではまゆも姫、おねしゃす」
「うにゅ!王みーくんよ、頼むぞい」
流石まゆも、踊りは同じく知らなかったはずなのに少し観察を多めにしただけで問題なく踊れている
「みーくんくるくるやでぇ」
「ローリングローリング」
これでもか位回ったら目がヤバい
「ま、まゆもも回るのだ」
「ろーりんぐろーりんぐ」
お互いフラフラなまま決めをして終わった。それにしてもまゆもの胸はヤバい、14歳でそれはもう反則だろ。
だがあまり見ないようにしなくては
「ではクリス様、ボクと踊っていただけますか」
「へへ、今度焼き串奢ってね」
コイツ、こんな所で変なもの要求しやがって
「俺が奢られる側だろーが、お姉さんのくせに」
「おっさんが何言ってるのさ?」
「コノヤロー、この場でにゅぐりもんするぞ」
「やれるものならやってみるんだねってちょ、ちょっとみーくん!?」
持ち上げてやりました
「うわーい、もしかしてこれはこのままクリス様放題?」
「へ、へへんだ!そんな度胸無いくせに、やれるものならやってみな」
こういう時は奇襲を仕掛けるに限るのでクリスが話してる所を被せるように真面目に話してみる
「いやもう、クリスとこんな風に踊れるだけで俺は幸せだから良いです。また何年経っても、いつまでもボクと踊ってあげて下さい」
近すぎないくらいの耳元でそう囁いてやった
「お、おおぅ……ちょっと、やめてよ。そんな風にされるとなんか恥ずかしいじゃないかぁ……」
「まあ次からは手じゃなくて掴むのはほぺなんですけどねぇぇぇ〜」
「キミってヤツは〜!やけにアッサリとまともなこと言うと思ったら…このバカみー!!」
「ほらほら、もうすぐ決めですぞ!」
なんやかんやとキメは息ピッタリで決めました
「焼き串とスウィーツなんだからね!」
「分かったよ、クリスもほぺなんだからね!」
ほぺを膨らませて来たので突こうとしたらレーヌさんが踊りの誘いをして来たので一緒に踊り、その後タイマ君がメロニィと踊りだした流れでキリカさんも俺と踊るという事になり、結局一通りペアを組んで踊ってたらあっという間に時間が過ぎていった。
踊りの時間って結構面白いのかも知れない。
因みに最後は俺とタイマ君でそれはもう情熱的に激しく踊り、コルト君以外は若干引いていた




