やらかしは勘違いからで 10
「こういうのはやるからには理不尽かつ強気に行くべきだ、とことん行くぜ!」
「どうなる事やら…嫌な予感しかしないけど任せるよ」
メロニィ秘策の時間という事でやってまいりました魔王軍バスティーの本拠地。
ここさえ早急に潰せば砦の破壊により考えられる被害はほぼ無くなるという作戦だ。
ここで脅しに脅したドーラスを解放し魔王軍の連中には撤退する事を命じるように指示した。30分後に破壊するから助かりたいならそれまでに逃げろと。
因みにドーラスには遮音結界を施して居たので一連のやり取りや俺が動揺しまくりだった事は聞かれてはいないので弱味は見せてないはず。
ドーラス解放から15分後、拡声器を使い本拠地全体に聞こえるように声明を出した
「あー、あー、俺はライオウ、バスティー、その他をぶっ殺したみーである!これより15分後、貴様等は我が弟子である王子の暗殺に手を貸したばかりか俺や俺の仲間にも手を出した罪により貴様等のアジトを滅ぼす事にした。この決定に不服とする者は我々が厳しく対処する所存である。己等に問うで!!今すぐ本拠地を明け渡すか、ここで死ぬか今すぐ決めろ!」
ここで威嚇射撃
「ぐらびとぅーーーーん」
まゆもさんのそれは威嚇を超えてる気もするけど大丈夫だろう
「こんな滅茶苦茶な言い分聞いてくれるかな?どっちが悪か分かったもんじゃないよ」
クリス様が呆れたように言ってるが仕方ないと言いたい。
ドーラスには全員撤退の賛同を得られたら白旗を上げるように言ってあり、それが上がったら本数に応じて時間を10分ずつ延長してから攻撃を開始するとも。
なぜこんな事をするかというと籠城でもされたら色々しんどくなるというのと時間を稼がれるとそれに伴い帝国側が攻め入って来て魔王軍の本拠地を潰されこの辺りの土地の権利を主張しだしてくる危険性があるためだ。
聞いたところによるとこちらの砦が無い状態で将軍が討ち取られたとあれば帝国側は確実に魔王軍本拠地に攻め入って来るとの見解だ。
こちらの砦があればそれをされる前に挙兵して何とかなっただろうし砦があれば帝国側もそうしゃしゃり出たりはしないだろうが砦が無いとバレたらこちらがバタバタしてる間に魔王軍の本拠地が下手すると帝国側の砦みたくなっちゃう可能性だってあるとの事。
それと魔王軍の残党に関して言えばどう逃げるかは知らないが下手に全滅させて全く別の軍勢を持って来られる位恨みを買うなんてならないように配慮しておくほうがいい。
あくまで国ではなく我々パーティーの逆鱗に触れたという形での襲撃にする為だ。
頭がやられてる以上はこちらも無駄に殺したりはしないというのも見せないと俺達パーティーがより一層狙われたりしてしんどくなる可能性もあるし。
この辺の対応を間違えると下手したら我々パーティーを飛び越えて戦争にしかならないので実際のところ生き残りの魔物達は慎重に扱わなければならない。
魔物にとって俺達は危険極まりないパーティーで迂闊に手を出すなみたいに牽制になれば儲けものだ。
このあたりの事はドーラスにも言ってあるがドーラスも砦を破壊した俺の姿を見てたせいかこの国そのものと俺達の繋がりは大したものでないという事には納得してるようだった。
因みにこの作戦の流れは当然コルト君やギルには話してあり快く了承を得ている、どころか俺達パーティーの後ろ盾として遠慮なく言ってくれと言われはしたがそこは保留にしておいた。
多分今も離れた所で見ていると思われる
「みーさん、白旗が上がってます。1本だけなので予定通りの時間で行きましょう」
どうやら素直に撤退してくれた様だ。それにしても魔王軍の狙いってなんだろ?そろそろ本格的に調べてみるか
「いよいよ攻撃開始ですね。後で私もこれ投げてみて良いでしょうか?」
待ち時間の間遊んでたわけではなく、魔力回復をしつつ我が必殺技を魔石に込めてなるべく短時間で集中して一気に潰してしまおう作戦だ。
誰が見ても明らかに破壊し尽くされたとした上でリンガー国の旗を刺しておけば帝国側から変な事はされないという狙いだ
「では記念すべき最初の一発は我等がリーダー、クリス様にお願いします!」
「ええ!?私なの?それじゃあ行くよ、ええっとこの魔石をあっちにやるように気持ちを込めて投げつければいいんだよね?行くよ、てい!」
投げられた魔石は天帝波となり魔王軍本拠地に放たれた。
うん、上々だ。ちゃんと前もって天帝波の魔石バージョンは試験済みなので問題無くやれそう
「思ったより爽快そうですね。私にもやらせて下さいよ」
「アチキもやるぅぅ」
「コレ…いいかも。みーくんもっとちょーだい」
皆もお気に召してくれたようだ。俺もちょっと必殺技のバリエーションというか試したいのがあるのでどんどんやってみようと思う
「クリスビーム!!」
「メロニィレーザー!!」
「ぴるぴっきゃ!!」
各々好き勝手な名前を付けて楽しんでる模様。
そしてその攻撃は傍から見ると凄く容赦無い感じでドーラスの気持が少し分かった気がした。
コイツらも大概だな
「みーくん、もっとドカーンって感じの凄いの無いの?」
クリスめ、無茶言いよって
「ちょっと試してみたいのがあるから良いかな?」
「新しい必殺技ですか?」
「技の根本は変わらないんだけどね、なんていうかここから放つと距離があるせいか思った程の威力じゃ無いというかコスパ的にはあまり良くない感じがするので…こんな感じにしてみました」
結界にきゃめはめはを圧縮した状態のものを作ってみました。
これを撃ち込んで中心部で炸裂させたらいい感じになる気がするのです
「おお!それは良い感じになりそうですのぅ」
まゆもさんのおメガネに掛かったようだ、これは期待出来る。皆も期待の眼差しを向けて来た
「ではみーくん、行きます!」
結界で覆ったこのきゃめはめはの塊を弱いきゃめはめはで本拠地の中心部に放ち結界を解除してやったらとんでもない爆発が起きた
「これはヤバいねぇ、キミってば最早人間兵器になっちゃってるね」
「これを我が国のお偉いさんに見せたら対応がもっと良くなるかも知れませんね。それか危険人物認定…それはもうされてそうですが」
クリスは若干引いてる風だがメロニィは御満悦の様子
「せいら姐さんの破滅爆破に似てるぴょ」
せいらさんの秘密の必殺技か。俺のはあーだこーだやって成立してる技だけどせいらさんはサクッとやって来そうだな、おっかない
「これを魔石に込められるか実験してみるね」
その間、俺が込めておいた魔石で戯れる3人。こっちは中々上手くやれない、やはり結界ときゃめはめは2つ同時は無理か。
とするならきゃめはめは単体で圧縮出来るようやってみるか。
みー弾でやった時は無理があったが今は時間があるのでやりようはありそうな気がする
「そのやり方は姐御っぽいぼぅん」
なるほど、せいらさんもこんな感じで溜めを作るか。問題は維持だ、そしてそれを魔石に
「出来たっぽい…けどこれは素直に結界で込めたほうが実践では使いやすいかな。今回は魔石と言うことで…これやりたい人?」
「はいは〜い!」
「私もやります!」
「アチキも〜」
と言うことで3つ頑張って作ってみました
「どうせなら同時にやってみようよ」
「それならいっそ中心部でやりたいですね」
「上空からやればいけそうにゃのだよ」
皆がコッチを見てきた、確かに上空はやりやすそうだ。なら行っちゃいますか、上空へ
「いっそ集中砲火という事でここらで一気に決めたいと思います。皆さん準備は良いですか?」
「「はい!」」
「せーの、いっけぇ〜!」
自分達でやっといてアレだがとんでもない威力でバスティーの本拠地がほぼ崩壊した
「みーさん鼻血出てますよ、こんな集中して魔力を無理矢理回復してやり続けるのはあまり良く無さそうですね」
確かにこれは身体に負担が凄そうだ
「トドメはアチキに任せるぼぅん、土龍!」
有無を言わさず放たれたまゆもの魔法、今回は土龍との事だが果たして
「……何も起きないけど?でもまゆもちゃんの魔法で何も起きない訳がないよね」
同感だ、何か悍ましい事が起きるに違いない
「あ?あれは、卵…ですか?」
何やら卵のようなものがある。大きくなってる気がするが果たして
「今のところは大した被害は無さそうだね、まゆもちゃんの魔法でもこういうパターンもあるって事か。思えば水龍さんも攻撃的ではないし」
クリスが言うとなんかフラグな気がしてならなくなって来る
「あ、ヒビが…」
ヒビが入ったと思ったらとんでもない量の土が卵から噴き出した、それは上空に居る俺達に届くと言わんばかりの勢いで。そしてその土の噴出されてる形が龍っぽくも見えるような
「まさかこれで龍を作ってるのかい?」
「フィナーレぼぅぅん!!」
そう言うと確かに巨大な龍を一瞬だけ形取るや否や、崩れ去り土石流の如くバスティーの本拠地を埋め尽くした。
最近大きな岩や土を動かしてた身だから分かるが見た目や漫画等のイメージと異なりあの量の土石流は巻き込まれたら基本詰みです。
まゆもの魔法はどんどんえげつない事になってくねぇ
「あの土塊達は卵の下から吸い取ってたので地盤も滅茶苦茶ぼぅん!!」
これを得意気にかつ嬉しそうに語るまゆもさんは流石です。砦を潰してあたふたしてる俺なんかとは違い大物ですな




