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やらかしは勘違いからで 9


 翌朝、部屋を出るとどうも静かな気がすると思いつつ食堂に行ったが誰も居ない、すると下がザワついてたので降りてみると兵士達が慌ただしそうに動いてるので話を聞いてみたらどうも魔物が乗り込んで来てるらしい。

 客人である俺達の手を煩わす程でもないという判断から静かに対処しようとしてるようだが思ったより苦戦してるとの事



「思ったよりヤバいかも知れない、静かにとっとと片付けようなんて言ってられないぞ」



 兵士達がそんな話をしていると爆発音が鳴ったのでそちらを見に行ってみる。皆もいるだろうか?



「ば、馬鹿な…これで無傷だと?」



「もっと打ち込め!それと全体に報告だ」



「王子達は避難させるように」



 2m位の大きさで白い人型のような魔物?だ。目や口があるようには見えず人型としか言いようがない。

 どうやら大砲や魔法でも無傷という事で緊急体制に入るようだ。俺もちょっとやってみるか



「やたら頑丈だな!」



 何してくるわけでも無いが攻撃がまるで効いてない。

 軽くきゃめはめはも撃ってみたが駄目だった



「見つけたぞぉ、ここに集え!」



 やって来たのはドーラスだった。ヤバい、完全に存在をスルーしてた



「主の仇ってところか、それにしちゃ無謀じゃないか?」



「みー殿、気をつけてください。本当に何も効いてないようてす、生命体かどうかも疑わしい」



「くくく、コヤツ等はワシが作った最高傑作じゃ。狙いは貴様だ、行け!!」



 ドーラスの指示に反応した魔物が俺の方に突っ込んで?来た。

 手の形が刃物のようになり襲い掛かって来るが…



「えっと、何これ?」



 遅い。コイツはのそのそと歩いて動いてるのだがそのスピードと変わらずに俺の所に向かって来てる、まさかこれが最高速?



「油断したな!殺れ!!」



 ドーラスがそう強く指示を出すと飛び掛かって来てからの突きを放って来た。

 確かにちょっと意表を突かれて一瞬焦ったが冗談抜きで普通の人でも躱せる位なモノだ。

 何がしたいんだろう? 集まったのは全部で4体でわざわざここに乗り込んで来るあたりまだ何かあるに違いない。油断は禁物よ



「流石はバスティー様を倒しただけはある。だがコイツ等はジワジワと貴様だけを狙って行くぞ!見て分かる通りコイツ等は壊すことも止めることも不可能。いずれ疲れ果てた貴様は殺られるしか無いのだ」



 今の流れは流石なんて言われるものではない。

 だけどジワジワと俺だけを狙って来ると言う事は分かったのでとりあえずコイツ脅して止めさせるか



「今のところ何も効かない以外驚異は無いけどお前なら止められるの?」



「それを答える馬鹿がどこに居る。ワシがわざわざ出向いたのはお前にマーキングする為だ!後はワシを怒らせた事を後悔してから逝くんじゃな」



 台詞と驚異度が噛み合ってない気がするけど今そんなピンチなのか?正直コイツ等なんてなんとでも対処は出来る気がしてならない。

 だが周りの兵達もこの程度な訳無いと思っての警戒から様子見してる状態だ。

 もう仕留めちゃおうかな、でもそれが罠って方がしっくり来る状態だから面倒くさい



「ところで俺の仲間達が見当たらないがお前なんかした?」



「くくく、そういうのはあの世で確認するんじゃな」












 は? 











「兵士さん、悪いが皆砦から出して避難しててくれないか?コイツ等壊すにゃ本気でやる必要があるけど周りの人を巻き込まない自信が無いわ」



「え!?いや、しかし…………わ、分かりました。2分お待ちを」






「馬鹿め、コイツ等を壊せる訳が無いじゃろうて。ワシは魔王軍随一の研究員じゃ。そのワシが作った最高傑作が貴様如きに壊せる訳がないわ!2分とか言ったな、貴様が無駄に暴れるのを見て絶望する姿見てやるわ」



 このジジイは戦えないんだろうな。人間側の都合を素直に聞いてるという時点でここの連中をどうこうする秘策なんかは無いのだろう。

 だが関係無い、コイツ等全員嬲り殺しにしてくれる!!!



「ほれ、2分経ったんじゃないのか?それとも今さら後悔したか?何も効かないヤツがひたすら追って来て狙い」



「アエテックスパワー重ね掛け」



「うひぃぃぃぃ!!?な、なんじゃそのパワーは!?だがワシの最高傑作」



「天帝波!!!!!」



 砦の壁ごと吹っ飛ばしちゃったけど辛うじてまだ半分くらいは原型をとどめてる



「どこまでもつか調べてやるよ」



 今度は肉弾戦だ、信じられないが本当にトロい。

 なので嬲り殺し状態で遂に1体目を消し去った。

 どうやら駄目になると消し炭になるようだ




「ま、まさかそんな……」



「貴様等絶対に許さないからな、じわりじわりと嬲り殺しにしてくれる!!!」



 そう言ってまた天帝波でやってからの嬲り殺しに



「や、やめてぇぇぇ!!」



「俺の仲間やっといて何言ってやがる!!」



「は!?何言ってるんじゃ!?」



「天帝波ーーー!!!お前はこれで楽に逝かせたりはしないからな!」



 怒り頂点の俺は明らかにオーバーキルだが怒りのままに暴れた。

 頑丈なのをいい事にこの魔物をボコボコにしたり、光殺法やマグナムを屈指してこれでもかくらい痛めつけてやった



「やめ、やめてあげてぇぇぇ!!見てられぬぅぅ!それ、それに、何か誤解して」



「ちょっとちょっと、みーくん?何があったのさ?」


「何やら魔物が居ますよ?」


「敵襲かえ?」



 あれ?皆?え?



「おいジジイ、お前俺の仲間やったとか言ってたよな?どういう事だ?」



「ヒィィィ!?わ、ワシは一言もそんな事言っとら〜ん!だいたい何これ?なんでここまでするの?確かにワシは戦闘の事なんてカラッきしで強さなんかも全然見抜いたり出来ぬけどここまでする事無いじゃん!

 魔王軍のワシから見ても歴史あるこの砦にはある種の畏敬の念があるというのに何平然と破壊しちゃってるの?人の心とか無いの?物言わぬとは言えあんな残酷にワシの最高傑作も壊しちゃうし。お前のほうが人類の驚異じゃねーか!」



 散々な言われようだが…うん、ヤバい、やり過ぎた



「ええっと…砦に居た皆さんは?」


「えっと…ちゃんと避難してって言って出て行ったようですよ」


「破壊、嫌いじゃにゃいぼんよ」



 破壊の権化みたいなまゆもは特に動揺して無いみたいだけどコレって物凄くマズイのではなかろうか



「リーダーとして聞くよ、そこの魔物が言ってた事とさっきみーくんが仲間をやったとか何とか言ってたのを考えるに、キミは私達がやられたと思って暴れちゃったって事でいいかな?」



 完全に熱が抜けた俺は血の気が引けてきた。歴史ある、しかもまだ別に御役御免になった訳でもない砦壊しちゃったよ。

 やらかした事の自覚がどんどん芽生えてきた



「はい、そのようです…ど、どうしよ、やり過ぎちゃったよ」


「お、おぅ……その、アレだ、落ち着こう!落ち着こうよ、まだきっとなんとかなるさ」



 俺の動揺っぷりにクリスもちょっと慌ててなだめてきた。

 やべぇよ、せいらさんが言うように俺は犯罪者になっちまうのか。こうなったら逃げるか?



「落ち着きましょう、まずそもそも何があったのか説明お願いします」



 話そうとしたらまだ蠢いてた一匹が俺をめがけて襲って来たので今度はスムーズかつ全力で退治してやった。

 そして事の成り行きを説明した。

 逆に皆は何をしてたか聞いたところ、どうやら女子部屋から見える川に白い大きめの魚が居たので気になって見に川の方へ行ってただけだった



「結局捕まえられなかったのしゃ」



 まゆもさんはこの破壊に対して然程気にしていないようだ。流石です



「キミってば私達の事好き過ぎるんだから〜、それにしたって砦破壊はやり過ぎだろぉ」



「好き過ぎるんだから仕方ないだろ、やられたって思った時本当、2分耐えるのも大変だったんだぞ。血の気は引くし立ち眩みはするしで気が気じゃなかったんだよ。目の前真っ暗になったんだからな」



 やらかした反面皆無事だったという安堵感からつい恥ずかしい事もサラッと言ってしまった。

 拾われないようにシレッとしておこう



「う、うん。まあしょうがないかなぁ」


「私に策があります!そもそも悪いのは乗り込んで来たコイツですのでみーさんは何も悪くないですよ」



 流石メロニィお姉さん!こういう時のキリッとした感じの頼れる感は家でも良いお姉さんなんだなって思う。

 まゆもが頭をナデナデして来た、慰めてくれてるのだろう。

 メロニィの袖を掴んで縮こまる俺をクリスもヨシヨシしてくる有り様だ。






 ということで砦を出て避難してる皆の所へ行き敵は退治したと伝えとりあえず砦は反対側の一部を残して崩壊してしまったので全員一度城に戻って貰うことにした。

 そして俺達はというと魔石、魔力回復ポーション、拡声器なんかを貰った上で魔物側の本拠地へ向かう事にした


 




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