やらかしは勘違いからで 8
宴が始まった
流石兵士達の生業だけあってこれでもかくらい肉肉しいけどちょうどガっつきたい気分だったので良かった。
そして一通り挨拶なんかを済ませお酒も良い感じに浸透して来た頃合いになると
「みーさんにお話があります」
サリナさんから話?若干怒り気味な雰囲気だと思ったら何でも俺とタイマ君のノリがコルト君に悪影響を与えてると指摘して来たのだ
「サリナ殿、コルト王子も年頃の男ですので多少は」
「ギルさんは黙っていてください。コルト王子にはコルト王子に相応しい性格というのがあるのです」
「さ、サリナ。師匠の教えは絶対であり」
「それがイケないというのです!もっと厳格にしないとですよ。次期王位継承なのは確実なのですから」
それ言われると何とも言えないではにゃいか
「そ、そんな酷くなる様な事は俺は言ったつもりは」
「太ももだなんだと言ったという話ではありませんか」
それはタイマ君だ
「女性の魅力の話の中でたまたま出たと言うだけでそこまで」
「コルト王子にはまだ早いです。いずれは他国の王女や高貴な女性と結婚する可能性が高いのですから」
サリナさんはかなり堅い人物だったようだ。いや、本来王子の侍女ともなったらそんなもんか。
それにしても…このやり取りで普段ならクリスあたりが何か言ってきそうなんだがクリス達は兵士達にチヤホヤされてるんだよなぁ。
分かってはいたけどウチの3人は皆普通に上玉だから当然っちゃ当然なんだよね、加えて俺の所には王子がぴったりだから兵士達からすれば尚更そっちの方が居やすいだろうし。
正直モヤッとする部分はあるけど、これが俺の年齢が本当に同世代だったらやばかったかも知れないけどおっさん視点でいうとこういう所で皆良い人見付けられる可能性があるとか考えるとあまりお邪魔はしちゃいかんなってなるんです。
変な事しようものならその限りでは無いけど見る限りちゃんと距離は弁えてるし不快な思いをさせてるようにも見えないからおっさんは見守るモードにならないとです
「結婚がどーしたんですかぁ〜?」
「お兄さん、物凄く強いんですってねぇ〜、ちょっと試してみる?」
何をですか?
「あんらぁやだぁ、私ぃ、タイプかも〜」
ここは砦で最前線、冗談抜きで死人が出る現場でありそんな所に居る兵は基本的に屈強なのしか居ない。
この国はそもそも軍事に力を入れてるので尚更ではあるがそんな中でも割合は少ないが女性も居る。そして例に漏れず女性もかなり屈強そう
「ほらみーさん、酒進んでねぇ〜ぞ〜」
「いやちょっと……」
そんな強くないって言うまもなく飲まされる俺
「魔王軍将軍倒すなんてやるじゃん!つまみ食いしてもいいな?」
「ひゃっ!?」
耳噛まれたよ。グイグイ来るなぁ、なんかちょっと怖いです
「お、お前達あまりそういうのは」
「はぁぁ!?なあに?ギルさんは私達の邪魔するって言うの?」
「責任取れるんでしょーね!?」
アレ?何これ?ギルが何も言えずに縮こまってない?この人偉いんだよね?しかも他の男達もなんか目を逸らしてるし
「み、皆さん程々に…師匠も困ってそうで」
「王子もぉ、ずっとみーさんのこと見てるけどそんなにLOVEなら耳くらいカプってしておやりよ」
何言ってんだこの人は
「こ、こうですか?」
コルト君も何やってんの?って教育に良くないんだからサリナさんからも何か言ってくれないかしら?
「あ、あの、そういうのは王子の」
よし、そのまま止めるんだ
「何言ってんのよ〜、ってよく見ると可愛い子じゃない!侍女か何か?私達が可愛がってあげようかしら?」
「ひゃひぃぃぃ〜」
あら可愛い。ってすっかり萎縮しちゃってるよ。でもわかるよ、単純にゴツいから圧が凄いもの
「し、師匠は私のですからね!!」
耳にカプついてきたと思ったら何言い出してるんだこの子は。
見た目が可愛らしいからちょっと焦るんだけど普通に男の子なんだからやめてほしい
「王子ったら可愛い〜」
「どうしよっかなぁ〜とって食っちまおうかなぁ〜」
うわぁ…本当に肉食だなぁ、この女兵達は
「ほらみーさん、もっとグイグイ行きなさいよ」
うおっ!やべぇ、ドギツいの飲ませて来やがった。クリスがこっちに来て……
意識が飛んだかすら定かじゃないけど離れた椅子に寝かされてる俺が居た。
少し回復したと思ったらまゆもと王子とサリナさんが近くに居てくれたようだ
「アレ?もしかして俺寝てた?」
「みーくん大丈夫かえ?まだそんな時間は経っておらぬぞい」
「ウチのモノがすいません。師匠は然程お酒は強くないと説明してなんとか避難出来ました」
「お止め出来ず申し訳ありません」
いや、アレを止めるのは無理があるというのは分かるのでいいです
「俺は大丈夫だから皆まだ楽しんで来ると良いさ、俺はまだ復帰は出来なそうだけどもう大丈夫だからね。それに王子が下がってると皆気を使っちまうぜ」
「そ、そうでした。お気遣いありがとうございます。私としては師匠と居たいですが王子として立ち回って来ます」
コルト君って本気でホモではないよね?見た目が凄い可愛らしいからあんまりグイグイ来ると変な扉開いちゃいそうで怖いです
「それでは私達は元の席に戻っておきますので」
「アチキはお酒飲めにゃいからここに居るーぼん」
「ではまゆも様、よろしくお願いします」
まゆもも残ってくれるようだが何か悪い気がする
「まゆももいいんだぜ、肉を食って来るがいい」
「沢山たぺたから大丈夫ぼぅん。みーくん遠慮なく寝て良いんやでぇ」
こうしてるとあの小屋を思い出す
「まゆもが起きてて俺が寝っ転がってるとあの小屋に居た時を思い出すねぇ。あの時はまさか異国の地でまゆもとこんな宴に参加するなんて思っても見なかったぜ」
「懐かしいですのぅ。アチキはみーくんと色んな所で色んな事する未来しか見えぬかったやでぇ」
サラッと話してるけど実は凄い事なんじゃないのだろうか?ヤマト村の人及びまゆもってこういう事言う時だいたい外さないけど結果で言えばまゆもの見えてたとおりになってるって事だ
「まゆもってもしかして占い的な、予知的な事が出来たりするのかい?」
「うーにゅ、それが出来てたらカジノで勝ってるぼんよ」
そうだ、まゆもも便乗してカジノで遊ぶ事があったが普通に負けてたんだった。
メロニィやクリスほど突っ走らないけど熱くなるタイプではある
「では流石のまゆも先見の明という事だね」
「うにゅ!次はどんな冒険が待ってるのか楽しみなんやでぇ」
まゆもと話してたら宴が御開となったので宿に戻ろうかとも思ったがまゆも以外酒に呑まれてしまってる状態という事で砦の客室に泊まることになり各自部屋に戻った。
どうやらクリスとメロニィも女兵達に飲まされてダウン寸前だったようだ




