やらかしは勘違いからで 6
「今度こそ終わ」
「ぐっ…な、なんだこれは……ちょ、ちょっとアカンヤツだ!だ、ダメだぁぁぁ」
あの薬の副作用か?なんか変な反応してるがちょっとヤバいオーラ出てる
「あれは魔力ぽん」
これ魔力なのか?なんかヤバそうだし逃げるか…いや、もしかすると
「メロニィ、これもしかして解離的なの出来る?」
「魔力というのなら出来る可能性はあります、やってみますね。魔力解離!」
「ぽきょぉぉぉぉぉぉ〜〜」
なんて叫び声だ、これが断末魔だとちょっと可哀想なレベルだなんて思ってたらなんとか落ち着いたようだ。
結構いいガタイをしてた面影は消え失せ、後は朽ちてくだけ言わんばかりの状態になってる。
別に助けようとした訳では無いけどどうあれ一人でここまで頑張ったヤツへの最低限の武士の情け的な感覚でついメロニィに頼んでしまったが余計なお世話だったか?
「……ボクのまま逝ける事には感謝しておく」
「経過はどうあれ一人であんなに頑張ってたからな。武士の情けってやつよ」
「そう…か、ライオウさんの仇、取れなかった。無念…」
コイツそんなにライオウを慕ってたのか?確かにいい兄貴分って感じの雰囲気はあったけども。
武士の情けついでだ
「ライオウとやり合ってた時ちょっと身動き取れなくなってライオウが一人言言ってた時があったんだけどさ、その時アイツは俺に出会い方が違ったら仲間になってたかもななんて言ってたんだよ」
「くっ……!そんな気分の悪くなる話」
「俺も戦闘中同じ事思った」
「!?……そうだったのか……」
「何て言ったらいいか分かんないけどお前を倒したヤツはお前の尊敬してる男とある種の敬意を互いに持ち合ったヤツだったって事だ。だからまあ…お前は強いし良くやったよ」
「フッ…………………………………これは一人言だ。ボク達魔王軍は決して人間と相容れる事は無い。決してだ!……………礼だと思っておけ」
そう言ってバスティーは息を引き取った。かなりギリギリだったのだろう、何の話?ってなりそうな事を唐突に言い出したけど命のやりとりをし合った影響か分からないが俺には何となく通じた。
向こうにも言えるがこちらが仮にバスティーやライオウを慕ったり尊敬したとしても魔王軍とは、魔王がやろうとしてる事は人間と相容れる物ではないという忠告を裏切りにならない範囲内で言ってくれたのたろうと思う。
なんていうか無理に取り繕って強く見せようとしたり変に執念みせて来たり、ちょっと生前の自分と被る部分があった時があったせいか、俺視点では悪い奴じゃなかったんだろう位には思ってしまうな。
多分ヤツも似たような感情で、だからこその言葉でもあったんだろう
「極回復。みーさんお疲れ様でした」
おお、メロニィの回復は相変わらず良い感じだ。でもなんかメロニィ元気なくないか?
「お疲れ、みーくん!なんていうか…最後のちょっとカッコよかったじゃんかよぉ〜」
え?カッコ良かったの!?そういうつもりは全く無かったが…悪くない。むしろいい!しかしここはシレッといかねば
「みーくんは立派な戦士になりおったぞい!ええ子ぞ」
まさかまゆもに頭わしゃわしゃされるとは
「別にいつも通りですけどね」
シレッとしておく
「でも顔がニマニマしそうなのこらえてる感じだよぉ?この男は褒めるとすぐコレなんだから」
「おいクリス、ふざけんなよ!せっかく人がシレッとカッコ付けようとしてるのに弄って来やがって!だいたい人が上手いこと煉獄鳥を説得してる時とかに横からチャチャ入れやがって」
「や、やめ、やめろよ〜!そうやってすぐクリスちゃんの上質なほぺを引っ張るなよぉ」
「みー殿〜!」
「師匠!!」
いつものようにクリスと戯れてたら
「皆来たのか?」
コルト君サイドの皆が来ていた
「そっちも無事終わったようだな。こっちも無事済んたぜ」
コルト君サイドの方はフィールが思ったより簡単にボロを出してやり込めたそうだ。
魔王軍からバスティーの右腕ジグラが来てて手っ取り早くコルト君をやろうとした事が逆に幸いして事が解決に進んだそうだ
「ジクラってやつ強かった?」
「厄介ではあったけど運が悪かったと思うぜ。俺達とは相性悪かっただろうからそんな苦戦する事なく倒せたよ」
「倒したのは私だけどね」
もしかしてキリカさんの方がタイマ君より強いのか?
「みー殿、不躾ながらあの将軍との最後の熱いやりとり見てましたぞ!騎士として、尊敬します!!」
待ってくれ
「師匠!自分は、自分はつい泣いてしまいました!!カッコよかったです!!一生付いて行きます!!」
やめてね?てか嬉しいけどそんな言われるほどかっこいくは無いと思うのだが…異世界人の感覚はちょっと違うのか?
そもそもなんで姿が見当たらなかったのにあのやり取りを聞き取れてるんだ?みーサーチも声とか拾えるから誰かしらの魔法なのだろうけど
「確かに熱かったというかカッコ良かったけど最初からの戦闘の流れを見るとそこまででも無いよねぇ〜」
うるさいクリス、俺もそう思うけどいざそれを言われるのもなんか嫌
「今すぐ城に戻ってと言いたいところですが砦に居る最前線で体を張ってた者達にみー殿自ら顔を出しては貰えないだろうか?経緯はほぼ伝えてありますので魔王軍将軍討伐の報を待ち侘びております」
せっかくなので砦に寄ることにした




