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やらかしは勘違いからで 2


 何十羽も飛んでる訳だがひときわ大きい煉獄鳥が後から飛んできたと思ったら有無を言わさず一斉砲火してきやがった



「みー結界!皆、とりあえずやり過ごそう」


「狙いが大雑把ですけどコレって…」


「多分私達狙いだよね」



 うん、その通りっぽい。多少アッチにも行ってるけど向けようとしてる方向がこっちなのはなんか見ててわかる



「アレ?あのボスっぽいやつなんか溜めに入ってね?」



 そう思って見てるととんでもないレーザーのようなものが放たれ魔王軍と人間側の間ぐらいに当たった訳だが…地面に穴が空いとる。

 当たったらアカンやつだ、魔王軍将軍とやる前にこんなの相手にしてたらちょっとヤバいな……だが待てよ?コイツら喋れはしないがこっちの言ってる事とかやってる事分かってる節があったな。

 ちょっと試してみるか



「皆、やばかったら逃げてな。俺はちょっと煉獄鳥と話してみる」



「ちょ、話してみるってどういう事?」



 煉獄鳥達の猛攻に流石の魔王軍将軍や第2王子勢達も困惑してる様だ。さて話は通じるか



「誇り高き煉獄鳥さん達よ、そしてそのボスたる者に話があるのだが聞いてはもらえないか?」



 お?攻撃が止まった。これはイケそうだ



「今我々に襲いかかってるのは先日お仲間さんを倒したからだと見受けられるが相違ないか?」



 ブルルルって言った。多分そうなのだろう



「何匹かやってしまった事は詫びたい所だが弱肉強食のこの世界において、誇り高き煉獄鳥さんが戦って勝ったからという理由でケチを付けてくるような事は無いと思うで…怒ってる理由はあくまでコチラが仕掛けてしまった事だと思うがその辺はどうか?」



 誇り高きという言葉が気に入ったのか知らないが満更でもない感じを出してるな。

 コレはチョロそうだ



「やはりそうか。我々パーティーは隣国から来た者なのだが本来ならカッコいい煉獄鳥さんに手を出すなんて事は無かったのです。しかし我々はこの国に呼ばれてしまった、そして戦わざる得ない場面に遭遇してしまったのです。なのでこの件で何が悪いかと言えば……」



「この男何言い出してるんだろう?でもなんか通じてるよ」



 うるさいクリス、ここは黙ってる場面だろうが



「なんだか変な流れになりそうに見受けられますね」



 メロニィまで、落ち着け!ちゃんと我等が煉獄鳥さんに誤解を解いてもらわねばならんのだ



「誇り高き煉獄鳥さん達でもなければ、煉獄鳥さんを尊敬してる我々でもなく、この国に我々を呼ぶ事に至った原因であるその下にいる人間共と魔王軍の連中が悪いと思うの」



「「グルルルルゥゥアァ!!!」」



 見事乗っかってくれました。流石我等が煉獄鳥さんだ!



「き、き、貴様等というやつは!!なんて卑怯な!!おい、煉獄鳥共、いや違う。俺達魔王軍はお前等に敵対する気は一切ないどころか同志の筈だ!それに我等にとっても敵であるコイツ等を呼び寄せるような余計な真似を我等魔王軍がする筈もない!誰かのせいとするならそっちの人間共のせいだろ!」



「ちょ、ちょっと将軍!これから停戦協定を結び手を組もうって時に裏切るのか!?」



「黙れ!停戦協定はそいつが王になるなら結んでやるが手を組むわけではないしあんな疫病神みたいな連中を呼び寄せた責任は取りやがれってんだ」



 酷い言われようだか痺れを切らした煉獄鳥達は第2王子勢達に一斉に襲い掛かって行った。

 それなりに強い集団なのだろうから上手い事逃げてくれとしかコチラからは言えない。

 そして褒めまくったせいか煉獄鳥達は明らかにコッチを意識しながら無駄に華麗に舞ったり、コッチに目線を向けながら炎を放ちまくったりしながら追いかけっこして行った。

 ロックバードみたく家には来んなよと言いたい



「だからもっと連れてこようって言ったじゃないですか!最低でもジグラも連れてこうって!下手に部下を引き連れてくとビビってるみたいで恰好悪いからとか言って変に格好つけるから」



「うぅ…うるさいうるさい!何の問題も無いわ!」



 魔王軍将軍と連れの爺さんっぽい魔物が言い争いをしている…アイツ等もアホなのだろうか?



「言い争いしてる所悪いけど行くぜ!」



「来るがいい!噂通りのその鬼畜で外道な冒険者共め、この俺が成敗してくれる」



 なんで俺達が悪みたく言ってるのか?てか



「一つ聞いていいか?噂ってなんだよ?」



「そうか、魔王軍の噂を貴様ら人間が知る訳もないか。いいだろう、教えてやる。

 ライオウさんとの戦いを見てた生き残りがその一連の話をしてくれたのさ。

 人類にとっても有益である筈のギャンザク討伐時に区別する事なく平然とお構い無しに極大魔法を放って来たり、人として手を出してはいけないであろう場面で容赦無く攻撃して来たり、一騎討ちを宣言した者を横から手を掛けたり…鬼畜外道なんて言葉じゃ足りん卑怯者だと魔王軍では噂になっているぞ。

 なにせ我等魔王軍でも頭一つ出てたライオウさんを人間如きが討ち取ってるんだからな、卑怯で外道でないと辻褄が合わぬ。だがどうであれ今日この場にて仇を取ってくれるわ!」



  随分酷い言われような気がするけど残念な事に何一つ嘘がないのが困りものです。





 高台から降りて臨戦態勢に入ろうとする俺達、それに合わせて魔王軍将軍のバスティーも身構えようとしたその瞬間、いや、その瞬間が訪れる前に辛うじて本能的に察知できたのはヤマト村に来てから冒険者になる迄の間、2度ほどヨウさんと絡む機会があったのが大きい。

 単純に刀に興味を持った俺が一通り見させてもらった経験があったからだろう。

 バスティーが剣に手を添えた瞬間俺と同じくして前に出てたクリスを抱きかかえつつまゆもとメロニィに引くよう振り返った瞬間目の前が真っ暗になる感覚が来た。

 アエテックスパワーを全開にして背中にネバノール君を大量に出すイメージで防御を固めようと頑張ってる途中、この間数瞬の間にバスティーの斬撃が俺の背中を襲った



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