やらかしは勘違いからで 1
翌日、ギルに言われた通りある程度近くまで行く事が出来る衛兵と合流し要塞まで転進で行き、目的地付近で潜伏する事に
「そういえばみーさんが誤解しそうなので一応話しておきますね」
メロニィが何か言い出した
「なんだい?改まって」
「今回は王族が関与してるという事と、普段はヤマト村の人やリリィさんが居るのと私も居ますからというのもありますが、こんなにポンポン転身で移動出来るというのはそうそうある事ではないので予め知っておいて下さい」
そういやそうだ、今回の旅ってそれなりに歩いてもいるけど長距離移動は全部転身だった
「やっぱそうだよね、私もちょっと常識が変わっちゃうところだったよ」
クリスもそんな感覚だったらしい
「転身使える身の私ですらちょっと気軽に移動出来過ぎって感覚になってますので。私達はまあそれでもこの世界で生きて来た身なので一時的な事だってなりますけどみーさんは下手したらこの感覚が身に付いてしまうと思いまして」
「そうだな、そのアドバイスは素直に助かるよ。きっと無意識の内に勘違いしちゃいそうだもの」
「我々パーティーだと使用者は私だけなのでちょっと転身の説明しますと、この魔法は結構気を使うんですよ。間を置かず連続使用をすると使用魔力がとんでもなく増えたり、感覚が鈍るとこれまた無駄に魔力消費したり、恐ろしいと途中で切れたりなんて事もあります。なのであまり頼り過ぎない様にするのが転身使用の基本になるのです」
サラッと怖い事言いやがったが途中で切れるって何?
「途中で切れるって、聞いただけで恐ろしいけど…どうなるのさ?」
クリスも気になったようだ
「結論からいうとおそらく死にます。途切れる可能性はあるんだなと使用者側は感覚で分かるんですが、転身が途切れた事ある人の体験談がそもそも存在してないんですよ。
逆に転身後行方不明という話はありまして、遥か上空から落下してとか地中から出て来たとかいう逸話も存在してます。私もつい気軽に使いそうになりますが気を付けないとなのですよ」
体験談がないってやべぇやつじゃないすか。そういやせいらさんが準備とかがかなり大変だって話をしてたけどそれでも魔法陣を作ってたのを思い出した。
魔法陣を使い王都の2号店に行くというようにしたのは極力転身を使用する回数を抑えるためだったのかも知れないな
「俺もいつか転身を覚えられるようにする予定だけど使えりゃ良いって訳でもないんだな。気をつけるみーくんだよ」
「その意気です、でもみーさんの転身は未来の嫁である私に任せてしまっても大丈夫ですからね」
嫁というのは置いといて早いところ転身を覚えないと自由が大幅に削減される気がするな
「アチキも使えるようになるのか?」
まゆもはちょっとのきっかけで使えるようになる気がする。
それにしても…早めに来たとはいえ全く音沙汰無いんだな、事前に偵察とか様子見も無いものなのか?こんなちょっと開けてるってだけの何も無い場所だともっと警戒してもいい気がするが…
しばらく待っていよいよ時間が10分前になろうとしていた
「もしかしてだけどさ…場所間違ってるんじゃないかい?」
クリスが遂に言及し出した
「そうですね、これといった目印らしき物もない森ですし間違いはありえますね」
さて、どうしたものか。だけど案内してくれた衛兵さんもわざとではないだろうしそう大きな間違いはしてないのではないだろうか?という事で
「みーくん、ちょっと見て来ます」
結界で上手いこと高い所から見渡したら居ました
「みーくん見えた?」
みーサーチ越しにクリスが普通のトーンで聞いてきた、あまり大声は出さない方が良さそうだ。
そんな近くもないが遠くもない、黙って降りてその旨を伝え皆で向かう事にした。
その場所にはちょうど近くに高台があるので上から奇襲でもかけるかということで皆でそちらに向かい準備をする事にしよう
「狙いは当然将軍のバスティーでついでに魔王軍もって所か。倒せるなら奇襲で終わらせたい所だが…なんだろう、どういうつもりかは知らんけど魔王軍側って3人しか居ないじゃん。人間側はあのブカブカした鎧着てるのが第2王子か?こっちは30人以上は連れてるな」
「奇襲で終わらせるのも現実的じゃないかって思えて来たよ」
「むしろどう立ち回るか読めない人間側の方が面倒ですね」
「まとめてぴょってするぼん?」
それはやめてあげて
「では…」
俺がとりあえず特攻してみようかと言おうとしたら
「まゆもちゃん、ごー!!!」
偉大なるリーダークリス様が指令を下しました
「ぐらびとぅーーーん!!」
それと同時にまたしても特攻してくクリス様、メロニィまで。
なんでウチの子達はこう血の気が多いというか思い切りが良いのだろうか?
「なな、な、なんだ貴様ら!」
第2王子?が声を上げるとメロニィさんが弓で足元に威嚇しだした
「死にたくなければ引いて下さい」
「貴様ら、我を魔王軍将軍と」
「しゅんぎり!!」
将軍と思われる奴の前に立っていた魔王軍の戦士と思われるヤツにクリスの必殺技が炸裂し見事に命中して首が落ちた。
クリス様の技マジでヤベェな
「グスタフー!?おのれ貴様ら!!」
ヤバい、つい魅入っちゃってたけどアイツら守らんと、燃費悪いけど飛んで一回こっちに戻すか
「ここにも居るぜ!みー弾」
みー弾を放ちつつクリスとメロニィを回収して元の場所に
「貴様ら何者だ!?」
「そうだ、我をリンガー国第2王子と知っての狼藉か!?」
そういえば…別に第2王子達を守る必要とかは無いんだよな。なんなら消えてくれた方がいいまである。ぶっ放しちゃいますか
「いっくよー!きゃめはめはーー!」
とは言え人を殺めるのはちょっとという事で一応最低限当たらない程度には気を使って放ちました
「みーくん容赦無いなぁ〜」
「間違ってはいませんけどね、流石です」
いや、一応当てて無いからね?一緒に消し去ろうとしてるかのように言わないでもらえるかしら
「アチキのぐらびとぅーんで生きてるだけあって強そうぽん」
「貴様等まさかあのライオウさんを倒した連中か!?いや間違いない、そうだな!人間もろとも平気で吹き飛ばそうとするその鬼畜さ、噂通りだ」
ちょっと待て、何の噂だそれは?
「こ、コイツらがライオウを倒したっていう冒険者パーティーか?クソコルトの差し金か」
我が弟子にクソなんて付けた罰としてみー弾を放ってやった
「お、王子!大丈夫ですか!?」
「おい貴様等、王家の者に手を出すとは…分かってるのだろうな?」
「待て、人間共!貴様等はまだそいつ等の情報が少ないと見受けられるな。我々魔王軍が得てる情報からすると貴様等如きに気を使うような輩では無いぞ。先程の攻撃も見ただろ、お前等が王族だからって手を緩めるような事は無いだろうよ」
何故魔王軍の方が冷静なのだろう
「き、貴様等は何しに来たのだ!?何が目的なんだ!?」
第2王子の家臣とでも言うのか?付き人的なのが何やら喚いてるが言う必要も無い気がするなんて思ってたら
「おい見ろ?煉獄鳥の群れか?たくさん来てるぞ」
煉獄鳥?この国にはホント多いんだな




