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はじめての弟子は王子様?で 15


 風呂上がりにまた乾かし隊としてクリスに呼ばれて少し皆と戯れてから部屋に戻るとコルト君がまたやって来た



「修行の成果を見て下さい!少し何かが見えて来たのです」



 驚く事にねばのーるくんとは違うが少し似たような物が出来るようになっていた。しかも



「マジか!?ゴム出来てんじゃないかこれ?」



 俺の出来なかったゴムが出来ている。これは素晴らしい、後はガムが出来れば



「ありがとうございます!師匠の教えを形にしたく頑張りました!」



 やっべぇ、超いい子。もう教える事なんて何もないよぉ



「免許皆伝だな。その歳でそのレベルならきっと俺なんてすぐ抜かれちまうんだろうなぁ」


「そんな事ありません。まだまだみーさんの足元も見えてない状態ですから、これからも頑張ります!みーさん……色々とありがとうございます」


「何だ、いきなり改まって」


「あの夕時に仰った言葉…未熟な私は真に受けてしまいましたがまさか刺客を発見してたなんて驚きでした。しかも、魔王軍将軍の討伐まで…私にはみーさんが物語に出てくる勇者にしか見えないですよ」



 それは買いかぶりもいいところだ。頼むからやめて欲しい



「あんまり買い被ったら駄目だぜ。俺だっていい所見せようと取り繕ってるだけで実際はそんな立派なもんじゃないもん。そのうち幻滅される時が来るって考えると怖いわ」


「そんな、師匠を幻滅だなんてありえないのです」


「わっかんないよー、でもコルト君がそうじゃなくてもこっちがバツ悪くなるってもんさ、それは何も俺だけじゃなくね。

 コルト君はせっかく良い王様になれそうな感じがするからその辺の事も考えてやれるようにしといた方が良いかもね。

 皆何だかんだと王子の前ではいい格好しようと気張っちゃうもんだから期待値上げられ過ぎるとパンクしちゃうんもんなんだよ」



「わた、私が王に向いて……?」



 あれ?何この反応?



「向いてると思うよ。あんま詳しくは知らないけどこの国の状況下で魔王軍を倒すのが最適解だって言えるのは……ってどうした!?」



 泣き出しちゃった、どうしよ



「……す、すいません!つい……その、初めて王に向いてる何て言われたので。

 私は見ての通り肉体的強さの素養は無いんです、体もそんなに強く無いですし。

 この国は武力に重きを置く傾向のある国ですので王ともなると見た目だけでも何でも良いので強さを見せられなくてはという風潮があるのです。 

 ですので私は親を筆頭に周りからは王の器ではないという見方がされてたのです」



 そういうもんか、でもまだこんな子供にそんな目を向けるのはどうかと思う



「これから急成長する事だってあり得るだろうに、早計としか言いようが無いな。少なくとも魔王軍と協定とかいい出す奴よりは向いてるだろ。

 物事の核心がちゃんと見えてるってのが王には重要だと思うしコルト君は器が広いからもうバッチリじゃん!」



「あり、ありがとう、ありがとうございます」



 ボロ泣きしよってる…多分結構辛い思いをして来たのだろうな。

 ここは感情的な話ではなく確かな話に近い事を言って自信を持たせてあげよう



「弟子贔屓ではなくコルト君が確かな彗眼であるって話をしてあげるね。だからある程度は自信を持つ事を命ずるぞい」


「は、はい!師匠の命令は絶対です」



 いずれ王になる人が言う絶対とか怖いんですが



「俺がこの世界に来る時に何処からとも無く聴こえた言葉が魔王を倒して下さいだったんだよね。

 誰かは分からないけど死んだ人間を若返らせて異世界に転生させてなんてやれるのは神様クラスだと思うんだよ。 

 その人が魔王倒せって言うならそれが善悪で言う善だと推測は出来るっていうのが第一。

 それと、この世界に来て多少なり世界の話を聞いた中には魔王軍の存在が人類に一定の平和をもたらしてるという見解があるって話を聞いたのよ。言わんとしてる気持ちは分かる、俺の居た世界も世界的に見れば人類の醜い争いは決して絶える事は無かったから。

 それを踏まえてだけど、ヤマト村の人とかまゆもなんかは魔王を倒す事にかなり前向きだったりするんだよね。

 ヤマト村の人全体で見ると一応世界に気を使ってるのか知らないけど進んで世界に干渉してやろうって気は無いように見受けられるけど、それでも魔王を倒す事には前向きな姿勢だったりするのよ。

 俺の見てきた限り、細かい話は別として肝心な事とか根本的な大事な事に対してはヤマト村の人達って判断を間違えたりはしないのさ、本質を見抜いてるというのかね。

 だから、コルト君の判断は神様っぽい人やヤマト村の人達と同じ判断をしてるって事なのだよ。

 これは俺の判断なんかとは比べ物にならない位信頼性ある判断だと思うぜ」



「そう…だったのですね……」



 いい感じに自信ある顔になって来た気がする。てか若返ったは失言だったけどスルーしといて貰えると助かります



「後は明日魔王軍の将軍を退治して偉大な王子様の誕生って作戦ってわけよ。こっちは上手い事退治しておくからコルト君は狙われてもちゃんと無事に居る事が任務だぜ」




 なんにせよ魔王軍将軍を倒さないと狙われっぱなしだろうからそこは何とかしてやらんとだ。

 それ以外で狙われたりしてもそれは悪いが俺達には手に負えない話になってくるし



「分かりました!師匠から課せられた任務は必ずや遂行いたします!師匠……ありがとうございます!!」



 顔近い顔近い…この子本当にホモとかじゃないだろうな?見た目が中性的で可愛くも見えるからここまでグイグイ寄られるとこっちもちょっと焦っちゃうんだよ


「んじゃそろそろ寝ちゃいますかね」



「し、師匠…いえ、みーさんの布団で…い、一緒に寝て……い、いえ!何でもありません!!そ、その…もう少しだけ、よろしいですか?」



 一緒に寝たかったのか?アレだけ顔を近付けて来たり、割と体をくっつけて来る割にはそこはテレるのか。

 これはもしかして本当にソッチの気が…いや、でもクリスが気に入ったとか言ってたし気の所為だろう。うん、そうしておこう。




 その後多少の夜更かしはしたが、結局寝落ちしたコルト君を部屋に運んであげました





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