はじめての弟子は王子様?で 12
出て来たのはオッサンだった。どうやら魔法とかではなく姿を隠せるアイテムだったようだ。
こんなの持ってる奴等相手にするの嫌だななんて思ってたら
「コレってもしかして隠者の法衣じゃない?」
レーヌさんが何やら知ってる風だ
「聞いたことありますね、伝説級のアイテムだったと見受けられますが」
メロニィ先生は聞いた事あるらしい
「姿が見えなくなって音も漏らさない、感知系の魔法にも掛からないっていう反則級のアイテムよ。流石王家の人間の刺客になるだけはあるわね、そんなアイテムを持ってるなんて」
そんなのがゴロゴロ居たらたまったもんじゃないな
「レーヌさん詳しいですね、私は全然知らないけど、メロニィも聞いた事あるんだ?」
「そうですね、伝説級のアイテムとか載ってる本でたまたま見掛けただけですが大した資料も無いですしそれ以外の事は分かりませんよ」
それでもよく覚えてるなと思う。メロにゃんは素で頭が良いのだろう
「ウチらの国ではちゃんと資料もあったと思うよ。こんなアイテムがあればウチらの国に居た強力な魔物も倒せるやもってアイテム集に載ってたから」
そんなのがあるのか
「問題はこんなのがゴロゴロ居たら手に負えんって話なのよ。という事でコイツに色々吐いてもらおうか」
ダンマリな御様子、するとギルが動き出したと思ったら
「これでどうだ?」
いきなりナイフで刺し出した。急だと流石に焦るがこの辺が元軍人って事か
「………」
「みー殿、ご覧の通りです。コイツは簡単に吐くようなタマじゃありませんぞ。どういたしますか?」
拷問…でもするのか。とりあえず持ち物検査という事で
「てい!」
「ぐはっ!」
みーパンチで沈ませてからの持ち物全部剥ぎ取りました。
出て来たのは毒と思われる粉と武器と魔石があった。
因みに姿を見せてからはねばのーるくんで手足を拘束してるので抵抗は出来ないと思う
「王家のお守りは何処へやった?他に仲間は居るのか?」
ギルが聞いてはみるがやはりダンマリ。と、ここでレーヌさんがタイマ君に札を頼みだした
「タイマ、幻惑の札だせる?私の術でちょっとやれるかも知れない」
何をやる気なのだろうか
「アレやるのか?でもあんなの効果あるかな?ほれ」
「やるだけやってみる。いくよ、キリカも分かってるよね?」
「う、うん…」
何やら躊躇気味だが…
「秘技、王様気分!」
それはいったい
「………」
相変わらずダンマリだが
「ねぇねぇ王様〜今日はどんなカッコいい話をしてくれるのぉ〜」
「あぁ〜ずるぅ〜い!レーヌったら抜け駆けしてぇ。それより王様、今日の仕事のカッコいい話聞かせて下さいよぉ〜」
レーヌさんとキリカさんが猫撫で声で刺客に話しかけ出した。すると
「なぁんだお前等、そんなに俺様の話が聞きたいのか?そうだなぁ〜」
「待って王様ぁ、今ぁ、お酒持って来るからお飲みになって下さいな。ほらタイマ、グズグズしてないでさっさと持って来な!」
「は〜い」
何これ?タイマ君は呆れ気味になりつつも言う通りにしている。
俺達はというと先ほどの緊張感から打って変わってボーっと眺めてる状態だが
「な、なんて恐ろしい…軍人だった俺には分かる。あの者は相当に鍛え上げられた刺客。恐らく死してなお口など割る事はないと思っていたのだがあんな姿に……」
ギルは恐れ慄いていた
「こんな事出来るのは俺様しかいねーからよぉ、一人で敵がたくさん居る場所に忍び込んで機を伺ってたわけよ!んで大事なもんすり替えるところまでは成功したってわけさ。天才ゆえの孤独…まあ足引っ張られる位なら一人のほうがいいから気にしてねーけどなぁ!」
「やだ王様ちょーすごーい」
「でもそんな凄い事どうやったのですかぁ?」
「俺様くらいになるとなぁ、あんまり言えないんだけど伝説級のアイテムも支給されちゃうのよ!なんてったって世界に一つしか無いかもってレベルの物を支給されちゃうんだからなぁ!あんまり言えないんだけどなぁ!それにしても俺が居ないとこの国全っ然駄目なんだよ!困るよなぁ〜」
「すっご〜い!もうこの国はお兄さんのおかげなんですねぇ〜」
「私ぃ惚れちゃいそう〜、今夜は…いいかも」
「安心しな、俺様は…紳士だぜ!ちゃんと優しくするぜ、でもたまには激しい事も…なんちって」
凄腕だったんだろうな…なんだか惨めになって来た。
それにしても流石のメロにゃん、キチンと録音しております
「俺様のおかげなのによ、第2王子っつークソガキが偉そうによう、偉そうに…クソッ!アイツ等が偉そうに出来るのも影で支える俺達が、血の滲む努力をして来た俺達のお陰だってのによ…くっ!こ、こんな俺でも情だってあるし仲間には……」
あらやだコイツ泣き出した、泣き上戸だったの?それにしても
「くっ…敵ながら…分かる、分かるぞ!」
ギルまで感化されちまったよ
「ほら、王様ぁ。今日はもう飲みましょう!」
「泣かないの、ヨシヨシしてあげるからねぇ、眠来」
ここで刺客を寝落ちさせた。この人達おっかねぇな




