はじめての弟子は王子様?で 6
それにしてもメロニィは優秀だなぁ、転身も出来るし色々しっかりしてる。とてもギャンブルで2千万スルような人間には見えない。
もしかしたら何やかんやと流れで本当に俺のお嫁さんになっちゃったりして……なんて思ってたらトントンと隣から合図が来た、コルト君だ。
結界の関係上隣の部屋にして俺の部屋にも少し結界が被ってるのでこうした合図で意思疎通が図れるのだ。
扉を開けようとする音が聞こえるので俺の部屋に来たいって事か?
「夜分遅くにすいません。もう少しお話したいなと思いまして」
夜更かしして駄弁るなんて初体験だろう、他愛ない話ばっかだがそれでも楽しそうにしてくれてこっちも悪い気はしない。
ものすごく眠そうになってるのに頑張ってる姿が健気に見えたが遂に寝落ちしたので部屋に連れてってあげた。結界を気持ち強めにしておこう
こっちは逆に目が覚めてしまったので常備されてる飲み物を飲もうとしたら蓋が壊れてるのか中身が顔と身体にぶっかかり大変な目に。
とりあえず落とそうとしても中々落ちない…こうなったら結構夜も深いけど温泉に行くか、せっかくなので混浴に。
ちょっと勇気がいるけどまあ大丈夫だろう
そして混浴へ行くと
「え?みーさん!?」
「レーヌさん!?」
やっべ!もろ裸見ちまった
「ちょ、ちょっと待ってください!!いや、確かに混浴ですけど、興味本位で来ちゃいましたけど、その…私結婚を約束してる人が居るので変な事は」
物凄く慌ててる……どうしよう
「お、おお、落ち着け!違うんだ!やましい事は何もない!ただ部屋の飲み物の入ったやつの蓋が壊れててこうなったんだ。洗いに来ただけだから……ってとりあえず男湯に行きますのでごめんなさい。これは無かった事でお願いします」
「ふふ、ふふふ、みーさんもそうだったんですね!私も多分同じ理由ですよ。私はもう洗いましたので先入ってますね、ちゃんとタオルもありますし良いですよ、このままこちらで入っても」
何言ってるんだこの子?さっき付き合ってる男がどうこう言ってたではないか…でも
「と、とりあえず洗わせて貰います」
という事で洗い終わったので出ようかと思ったら
「せっかくなので入って下さいよ。変な下心とかではないですが…なんていいますか混浴でちょっとした知り合いとばったり遭遇して入ってみました、なんて事は普通に考えたら一生味わえないのでなんか貴重な体験をしてる気がしてきました」
それには俺も概ね同意だ。下心とか抜きにちょっとこの貴重な体験を味わってみたいです
「気持ちは分かる。マジで変な事は抜きにちょっとこの体験を確かめてみますか」
なんだろうこのノリ、俺もだし多分レーヌさんも割とノリノリになってるな。旅行ならではのテンションです
「それにしてもみーさんって強いんですね。ぶっちゃけちょっと引きましたよ」
引かないでもらいたい
「そこは引かないで下さいよ、そういえば皆さんはどういった知り合いなの?」
「私達は…簡単に言うと幼馴染かな、ガチな幼馴染はあの二人で私は10歳くらいで知り合ったんだよね。
知り合ったというかウチらの住んでる地に居た邪悪な式神と魔物が融合した強大な敵が居て、それを討伐すべき使命を帯びてたのが私であの二人はその選ばれし戦士ってところ」
何やら凄い壮大な話が出て来た
「それって凄い事なんじゃないの?」
「もう討伐したしその点に関しては平和になったからこの話は終わったんだけどせっかくそこそこ腕は立つようになったって事で冒険者として回ってみようってなったんだよね。
ウチの国は冒険者は殆ど居ないし仕事も無いから隣国で活動しだしてこの国の元王宮魔術士の人と知り合って今に至るって所かな」
そうなのか、なんかカッコいい歴史を歩んでるな。タイマ君って色々カッコいい気がする
「なんていうか聞いてる限りは色々とカッコいい感じがしますね!勿論大変だったとは思うけど」
「実際は結構地味なもんですよ、ウチに居た魔物以降はこれと言って凄いのを仕留めたりはして無いですし私達の術とかって使い勝手あんまり良くないからクエストもそこまで万能にこなせませんしね。
単純な強さだけならA級の人にも引けを取らないとは思ってますけどそういうのもあって私達は未だB級ですし」
得手不得手はあるだろうから仕方ない所か。そういえばあの話今のうちにしておくか、念の為遮音結界を張りつつ
「ちょっと失礼、もう少し話をしたいなと思ったので」
「な、なな、なんですかこれ?結界ですか?やはり我慢出来なくなって……」
「違いますよ、遮音結界です。実はさっき俺達のパーティーで話してた事なんですが、明日話す予定でしたが今のうちに」
一通り話しておいた
「なるほど、確かにそれはありますね。タイマのバカは簡単に乗せられたって可能性があるって事か。アイツいつもそうなんですよ!変なところで気が良いと言うか」
根がいい奴っぽいもんな
「こればかりは仕方ないよ。俺だって正直そこまで意識してなかったし」
「アイツ等とっととくっついちゃえばもう少ししっかりしそうなもんなんだけどいつまでもくっつかねーからこう簡単に罠にはまるのよ」
やっぱあの2人そんな感じか、本当に幾つなんだろうか?
「ところで皆さんはおいくつなんですか?」
「私達は23よ。みーさんは?」
あら思ったより歳上だった
「俺は17でクリスが19、メロニィが21でまゆもが……14」
「ふーん……ってええ!!?確かメロニィってあの小さい子よね?あの子が21歳なの!?それにまゆもってあの一番スタイルの良い子でしょ!?なんか色々めちゃくちゃね。でもみーさんは17歳って全然感じないですけど」
やはり17は無理あるのか…せっかくだし聞いておこう
「やはり17歳って見えない?」
「やはり?…………あ、そうか!確か転生してるとか何とかだっけ?確かに見た目17は問題ないけど話してる感じはかなり大人な感じよ?って事は本当の年齢は全然違うって事?」
この子思った以上に察しが良い…このまま弄られるのは嫌だから素直に黙っててもらおう
「その辺は秘密ですがせっかくの第二の人生ですので17歳で固く意志を固めてます!ではこの話はこの辺で」
「ねぇねぇ、あの三人とはどういう関係なの?まさか全員食っちゃってるとか?」
ここにも教育によろしくない人が居た。気付くと結構話し込んでしまい眠りにつくのが遅くなってしまった
「みーくんってば!早く起きてよ」
クリスに起こされた訳だが、確かにかなり遅くまで寝て皆の中では一番遅くに起きてるのやも知れないけど…まだ8時前じゃないッスか。
9時集合だからそんな慌てて起こさないでも
「一応他国とは言え一国の王子との待ち合わせですからね、ギリギリはマズいですので起きておいて下さい」
そう言われると仕方ないものがある。
朝食は広間で用意されてるらしいので皆で一緒に行ったらジハン国チームも既に居た。
挨拶をしようとするとキリカさんが俺のところに突っ込んできた
「ねぇみーさん?昨日の夜中レーヌと一緒に話してたって本当!?まさか一線超えたりなんて事は……」
「おいみーくん!詳しく聞かせたまへ」
どうしてこうなった?一報のレーヌさんはというと、これまた申し訳無さそうにこちらを見ている。
一応混浴の件は隠しつつ一通り説明したらどうやらレーヌさんもそこは隠してたらしく矛盾はないということで収まった
「レーヌには彼氏さんが居るから程々に頼むぜ、みーさんよ」
「本当にそんな感じの事は無いから安心してくれ!むしろかなり真面目な話をしてたと思うぜ」
「分かってるよ、レーヌとは付き合い長いから何かあるようなら何となく察せるし常に彼氏は作ってるからアレだが遊び人で軽い女って訳じゃないからな。
でも逆に言うと経験値高いから事が起きるとしたらそりゃもうサクッと起きちゃうタイプでもあるんだよ」
何となく分かる。軽くは無いだろうが完全に堅物ってタイプでも無さそうだもん
「姐御やリリィさんやヤマト村の皆にはどう伝えようかねぇ」
「みーさん、そんなに我慢できないのでしたら私の所に来れば良いんです。いきなりはアレですがその、段階を踏めばなんと言いますか……」
「不埒みー」
何もなかったって話は収まったのにコイツ等と来たら
「何も無いどころか話をしといた功労者の俺にそんな扱いとは……しまいにゃグレて遊んじゃうみーくんになっちまうぜ」
「そんな事言って姐御やリリィさんに何かする気だろ!それともかえでさんかゆっこさんかなぁ〜?」
「クリス様」
「へ?」
「ちょっと、なんで将来の嫁たるわた」
メロニィの口を塞いで話を続けた
「何もしてない俺にそんなに遊ぶなって言うならちゃんと責任取って貰いましょうかねぇ、リーダーのクリス様にね!」
「い、いや、な、なに、何言ってるのさ!そ、そそ、そう言うのは遊ぶとかじゃなくてちゃんとしないとって事であってだね、そのぉ、リーダー責任とかでは無く」
クリスめ、狼狽えてやがるな。日頃の報復をここでするチャンスだ
「でもいつもセクハラだ何だって言って来る以上はその事実が確かにないとそもそも成立しない訳だしぃ、今回の事も何かあったと決めつけてるなら文字通り何か無いとみーくん言われっぱなしで可哀想だからぁ、ここはいつも沢山言ってくるリーダーのクリス様が責任持って発言通りの事実を作らないとダメだよねぇ〜」
「わ、悪かったよぉ〜、言い過ぎたからここらへんで勘弁してよぉ」
「今日の夜はぁ、クリス様とぉ、あんなことやこんな事するから楽しみでぇぇす」
「うぅぅ……」
クリスめ、困ってるな。だがここら辺にしとかないと後が怖いのでやめとこう
「ほら、困るだろ?あんまり人をセクハラだ何だって言い過ぎないように気を付けろよ」
なんて馬鹿げたやり取りをしてたらレーヌさんが止めに入った
「みーさんもあまり意地悪しないの。皆さん安心して下さい、わざわざ隠すまでもなく本当に何も無かったですから。
決してビッチとかじゃないですけど仮に何かあったとしても面倒が起きるくらいなら素直に認める位には私は相応に経験してるのでここへ来てまで嘘つきませんから安心して下さい」
上手いこと言ってるふうだけど混浴の件はどのみち秘密なのは俺と黙っておこう。
こんなやり取りをしてたら時間が来たのでコルト君達と合流し城へと戻った




