はじめての弟子は王子様?で 5
今日は何でもない平日というのもあり都合よく部屋が空いていて俺は個室になった、女三人は同じ部屋な中悪い気もするがこればかりは仕方ない。
王子様も個室な訳だがギルさんが見張ると言い出したので結界を張るから大丈夫と言ってやった
「みー殿は結界まで…どうもありがとう御座います。この御恩は必ずやお返し致します」
ちょ、ちょっと畏まりすぎ。メロニィは本当に何言ったんだよ
という事で部屋に戻って着替えてから早速温泉へ。混浴……別に入っても良いのでは無いだろうか、何も悪いことでは無い筈。
なんて思ってると男子勢が皆同じタイミングで来やがった。クソッ、タイマ君だけだったら一緒に混浴に行けそうだったが王子も一緒だとそうはいかんか
「師匠!ちょうど良いタイミングでしたね、お背中流しますよ!」
なんだろう、何故こんな懐かれてるのだろか…そして何か残念そうにしてるタイマ君。俺と同じ事考えてたな
「結構な広さだね、景色もいいしって、何となく標高高めな気がするんだけどここってどの辺りなの?」
「ここは王都とはかなり離れてて、それこそそっちの国の方が近いんじゃないって場所だよ。ユーラスって大きな街があってそこから定期的に馬車が出てるんさ。景色も良いし飯も上手くてこの国で5本指に入る屈指の宿だって話だよ」
そんな遠くなのか、転身って改めて考えると物凄く便利だな。早く覚えたい
「師匠、私はこういう所初めてなのですがかなり良い場所ですね」
「そろそろ師匠はよそうぜ。みーくんでもみーさんでもみーでも何でも良いからさ」
「わ、分かりました。では私の事もコルトとお呼び下さい!」
「王子、それは流石にその…みー殿ならよろしいのですが周りに人が居る時は呼び捨てはご勘弁」
「分かってますよ、その辺は柔軟に頼むぜコルト」
「分かりました!みーさん」
なんか凄い嬉しそう。可愛いヤツめ
「俺の事もタイマとかでいいですからね。ところでコルト王子はおいくつなんですか?」
「タイマさんもコルトとお呼び下さい。私は12歳です」
見た目通りだ、良かった。俺の周りには見た目に合わない人が何人か居て驚かされっぱなしだったからな
「そうかそうか、まだまだ子供とはいえもう女の子を意識するお年頃だろ?あの付き人っぽい美人さんなんか気にしちゃうんじゃないのか?」
確かにそういう年頃だよな。てかタイマ君は幾つなんだろうか?
「タイマ殿、そう言う話はまだ王子には」
意外と過保護気質あるなこの人。最初はフィールの方が面倒見てる風に見えたがこうして一通り付き合ってみるとむしろギルの方がよく見てる気がする。
反面フィールの方はビジネス的付き合いって感じか、お忍びの外泊も全然気にしてなかったし
「裸の付き合いなんだからいいじゃないっすか!因みに俺はあの付き人さん、大アリだね!」
気が合うな!確かにあの足や尻はもうたまらんです。胸こそ普通くらいだがそこがまた良い
「確かにあの足と尻はもうたまらんですな」
「みーさん気が合うじゃねーか」
謎の熱い握手が行われた
「た、確かに良いですけど……でも……」
「お、王子!その辺で」
その後色々他愛ない会話をしていたがコルトはそれが新鮮だったようで楽しそうにしていた。
それを見ていたギルも満更でも無さげだった
「さっぱりしましたな。ではこの冷えた牛乳を飲むのがしきたりなのですぞ」
瓶の牛乳があるのに感動した俺はコルト君にその作法を教えようとしてたら同じ広間でクリス達が同じように牛乳を飲んで寛いでいた
「あ、みーくんやっと出て来た!いつもの頼むぜ」
こっちでもやるのか。という事で扇風機を発動
「みーさんスゲーな、なんていうか使い勝手いい技多そうだな。俺のは符が無いと発動しないから羨ましいわ」
俺はそっちのほうがカッコいいと思うけど
「王子様、ウチのタイマが何か無礼な事はしませんでしたか?もし何かしてたら先に謝っておきます、申し訳ありません」
彼女等から見るとタイマ君はやらかす系なのかな?そこまでには見えないけど
「大丈夫です。タイマさんにも良くして頂きました。うちの侍女がとてもお気に召したらしく足やお尻が」
「おーいコルト君!ちょっとこっち来ようか」
絶対飛び火が来ると思った俺はつい反射でクルトを呼び付けてしまった。
よく考えたら黙ってれば俺は大丈夫だったかも知れないのに
「はいみーさん、なんでしょう?」
「おいみーくん!キミってば王子様にまで良からぬ話してるんじゃないだろうね」
「タイマ?あんた王子様相手に何やってるか分かってるの?」
早い所教えねば
「い、いいか?こういう話は基本的に女性の前ではしてはいけないのだよ。これが所謂地雷を踏むってやつだ」
「そうそう、こういうのは男だけの話なんだぜ。特にウチの二人はそういうのうるさいから気を付けないとだ」
「王子、私からもお願いします。ああいった話は女性の前ではしないようお願いいたします。それと王や王妃にもです」
ギルも流石にこれは止めに入ったか
「そ、そうだったのですね。ごめんなさい」
馬鹿!王子がこの流れで頭下げてる風に見られたら
「みーくんちょっと」
ほら、こうなる。
なんとか色々説明して収まったが向こうはかなりキツそうだ。言い出しっぺがタイマ君だとバレた以上仕方ないか
「王子様ごめんなさいね。ウチのみーは馬鹿だから隙あらば変なことばっか言うけど気にしないでね」
「は、はい!気を付けます」
何とか話は収まり部屋に戻るとメロニィが来て女性陣の部屋に連れてかれた
「なんだい?作戦会議かな?」
「そうです、単刀直入にこの依頼どうしますか?」
本当に単刀直入だな?何か裏があるとかなのか……確かにきな臭い部分は0ではないが
「そう言うって事は何かメロニィは感じたものがあるって事なんだろうよ、聞かせてくれ。俺は正直まだそんな気持ちすら入ってないから何とも言えん」
クリスとまゆもも同じく同調した
「いえ、私もそこまで何か感じたという訳ではありませんが当初の依頼からのかけ離れ方に違和感を覚えます。王子の命が狙われてるという話と外部からわざわざ人を集めてるという点が悪い方に重なると……私達にも取り返しのつかない事になる可能性が出て来ます」
確かにそうだ
「そ、それってどういう事さ?」
「もしここでコルト君が殺されるような事があれば俺達やタイマ君達がその罪を被らされる事になる訳か。シナリオ的には上手く出来てるな、そんでもって現実的だ」
「そうなんです。なので手を引くというのも充分アリかと思います。
私は直接見た事がある訳では無いですが王位継承の問題は拗れてるとかなり血みどろな物と聞き及んでます。
そうならない様事前にある程度形取るのでそうそう起きる問題でもないとされてます」
そう聞くと確かに現実味が増すな。そうそう起きないようにするのが習わしな中起きてる以上とりあえずみたいな考え方は後手になりかねない。
やるからにはかなり汚いことも平然と起きるだろう
「確かによく考えると心苦しい所はあるけど手に負えなさそうなら素直に引いたほうが良いかな?」
「アチキには策がにゃい事も無いけど多分みーくんもその策を出す気がするから黙っておく、アチキだよ」
まゆもが意味深な事言い出した。この子平然と核心付くからなぁ
「なんですその策は?今言えない事なのですか……いえ失言でしたね。まゆものこういう発言は核心を突いてる気がするので今は黙って聞いておきましょう。
何より我々は多分大丈夫だと思うんですよ、私も先程釘刺しましたしヤマト村の子が居るという時点で我々に罪を被せると言うようなことはしないと見受けられます。
どちらかというとジハン国チームが危険な気がします。王子の護衛を任されるようですし」
そうなるな、事がいつ起きるかは分からないがもしメロニィの釘刺しやヤマト村効果で抑止出来てるとしたら俺達が帰った後に何が起きそうだ。
何とも悩ましいな、タイマ君達の危険を無視して帰るのは気が引けるし
「よし決めた!明日本格的に王子側の人達と話をする時にコルト君が具体的にどう狙われてるってなってるか聞いてみてからジハン国チームと話をした後に今後の方針を決めよう。
もし今日何か起きるようであれば全て話した上で二択を迫る事にする。コルト君が今日ここに居ることを知ってる人物は限られてるので犯人が追いやすくなるし」
「そうですね、それが良いかと思います。では我々もそろそろ寝ておきますか」




