はじめての弟子は王子様?で 4
あれから城に戻り会食となった
「ささ、師匠!こちらがリンガー国自慢のステーキになります」
王子様…なんていうかやり辛い、そして近い。まさかホモなのか?
付き人のフィール曰く強さに対する憧れが凄いとかなんとか。一国の王子がコレはダメだろって思うのに止めにも入らないフィールとギル。
多分この王子さんはこんな性格なのだろう
「食事をしながらで良いので聞いて貰いたいのですが、実は我々は割と本気で魔王軍の拠点を潰そうと考えております。しかし色々問題がございまして」
どうやら最初に聞いていた問題とは別の問題もある事が分かった。
かなり極秘な話のようでこの話をする為、腕試しや俺達のやり取りを観察していたらしく、その上で話すに足る信頼は得たようでこの話をして来た訳だ。
どうやら王子の命は狙われてるらしい。狙ってるのは第二第三王子が怪しいとされてるが本題はそこではなくこのどちらかは…魔王軍と繋がりを持ってる疑惑があるそうだ。
確かにあり得るな、魔王軍としても自分らを潰す気の王子なんかは居ないほうが良いだろうから一時的にでも協定を結ぶ事は容易だろう。
その辺の事も相まって尚更魔王軍の拠点を潰すのが一番という意見がこの王子の見解らしいのだが、何処に他の王子の息が掛かったヤツが居るか分からないので他国の腕の立つ冒険者と極めて関わりの薄いであろう転生者を呼びつけたという事だ
「正直あの転生者には無理があったのは分かってましたがライオウを倒したのが転生者のパーティと聞き、王子はこの国で一番功績を上げてる転生者を取り立てるようにという事で彼等を呼び付け最高峰の装備や資金を与え強化を図ってた訳ですが…徒労に終わってしまいました」
ギルは騎士としてキチンと鍛えようとしていたようだがあの剣を先に与えてしまったせいでろくに鍛えなくなってしまったとか。
あの剣は結構強そうだったから無敵になったとでも勘違いしたのだろう、現実問題アレじゃオーガインプにも歯がたたないと思うけど今更だな
「師匠は一体どのようにしてあの強さを得たのですか?」
隠す事でもないけど魔力の変換は危険なのでその辺をオブラートに包む感じである程度話しておいた
「なるほど!わ、私もみー様みたく強くなれますかね?」
「得手不得手がありますからね。私ではなく適任者は他にいるかも知れないのでまずはそういった所から探るのがよろしいかと」
それらしいことを言っておく。ちょっとヨウさんの気持ちが分かっちゃったよ
「それじゃ俺達はそれとなく魔王軍と繋がってるのが誰か探ってみるとするよ。レーヌは回復兼式神使いだからそういうの得意だし」
「言っておくけど式神使いが本職で回復はおまけだからね?大体一番得意なのが私ってだけでアンタ等ある程度自分で出来るでしょ」
各々回復出来るとは凄い。この人達って相当な冒険者なんじゃなかろうか
「ではクリス様のパーティは魔王軍の拠点討伐に対して助言していただく形で。ジハン国の皆様には王子の護衛をご助力していただくという事でよろしいですかね」
タイマ君達パーティは王族達の事は知らないらしいがこの国の人と縁があるらしく相談や助言等ではなくそれなりに身を入れてこの件に関わるようだ
「詳しい話は明日するとしまして…師匠、ライオウ討伐の話を詳しくお聞かせ願います」
そこからライオウ討伐の話を詳しく話しつつヤマト村の事や仲間の事、俺の経緯なんかも多少話してたらあっという間に夜も遅くなって来たのでお開きする事に
「俺達は旅館取ったままだからそっちに戻るよ。温泉もあるし作り的にもそっちのほうが落ち着くし」
温泉!?落ち着く作り?気になる
「温泉良いですね!よろしければ我々もお供して良いですか?」
メロニィさん?
「良いねぇ〜!私も気になるし温泉宿に泊まろうよ、いいよね?」
クリスまで
「それでしたら私もお忍びで行きたいです!」
「王子、それは流石に…事前に準備して無い事には」
「大丈夫だよ。師匠も居るしタイマ殿のパーティの強さも話通りだから問題無いよ」
この王子君は意外と活発だな、まあ見た目から察するに12歳前後か?歳相応とも言えるか
「では皆様、王子の事よろしくお願いいたします」
「おいフィール?本当にいいのか?いや、流石に他所の国の者達だけでは…俺も行く!」
まあそれが普通だろうよ
「では出発前に…コルト王子、それから御二方にも少し目を通して貰いたいのですが…それと私の所見も話したいので少しよろしいですか?」
メロニィがここぞとばかりに仕事モードに
「皆に聞かれちゃまずい事か?」
「いえ、全然大丈夫ですがむしろ王子側の事を考えての人払いです」
メロニィ達が席を外したので俺達は雑談モードに
「ウチのまゆもがジハン国に興味津々なんだけど今度行くからオススメの場所とか教えてよ」
「お、今度来てくれるんだね。でも大丈夫だと思うよ。ウチの国は観光が盛んだからちょっと調べれば色々出て来ると思うし!正直オススメが多いから調べた方が早いと思う。私達で良ければ案内するしね」
そんなに観光スポットなのか
「私も聞いた事あるよ!遠いから行った事は無いけどウチの親が昔行って凄く良かったって言ってたもん」
クリスの親も既に行ってたか。てか遠いんだ
「良かったらこれあげますよ。私の神社になりますけどそこにひとっ飛び出来ますので」
転身の魔石を貰った。書いとかないとわからなくなるのでメモっとこ……ってこの人神社の人か?ま、まさか巫女服……いや、落ち着け!下手に聞くよりいずれ行くわけだからその時に色々聞く方が良いだろう、今聞いてもセクハラだなんだって言われるのがオチだろうし
「みーくん預かってね!」
「クリスが持ってろよ、リーダーだろ!」
「やだよ、なんか無くしちゃいそうで心配だし」
本当クリスとは良くも悪くも気が合ってしまう。俺も無くしそうだから怖いんだよ
「俺だって無くしそうで怖いわ……こうなったら」
一応歳上の意地とでも言うのか、こういうのをまゆもに頼むのは心苦しい気がしてしまう俺達
「メロニィ任せにするぴょ!アチキも無くしそうな気がして来たぼん」
「はは、タイマとキリカのやり取り見てるみたい。気持ちは何となく分かるからメロニィさんが戻って来たら渡せばいいと思う」
「俺達みたいって…俺達は流石に持ち物くらいちゃんと……あ、そうでもないや」
そんなやり取りをしてたらメロニィ達が戻って来ました
「メロニィ様、この魔石なんですがこちらのレーヌ様がくれまして、保管の方をお願いいたします!」
「もう、仕方ないですね。こういうのはリーダーのクリスのほうが良いと思うんですけどね。私だってそんな何でもしっかり保管しますって人間でもないので」
「クリスポーチの中に入れとけば良いと思うんですけどさっき俺に頼んできた位だからね〜」
「ではそろそろその温泉宿に参りましょうか。皆様どうぞよろしくお願いいたします」
心なしかギルさんの態度が畏まってる気がする。メロニィめ、何か言ったか?
宿に着いた、和風な旅館でかなり良さ気です。
そりゃこんな宿泊まってたら戻りたくもなるか、城に泊まるというのもやってみたい気はするがここもまた良き
「部屋は空いてるっぽいから取っておきますね」
滞在費は全部持ってくれるらしくタダで泊まれるようだ。流石王子様
「こちらが温泉になっておりまして女湯、男湯、混浴と御座います」
混浴だって!!?遂にそういうイベントが来てしまったのか!?出来ることならリリィさんとかリリィさんとかせいらさんとかリリィ様が居てほしかった……今度連れてこよう
「みーくん、ダメだからね!」
まだ何も言ってない




