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はじめての弟子は王子様?で 1


 俺は元が夜型というか朝が苦手というか、油断するとすぐ昼前まで寝てるし夜更かししてしまうタイプだ。

 まゆもとメロニィは夜はちゃんと寝てて朝はキチンと起きてる、クリスは俺と似たようなもんだが俺よりはちゃんと寝付きも良さそうだし朝もちゃんと起きてる気がする。

 そんなある日、昼前に起きて用意されていた朝御飯を食べようとすると上から水が落ちて来た。

 コップに紐が付いてて物を取ると傾くなんて簡単な罠のようなものだ。クリスの仕業だろう、大方朝御飯用意したのがクリスでそれを食べるのが遅い罰といったところか。

 それにしても朝からずぶ濡れは許せん!クリスめ、どーせどっかで覗き見してるはず




 とりあえず朝食のサンドウィッチを食べ、歯磨きをしてからクリスを捕まえることに…居た!2階の空き部屋から顔を出してる。

 ここらでギャフンと言わせなくは



 ダッシュで空き部屋に行こうとしたら床がツルツルでズッコケた!クリスが笑ってやがる…ゆるせん!!

 改めて空き部屋に行こうとするとクリスはロープで1階に逃げたので俺もロープで降りたらカラーボールのような物を投げて来た。おちょくりやがって!



 ダッシュで追い詰めようとするとクリスも負けじと逃げる。

 妙にすばしっこいクリスは捕まえるのが一苦労だが追いこもうとしたその時、煙幕ならぬ小麦粉っぽい粉で視界を遮って来た。

 小賢しいヤツめ、こうなったら俺も…





 大きいザルのようなものにクリスの好きなお菓子を皿に乗せザルの下に置いておく、そのザルに棒と紐を付けてクリスが皿を取った時紐を引きザルで捕まえる。

 こんな子供だましに引っ掛かる理由は突然ない。クリスも近くに来て笑いながらナメ腐った態度を取っている。

 だが真の罠はそれではなくその真上にひっそり仕掛けた粉だ。

 クリスが馬鹿にするように皿に手を伸ばすふりをしてる所に落下させた、真っ白になったクリスを見て笑い転げる俺。

 するとそこにまゆもさんが現れた。アカン、まゆもはクリスの味方比率が高いタイプだ。

 クリスも手痛い目に遭う事はあるがまゆもは行動が読めん、これは慎重に対応せねば



 まゆもが何やら罠を張ってるようだ、クリスも手伝っている。

 しかしそんなロープに引っ掛かる程度の罠に大の大人たる俺が引っ掛かる訳が無い。

 所詮子供の遊び…なんて思ってたらなんとまゆもがまちがって引っ掛かってるではないか…え?なんかまゆもが本気で苦しそう、クリスも必死になって取ろうとしてる……って首に掛けちゃったか!急いで俺も罠の所に行くと見事に罠に引っ掛かってしまった俺…それを見て爆笑するクリスとまゆも。

 なんて奴等だ、人の良心を利用して罠に掛けるなんて外道もいいとこだ!ムキになって追い掛けるとまたしても滑る床に引っ掛かる俺…とクリス。

 この子自分の罠に掛かっちゃってるよ、と笑ってると隠し持ってた水風船をぶつけて来た。

 改めて追い掛けるとメロニィが部屋から出て来たがぶつかる寸前で何とか止まった、抱き着く感じになってるが。

 それを見たクリスとまゆもは一斉にカラーボールのような物を投げて来た。

 するとメロニィが反撃ということで投げ返している、俺もついでに投げ返しつつメロニィを盾に隠れてるとメロニィがこっちを見てボールを投げまくってきた。

 盾にしたのはマズかったけど位置的にそんな感じだったからついやってしまったぜ。






 この定期的に行われるトムジェリの様なやり取りは最初は俺とクリスがクリス家の庭とかで始めだした。

 この時の暗黙のルールとしては基本喋らないのと魔法や武器なんかは使わない、本気で傷付く系のことはやらないというものだ。

 これにまゆもが加わるようになったがまゆもは何してくるかわからない系の爆弾キャラで基本的にはクリスの味方だが俺とクリス両方にダメージを与えて来たり自爆する事もある。 

 そしてメロニィは前回は俺の味方をしてくれたが今回は俺の敵に回ってしまったという感じでどっちにも行くタイプなのだろう





  メロニィを捕まえようとするとクリスが粉ラッシュで妨害して来て立ち竦んでるとまゆもが水風船を当てて来た。

 もうかなりぐちゃぐちゃになってしまった。許せん、だがまゆもは捕まえると何しでかすか分からない怖さがあるのでクリスを一点集中で追い掛けて遂に追い詰めた!

 そして色々お仕置きだって思ったらクリスがなんか驚きだしたので後ろを振り返るとまゆもがメロニィとでっかい粉袋をこっち目掛けて投げて来た。

 ちょうど玄関前だったわけだが……






「……おい、これはまた酷いお出迎えだな。どういうつもりだ」


「ひ、酷いですぅ〜」



 せいらさんとリリィさんが家にやって来たのだった



「こ、これは違うんです姐御!元はと言えばみーくんが朝御飯も食べずに昼まで寝てたのでそのお仕置きに」


「お前、何俺のせいにしてんだよ!やり出したのはクリスだろ!それに今のぶっ放したのはまゆもとメロニィじゃないか」



「ああっ、それは言わないで下さいよ!言わなければ多分バレなかったというのにぃ。それに私はどちらかというと被害者寄りですよ」



「あ、アチキはみーくんとクリスが遊んでるのを手伝っただけぼぅぅん」



各々が責任転換しようと必死だった



「集合」



 せいらさんから改めて話を聞かれて素直に答えました



「な、仲がよろしいんですね、楽しそうです。でも…」


「これ毎回片付けてるのか?」



 そう、いつも後悔するんだがこの遊びが終わった後は結構ひどい惨状だったりする



「ちょ、ちょっと片付けますのでくつろいで居て下さい」


 俺とクリスは慣れたもんで片付けるのはかなり早かった



「それじゃあ誰かさんに汚されたから私とリリィ様は仕方なくとは言え、一緒にお風呂で綺麗にして来るぜ!みー、服乾かしとけよ!ささ、リリィ様。一緒にお風呂へ」



「え、でも……きゃっ!?」



 有無を言わさずリリィさんをお風呂に連れてくせいらさん。意外とこの状況に喜んでやがるな


 

「私も入ります!参戦した順番的には私も被害者寄りですから」



 メロニィは確かに被害者寄りやもしれん。この遊びに巻き込まれてから参加するだけで率先して参加した事はまだ無かったはず



「メロにゃんも来るか、背中洗ってやるよ」



「オラも行くぅぅ〜」



 リリィさん以外から一斉に叩かれた。もしやリリィさんは満更でもないのか?





 俺とクリスとまゆもで一通り片付けを済ませ……ってリリィ様とせいら様が俺の部屋着を着ているではないか!!?



「俺の服をいつもの間に?」


「さっき取りにいったぜ、乾くまで借りるぞ」


「家宝にします!」



 皆風呂を浴びてさっぱりした所で何しに来たのか本題に



「貴族連中から差し入れたんまり貰っちゃってな、せっかくだからリリィ様に届けつつリリィ様を摂取したついでに来たって訳だ」


「みーさん達が旅立つ前に顔合わせようってせいらさんが言ってたので来ました」



可愛いところあるではにゃいか



「そ、それは禁句ですぜ、リリィ様。この変態が図に乗りかねない」



「こんなに沢山、ありがとうございますぅ!しばらく果物には困りそうにないや」



 桃を貰った訳だがクリスは確か大好物だったと記憶してる



「遠慮なく食ってくれ。しかしさっきの粉は小麦粉か?食べ物で遊ぶのはあまり感心しないが」



「アレは食べ物にあらずなのじゃ」



 あの粉は村の外に原生しているパコピ草というもので葉の部分が結構美味しいので定期的に取りに行っては食べているのだが葉の部分以外は固くて食べれないのだ

 何とか有効活用しようと乾燥させて粉にしてみたら小麦粉のような物が出来たがやはり食べれるような代物にはならずどうしようか持て余してたものだったりする。と、説明した



「パコピだったんですね。私も似たような事やった事ありますが確かに使い物にはならなかったですね、無害という点では何か有効活用も出来そうなものですが…」



 流石薬師、既にそんな実験もやっていたようだ



「なるほど、濡らすと透明な感じになるあたり……ってそういう実験も既にやってるだろうとして何か使えたら面白そうだが」



 閃いた、もしかしたら、もしかすると



「どうしたなのじゃ?」


「ちょっと実験してみていいっすか?新たな閃きが。ちょうどリリィ様も居るし」



 という事で溶かした粉を熱したりと色々試してみたら…出来ました



「俺の居た世界で言うプラスチックというものに該当すると…思う。これで色々作ったら一財産作れるやも」



「ほう、面白そうだな。確かにガラスや陶器より軽いのは良い」



「加工しやすいのは利点がありますね、王宮にある色んな物を軽量化出来るなら大助かりですよ。他にはプラスチックなるものはどのような物にしてたのですか?」



 ざっくりだがプラスチックの用途と原料の話をしてみた



「袋やら色々、確かに悪く無い。でも聞く限りお前の居た世界ではかなり環境に良くない感じの事してるな、身体にも良くないって話だろ?」



 こっちの世界にいると地球の人間が如何に無茶をしてたか知らされる所があるな



「この粉でしたら……この薬で簡単に分解出来ますね。放っておいてもそこまで長持ちはしなさそうですし…みーさん、これはかなり良い発明ですよ!私も1枚噛ませて下さい!」



 リリィさんがヤル気になった



「みーくんアイデアマンだなぁ、よく思いついたね」



簡単な話だ



「俺の居た世界の記憶と…コレだよ!」



 そう、濡らした時の透明感ある感じがねばのーるくんとどっか似てるのだ



「そういう事ですね、私も何処か既視感がありましたが納得しました。でも私の回復魔法は意味あるんですかね?」



「分かりませんがここから色々実験してみようと思います。よろしければ私にこの粉頂けますかね?」



「お好きなようにどうぞ!今この場に居るメンバーが創始者でこの発明を世にどーのこーのだぜ」



これは新たなビジネスが生まれるやも。

そんな話をしてたら小腹が空いたのでおやつタイムに入った



「どーせみーの事だからリンゴーでもセクハラ三昧だと思うが程々にしておけよ、何かしら問題を起こすのは仕方ないにしてもだ」



 リンガーだった気もするけど…どっちも同じなのだろう。

 てかせいらさんは俺をトラブルメーカーとでも思ってるのか?



「みーくん、セクハラも変なトラブルもダメなんだからね!」


「うにゅ!アチキ等でキチンと見張るなのでぇす」


 コイツら…自分を棚に上げてよく言うわ



「お前等にトラブルメーカーとか言われたくないわ!安心したまへ、紳士みーくんはセクハラやトラブル等とは無縁なのだ」



「まあ余程の敵でも出てこない限りは大丈夫だろうがどっちかっつーと罪人になるとかそっちが怖いからな。ほれ、私のアジト直通の魔石だ。どーしようもなくなったらコレで逃げて来い」



 なんやかんやと面倒見の良い姐御な訳だが俺達ってそんな心配なのか?



「ありがとうございます姐御!これで何時でも姐御の所に」



 クリスはありがたそうにしてるが最早しょっちゅう会ってるのでそんなありがたがる程でもない気がする



「極力使う事の無いよう平和に済ませて来ますよ。額面通りの要件であれば何の問題も無いはずですからね」


「お土産沢山買って来ますぜ!」


 リリィさんもなんか目を合わせてきたと思ったら



「私からもこちらを。使う事はまず無いと思いますが」


 そう言って同じく魔石を幾つか渡して来た



「この魔石はなんすか?」



「仕事柄使うもので開発した魔法です。これが必要になるような事がある時点で問題ですが…一言で言うと毒物が分かる魔法が込められてます」



 ありがたい事だがそれは確かに必要になる時点でアカンヤツですね



「ありがとうございます!お礼のお土産頑張ります!」




 いつものように泊まってくか晩飯は食べてくのかと思ったら今日はあくまでちょっと寄った位のノリだったらしく思ったよりあっさり帰って行った二人。

 あっさり帰られると逆に寂しい気持ちになるから今度またゆっくり泊まって貰おう



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