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イベントは来訪者からで 14

 

 翌日、朝一番にメロニィ御用達の大工の所へ行き、先手という事でおおよその見積もりを聞いた上でその金を現金で持って壊された飲み屋に行った



「アンタ確かあの小娘の連れだったな」


「そうです。まずウチのパーティがとんでもない事やらかしてしまい申し訳ありませんでした。とりあえず弁償は勿論、その間の補償やらという事で……」



 結構盛った額を渡す。金さえ出せばという安直な考えもあるにはあるがこの件が大っぴらになるのは冒険者として厄介になる気がしたので丸く収めたいところだ。

 それともう一つ企みはある



「は?……ちょっと待て!アンタ等、いやアンタか?何でそんな大金をポンと出せるんだ?流石に得体の知れない金は受け取れねーぞ?」



 思った以上にマトモな人のようだ。これは話は早いかも知れん



「ご存知無いようなのでお伝えしますが我々パーティはあのライオウ討伐したパーティですのでこの位はまあ出せますよ」



「アンタ等が魔王軍将軍をやったパーティだったのか?そういう事なら…」



「よろしければこちらの方で腕の立つ大工さん達を王都より派遣して直しますよ。この金額も彼等に見積もってもらった金額にプラスして出してるものですので」



「そ、そうなのか。それなら…」



 どうやら大丈夫そうだ。ライオウ討伐の件が効いたのかだいぶ話が早く済みそうだが、この店は結構長い事やってるらしく地域密着度も高めなのはなんとなく分かるが店主のこのマトモな感じからしてやれそうだ。

 ということで 



「実はこの件とは別にこの地域に密着してる信頼ある店主さんに秘密のご相談があるのですがよろしいですか?あ、お金はもうそのままお受け取り下さい」



「な、なんだ、改まって?」





ということで連れてきました、1号店



「実はパーティメンバーには秘密の副業がありまして…良かったら一度遊んでもらいたいなと。見た目は全然そうは見えませんが男が遊ぶ店と言えばおわかりでしょう」



「ちょ、ちょっと待て!俺はこう見えて奥さん一筋なんだ。そりゃ最近めっきりだがそういった所で遊んだりは」



 なるほどなるほど。うん、良い人だねぇ〜



「ならば尚更ですよ、そんな方のためにあるものですから。女…というより人間、ひいては生き物相手とかでは無いですから何の不義もありません」



「そ、それは一体…」



有無を言わさず入る事にした



「いらっしゃ、オーナー!お疲れ様です!」


「オーナー!おはようございます!」


「店長、オーナーいらっしゃいましたよ」


「いやいや、大丈夫だよ。それより今1部屋空いてたりしないですかね?」


「それでしたらちょうど空いてます」



 よし、ちょうど良かった!まあ予備部屋もあるからそこでも良かったが



「新規のお客様です、丁重にもてなして下さい」


「そういう事ですね。ではお客様、こちらに」


「え?ちょっと…みーさん?」



 アンタからみーさんに昇格したのは置いといて、この人経由で客が取れれば1号店も潤う事間違い無い。

 それにしてもルーミさんはかなりやり手だな、こんな仕事だからこその店員の比率を女に重きを置いてくるとは。

 男ってのは単純だから何か無くても、こんな店だとしても店員が女でワンチャンなんて考えて来るバカは結構多い、という男の心理をガッチリ掴んでやがる。

 俺も掌で踊らされないよう気を付けないとだな。

 そろそろ終わる頃だが果たして反応はどうか



「どうでしたか?」



「わ、悪く無い!アリ寄りのアリだと思う…がどうして俺をここに?」


「実は…」


 と、事情を話そうとすると懇意にしている貴族が声を掛けてきた



「みーさん!いらしていたのですな、実はちょうど話したいと思ってたのですよ」



「これはこれは!こちらも着実に進化を遂げている事をお伝えしようと思ってた所です」



 貴族と雑談をしつつルーミさんとも話をして店を出る事に



「すいません、話が途切れまして。実は…」



 ここでこの店の紹介を地域の男共にして欲しいという話をした



「そういう事でしたか。確かに貴族がハマるのも分かります。知られるのは恥ずかしいですが何の悪い事も無いのでこれは良い遊びですなぁ」




 御理解頂けたようだ。さっきまで何処かガキ相手にしてる感じがあったのがすっかり消えてしまってるのは置いといて、ここは上手く繋がって置くべきところだ



「私は冒険者が本業なので今度ティッツ君というこの店の営業を寄越しますので改めてお話させて頂けたらとも思いますが別に直接店に来ても大丈夫ですのでお気軽に立ち寄って下さい。

 ただ、まだ2号店が出来たばかりで定着しきってない所を見るにしばらくはこっちも予約で埋まり切ってると思いますのでまずは予約からという形になりますので予めご了承下さい」



「分かりました、俺の方でも知り合いに声掛けしておきます。勿論、男の秘密と言う事で!」



 ノリノリになっちゃってるよ。まあその方が好都合だ



「ではまた明日、今度はパーティーメンバーで改めて謝罪に伺いますのでご対応の程よろしくお願いいたします」



「あんな金もらったらもう全然良いっすよ!それより顔も弄れるって話、今度試させて下さいよ!」



 どうやら店破損の件は綺麗に済みそうだ







 翌日



「「どうもすみませんでした!!」」



 皆で改めて謝罪をする



「弁償してもらってるしイイって事よ!店さえ壊さねぇってんならまたいつでも来てくれ!」



 アッサリ済んだ。今度ティッツ君にここに来るよう伝えておこう








「話を上手くまとめてくれてありがとね。ところでみーくん、感謝しか無いからあまりこういう事聞くのもアレなんだけど…なんか上手くまとまり過ぎてはいないかい?キミってば何か変な事したんじゃないたろうね?」



 別にやましい事はして無いが秘密はある。相変わらずクリスは俺の行動をよく読みやがるぜ



「別に何もしてないよ。お金を多めに渡して誠心誠意謝っただけさ」



「ふ〜ん……それなら良いけど」


「みーありがとうなのじゃ」



 あまり深く話すとボロが出そうなのでそろそろ話題を変えたいところ



「んじゃ解決って事で、メロにゃん慰めの為のスウィーツでも食べに行きますか!」


「それでしたら今は海鮮が食べたいです!」



 せっかくなので王都にある良さげな海鮮屋に行ってたらふく食べてやった



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