イベントは来訪者からで 7
オマケで3曲ほど弾き語ってから皆の所に戻ったら既にシートが引かれ皆飲み食いしていた
「遅いぞみー、まさかゆっことオイタしてたんじゃ無いだろうな?」
「んな訳あるか。つい先程、歴史的瞬間がどーのこーのしていたんだよ」
バンドが結成された旨を話しておいた
「そんな事やってたんだ。面白そうな事やってるねぇ〜」
クリスが背中をバシバシ叩きながら言ってくる、コイツ結構飲んでやがるな
「みーさんのライブがまた進化すると言うのは楽しみですね」
「コイツの事だからメンバーの女子にセクハラ放題なんだろうよ、はるさんにまでセクハラしたら一周回って凄いとも言えるがな」
せいらさんから見てもはるさんはとっつきにくいタイプのようだ……ってせいらさんが浴衣に!?
「せ、せいらさん!?その格好は…」
「ふふ、どうだ?私の浴衣姿は」
座って飲んでたと思ったらわざわざ立ち上がって見せてくれたではないか!うんうん、よーく見て感想を言ってあげないと
「控え目に言って最高です!えっと…俺が浴衣になるしかないのでは?」
「なんかせいらさんが乙女な雰囲気醸し出してるよ。仲良いとは思ってたけどまさかせいらさんとみーってそんな関係なの?」
かえでさんがツッコんで来たけど今のはちょっと気持ち分かる。なんかカップル手前か付き合いたての女子みたいな雰囲気出てたもの。
俺もふざけた応対こそしたけど内心ちょっとドキってしました。
あの夜の事があったからどーしても少し意識しちゃうんだよ
「ば、馬鹿な事言うな!かえでともあろう者が変な勘違いするでないわ!ただ、コイツの事だからこの見目麗しいせいら様の浴衣姿を前に遅かれ早かれセクハラして来るのが目に見えてたから先手打って披露してやっただけだ!」
「ふぅ〜ん、そうなんだぁ。でもなんかあやしいよねぇ〜」
「くっ!昔の、小さい頃のミニかえでは私の言う事は絶対だったというのに…時の流れは切ないもんだぜ!」
「みー、戻ったか。皆も居るしちょうどいい、おいお前ら…いや男共の事であってせいら姐さん達じゃないッスからね。お前等ちょっと来い!こっちだ」
席を外してたであろうトウ君が現れたと思ったらなんか言い出した。だいたい下らない事だがまあ一応聞いとくか
「わざわざ呼び付けて何だよ?どーせ下らん事だろ?」
「もしたらトウの新たな何かかも知れないから良いよ!言ってごらんよ」
「別に何でもいいが暴れるなよ?」
「ふふふ、女っ気のないエロ丸出しのしょーもないドンは置いといて…お前等、俺程の男が何故お前等のようなもんに彼女が居るのに俺には出来なかったのか不思議でしょうがなかったとは思うが」
「いや全然!」
「まったく!」
「黙って聞け!俺は遂に気付いてしまったのだ。俺がどんな女が好みで出会うべきなのかって……な」
「お前フラれて泣かされた過去をもう忘れたのか?」
「くくく、前までの俺ならそのネタをぶり返して来た時点で消し炭にしてやるところだったが、どんな女と出会うべきか知ったらもうそんな事ではブレない俺様よ」
好みの女が分かったって話だよな?まあ自分がどうするべきか分かるってのは大事な事ではあるが
「分かったから勿体ぶってねーでさっさと言え」
「慌てるなって!そう、みーも覚えてるだろ?アレは祭りの時にせいら姐さんに嘘を言われた時の事だ」
コイツまさか…
「そんな事があったのか?んでそれがどうした?」
「名も知らぬ、会ったこともない筈なのに異様に胸が打たれたよ。ネコミミの巨乳な獣人さんが俺を探してたってな」
巨乳は言ってないと思うが…うんやめとこう
「そ、そうか。でもそれって嘘って」
「そうだな、名前は…きっとアリスちゃんだ!巨乳でネコミミの獣人アリスちゃん!俺の恋はアリスちゃんだったのだ!」
と、トウ君?
「ええっと…ちょっと待とうよ。それってせいら姐さんの嘘だったって訳だから実際にはネコミミの女の子も獣人も、ましてやアリスって名前の子も存在して無いって事だよね?」
「アリスちゃんはミニスカだけど決してビッチとかでは無く文化的なものなので」
トウ君が壊れた
「よ、良かったな。そのアリスちゃん?って子見つかると良いな!んじゃ戻ろうか」
「待て!」
「「……はい」」
何故か従ってしまう俺達
「こう見えて俺とて現実は見えている。我が運命力なら言うまでもなく出会える筈だがいかんせんそれがいつかと問われたら現実的に考えれば一番確率高いのが来年の祭りになるだろう。最も今日という可能性もあるにはあるが今の所アリスちゃんは居なさそうだ」
運命力ってなんだ?てかコイツ既にチェックしてたのか
「いや、うん、まあそのアレだ。俺達も応援するからよ、頑張って探してくれ」
「お前らも率先して探してくれ!勿論俺の運命力ならば放っといても巡り合うんだろうが待ってるだけではダメだと言われた気がしたんだ!
特にみー、お前は仕事で色々な所に行く可能性があるだろ?お前にはより一層俺の為だけのアリスちゃんの発見に貢献して貰いたい!勿論報酬ははずむぜ」
くっ、なるべく話聞いてるだけのポジションに居たかったが無理だったようだ
「なぁ、トウ君ってここまでその…アレだったっけ?」
ひっそりとレン君に聞いてみる俺
「いや、小さい頃からの付き合いだがここまでのは初めてだ。だが思えばそんな片鱗もあったようなないような」
「おいみー!聞いてるのか?」
「は、はい!聞いてます、えっと…アレだ。アリスちゃん?見付けたらトウ君に報告すりゃ良いんだな。分かった、気にかけとくよ」
「それでこそだ!みーだけじゃなくお前等もちゃんと見とけよ。でもアレだ!いくらアリスちゃんが魅力的だからってツバつけようもんなら俺は多分この世界を燃やし尽くす事になるから気を付けろよ」
目がイッちゃってるな。ここは大人しく合わせておこう
「分かってるって。その、アレだ!がんぼれよ」
「お、応援してるぜ」
「俺も応援するよ!奇跡が起きるかも知れないからね」
「そ、そうだな!運命力だっけ?トウのそれがありゃきっと大丈夫だろ。んじゃそろそろ戻ろうぜ」
「そうか、分かってくれるか!流石心の友だぜ!俺はいずれ出会うであろうアリスちゃんの為にがんばるぜ、お前等の応援を無駄にしない為にもな!」
キメ顔で言ってるが俺達の顔は皆死んでいるのに気付いて欲しい所だ
なんとか戻って来たらちょうど始めるタイミングだったようだ。
太鼓と三味線と笛が鳴らされ盛大に飛ばされる花火。
物凄い爆発と共に空いっぱいに広がるその様は元いた世界の比ではなく想像を絶する光景となった。
あまりの凄さに俺は口を開けたまま呆けてしまっていた
「うわぁ~凄いね!流石ヤマト村の花火だよ。空に吸い込まれてく感覚になるね」
クリスも驚いてるようだ。仕組みとかが同じかは分からないがこの世界に花火はちゃんと存在してるっぽいな。
その上でやはりヤマト村の物は別格なのだろう
「それでは今から恒例の打ち落とし花火を開始します、好きなようにやっちゃって下さい」
なんて?
「んじゃ俺達も行ってくるかな。みーも来いよ」
「リリィ様も行ってみてはどうか?結構面白いぜ。私は技の関係上ヌルゲーになり過ぎるからもう参加しないと決めたんだけどな」
どうやら花火の元となる玉だけを上空に放つらしくそれを魔法でもなんでもいいので撃ち抜くという物らしい。
撃ち抜いたその技や物で花火も変化するらしくどんな花火になるかは誰にも分からないらしい。
ただ、この撃ち抜くのに必要な技にはサイズの限度があるらしく小さいなら良いが大きくなると反応しなくなるという代物なんだとか。
参加者にはサイズがわかる輪っかを渡されるのでそれを見本にやるのがベターらしい
「面白そうですね、お互い当てられると良いですね」
リリィさんがノリ気になってるが肝心の空に放たれる花火の玉は光ってはいるが距離が遠いのでそう簡単に当たるものではない
「それではスタート」
一斉に放たれた技はそれだけである種の花火のような綺麗さがあったと思ったら花火とは思えないようなほわほわした物が空に広がった
「相変わらずやるなぁ、今年も一番ノリか」
どうやら最初に当てた人は定番の人のようだ。なんとなく分かった。当てた人の技の属性的な物が影響を及ぼすのだろう。
あの人はモヤモヤっぽいのを飛ばして当てたらほわほわした花火になっていた
「中々当たらないね、こうなったらあえて玉を小さくして」
謎理論を言い出したシン君が見事に当てよった、天才肌タイプおっかねぇな。
それにしても雷タイプの花火は凄い。他の花火よりすぐ消えちゃうのが残念だけど
「くっ、去年は外したから今年は当てねーと」
「俺この手のタイプ苦手なんだよ」
どうやらレン君はこういうの苦手らしいな。って俺も打ってはいるが当たる気がしない
「へへん、みーはまだ当ててないようだね。お手本見せたあげる。行くよ、オラぁぁぁぁぁ!!」
等と言ってくるかえでさんだが、見事?に当てました。
マシンガン?一転して荒々しい感じになってるけどかえでさんはそんな感じにしてもなんか可愛いです。
花火の方はというとミニ花火が沢山出て来るような綺麗な花火が出て来たけど
「なんすかその連射?数撃ちゃ当たるを地で行きましたね」
「私の魔法は溜めが肝だからね。溜め無しで良いならこの位楽勝さ」
流石せいらさんに次ぐ姐御かつボスキャラだ。最早訳が分からないレベルです
「だんだん見えて来ました。みーさんはどんな属性の花火が見たいですか」
リリィさんは当てる自信がついたようだ
「それじゃあ…初めて会った時のきっかけが光る物たったので光属性でどうすか?」
「ふふふ、そうでしたね。光夜草探してる時でしたね、なんだかとても懐かしいです。それでは当てます、光玉」
おお!宣言通り当てよった!リリィさんってやっぱスゲーな。しかも綺麗なお花のような花火、これが光夜草なのかな?
「後1分です」
くっ、俺はまだ当てられてない。なんか悔しいから一発位当てたいが
「アリスちゃんに良い所見せるんだぁぁぁ!!」
トウ君が当てよった!アリスちゃんパワースゲーな。炎が広がるような花火が出来た。
俺のも当ててみたいがもう時間が
「終了ー皆さんお疲れ様でした」
「アチキの出番のようだねぇ」
終わった瞬間にまゆもさんが何やらしでかしそうな
「おい、まゆもがなんかやりそうだぞ」
まゆもの魔力に反応した周りの人達が慌てだした
「はなびうま」
お馬さんが出て来て空に走って行った。まゆもの魔法にしては今の所可愛らしいというか良い感じだが…お馬さんが見えなくなった辺りから小さな花火が出だした。
それは段々と大きく…いや、違う。これ、近付いて来て……
「こ、こっちに向かってきてるんじゃないか?」
「もしやヤバいヤツなのでは?」
花火の元みたいな球が地上に近付いて来ては炸裂を繰り返していると思ったらかなり近くまで来た。
まさかここで炸裂する気か?大丈夫なのか?
「決めるのです」
家の屋根くらいの高さまで来た球が盛大に炸裂して目の前でとんでもない花火が放たれました。
不思議な事に触れてもなんの問題も無かったので結果的には良いもの見れたとなったが
「まゆも、せめて触れても大丈夫って位説明はしなさい」
流石にまっさんがちょっと叱っていたが
「これは試作品にゃのだよ、よって発表段階にあらず」
「そういう事ではなくてだな」
うん、流石まゆも。ヤマト村の人をして理解不能な域に達しておられる。考えるのやめよう
「で、ではまゆもちゃんの魔法も済んだようなので気を取り直して再開します」
この後色んな技巧派的花火が放たれた後、最後に怒涛のラッシュが繰り広げられ。
その圧巻な花火を皆で目に焼き付けていた。やはり夏は花火ですな
「いやぁ~相変わらず花火は良いな。酒がまた美味い」
「凄かったです!これからはウチのパーティーの毎年恒例行事にします」
「そうですね、これ程の花火を見逃すなんて出来ませんよ」
クリスとメロニィもすっかりお気に召したようだ。祭りとセットで毎年恒例だな
「ふふ、私も連れてって下さいね」
「当たり前じゃないですか、リリィさんは最早名誉パーティーみたいな所ありますからね。むしろ嫌がっても連れて行きます」
嫌とは言わせない。散々嫌がってる俺を半ば無理矢理ジェノサイダーズとして連れ回してるのだから
「来年は凄い花火魔法を考えるなのじゃ」
まゆもさんは花火魔法を編み出すようです、そして突っ込まないでいたが俺の浴衣の端でずっと何かをしてるけどゴールはあるものなのかな?メロニィも混ざってるけどルールが分からん。
どーせならなんていうかちょこんと端っこをつまんで来る的な甘酸っぱい物を…なんて事してくれそうな人はこの中にはおらんですね
「んじゃそろそろ帰るか。祭りの時にかしこまって帰ったから今日はサラッと帰っとこーぜ」
せいらさんはサッパリした性格してるからか気遣いなのか、ここはいちいち挨拶せず帰ろうという感じだ
「そうっすね、んじゃそろそろ行きますか」
「みー、例の件頼んたぜ!」
トウ君…かなり本気っぽいな、後でせいらさんに言っておこう
「今度行くからその時はよろしく!みーの部屋で語り合おう」
シン君は本当にホモとかじゃ無いって認識で良いよね?
「私達も今度行くからね。みー、セクハラばっかしちゃ駄目だぞ」
「バンドの事もあるからちょくちょく顔出しなさいよ」
「あっ!ゆっこが遂にみーと会いたがる様になった」
「違うわよ、バンドメンバーの代わりに言ってるだけだからね」
いつになったらセクハラ野郎のレッテルが消えるのか
「まゆも、ちゃんと月1位は顔を出すんだよ」
「うにゅ!」
「では皆さんまた来ますので、お元気で!」
ヤマト村のイベントは次は何になるのか分からないけどまた近い内来ようかと思う次第です




