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イベントは来訪者からで 3

 

 夕方になりリリィさんとせいらさんが来たので夕飯の支度をする事に。

 実はかなりハードだった穴埋め作業にクタクタだが下手に言うとまゆもが気にしちゃうからここはお兄さんの頑張りどころだ、なんて思っていたら後から回復魔法が来た



「手伝いますよ、たまには夫婦水入らずで料理というのも」


「誰が夫婦だ、手伝いはありがたいけどそういうのをあまり気軽に言うのは良くないと思うみーくんだぜ」


「おそらくかなり疲れてるだろうと察してシレっと回復魔法までかけるこんな出来た可愛いジト目のお嫁さん候補に何言ってるんですか。たまには素直に認めてみては如何でしょう?」



 確かにしれっと回復魔法を飛ばしてくれる気遣いは良いしジト目の可愛いお嫁さんは悪くないが



「却下、メロニィの事だから一回でも言ったらどうなるか分かったもんじゃないからな。流石に無いとは思うけど録音的な魔道具とか使いそうで怖いぜ」


「そ、そそ、そんな訳無いじゃないですかぁ!やだなぁみーさんは!!それよりこの野菜はもう炒めるだけですか?」



 何やらかなり怪しい反応…まさかそんな魔道具的な物があるのか?



「そう言えばその服、ポケットはどこにあるのかなぁ?」


「な、なんですか?セクハラですか?こんな時にセクハラは良くないですよ、それよりほら」



 流石に服は弄れないのでほぺを掴んで問いただしてみた



「観念するならほぺみょーんで済ませてあげるけどこれ以上抵抗するなら…」


「ま、待ってくださいぃぃ〜!いえ、良いんですけどそういうのはもっと然るべき場所で」


「ほらほら〜、早く言わないとこちょこちょだぜぇ?正直に言わないと将来の旦那さんの件は完全なる白紙になんて事も?」


「ず、ずるいですぅ〜」



 後ろからメロニィのほぺを引っ張るうしろほぺを敢行している訳だが、メロニィがどんどん後ろに来るので密着状態になりそうで…それはそれで悪くないなんて思ってると



「この男、今とんでもないクズ発言をしてましたよ!」


「いやぁ、流石の私もドン引きだわ。そんな事言ってセクハラ三昧だったのか」



 しまった!?確かに今の発言だけを切り取られるとどうしようもないクズ発言だ。なんとか弁明せねば



「み、みーさんがそんな事言うなんて…酷いです!」



 ヤバい、リリィさんは下手すると話すら聞いてくれなくなってしまう



「お、落ち着け、とんでもない誤解が生じてると思うの。話せば分かる、分かるから」



「いいのです、結婚しようと言い出したのは私なのでどんな事を言われようとどんなセクハラをされようと耐えます。それが、私の試練なのです!」



 コイツ、今一瞬こっち見てニヤつきやがったな!なんてヤツだ



「女の敵!」



 クリスめ、ここぞとばかりに弄って来ようとしてやがる。だがこんな理不尽に負ける俺ではない



「せいら様、この世界には…なんて言うんだろう、録音する魔道具的な物ってあったりするかな?」



「なんだいきなり?蓄音石の事か?それなら…」



 メロニィは賢い子で頭が良く回るがせいらさんもこれくらい言えば察しがつく位のキレ者だ。メロニィも焦りだしたな



「で、では冗談はこの位にしてご飯の準備をしましょう」



「そういう事か。クリス、まゆも、メロニィを取り抑えろ」



 せいらさんの指示で取り抑えられたメロニィから蓄音石なる魔道具が押収された。とりあえずご飯の支度を済ませてから話をする事に



「意趣返しってやつですよ、メロニィは弱みを見せるとそれをネタに結婚をせまって来ますからね」


「そ、そんなふうに言われると私が小賢しい女みたいじゃないですか!」


 いや、もう紛れも無い事実だし小賢しい子ですよ、あなたは



「末恐ろしいやつだな。まさか言質を録音しようとするとは」


「メロニィは割と容赦無いなのでぇす」


「こ、これにはちゃんとした理由だって存在するのです。流石の私もこの音声記録だけで結婚に結びつけるとは思いませんからね」



 ほう、何か理由が?ってなんかこれ俺に求婚してるって話なんだよな。恥ずかしくなって来た



「どんな理由なのさ?」



「みーさんがこの世界やっぱヤダってなって帰らないようにする為ですよ」



 何故そういう話に繋がる?



「ほう、それはどういう理由だ?」



「軽くは聞いてましたがみーさんがギルドに行った時の周りの冒険者の反応は予想以上に酷かったですからね、それに今回の件もです。

 これから先みーさんが元居た世界に戻れる方法を見つけてこっちの世界がやっぱり嫌になって戻るなんて言い出した時の為にあらゆるカードを手元に持っておく為ですよ。

 みーさんはそういうの無視していきなり戻るなんて事はしないと信じてますからね」



 何やらそれらしい理由に結びつけてるが、まず戻れない気がするし仮に戻れたとしてその選択肢が俺にあるとも限らないからあまり軽率には言い難い事な気がする。

 いきなり自動で戻されるとかもあるかも知れないし何より死んでる訳だから戻るというより消えちゃう可能性だってある訳だ



「思ったよりまともな意見が飛んで来たが、まあこの蓄音石じゃあ対して害は無いからそう責めるものでもないか」



 色んな種類があるみたいだ。でも当の本人がそれらしい理由を述べた後に俺の方見てしたり顔してた時点で害悪丸出しな気もするが



「害は無いものなんすか?」



「そうだ、これは最も簡易的な奴で使用者の魔力と耳を媒介して蓄音するやつだからメロニィが聞こえない話は蓄音出来ない代物だ。おそらく仕事柄支給されてる物だろう」



「そうです、というかそれ以上の物は基本的に管理されてますので申請しないと所持する事は出来ないですよ。なので変な悪用なんかは出来ませんのでご安心ください」



 いや、今まさに悪用してただろ。俺にとってはだが


「ボクにとっては悪用以外のなんでもない気がするのは気のせいかな?」


「気のせいです」



 やった当人にキッパリ言われてもねぇ?



「だが、あまり趣味のいい行動とは言えないからな。メロニィには罰を与えてやろう」



 おや?せいらさんが何やら悪巧みの顔をしている。

 そんなせいらさんはちょっと家に何かを取りに戻った。なんだろう?そろそろご飯食べようぜ?

 





「待たせたな。メロニィ、ちょっと来い。まゆもとクリスも手伝ってくれ」



 そう言って部屋に戻るとメロニィの叫び声が聞こえたが何をやってるのだろう?



「良かったです。みーさんが結婚を餌にセクハラしてるとかでは無くて」




 リリィさんは俺の事まるっきり信用して無いですね


「そんな事するヤツだと思ってたんですね、みーくんなんだかショックですぅ」


「ち、違いますよ!そういう事ではなく、なんと言ったらいいでしょうか」


「リリィさんに、そんな風に見られて、みーくんショックですぅ」



「ち、違うんですぅぅ〜!ごめんなさい、私はみーさんの事そんな風には思ってないですからね」



 両手を握って力説して来た。うん、ここで下手なこと言うとまたセクハラだなんだと言われるのでやめておこう



「それじゃあ」


「目を離すとすぐセクハラしようとするな、この男は」



 あっぶねぇ〜、今俺に張り付いちゃって下さいって言うところだったよ。よし!ここはセクハラ位で手を打っておこう。

 なんて思ってると後からモフモフしたのが現れた。まさか着ぐるみってやつか?



「は、恥ずかしいです。もうよろしいですか?」



 何そのにゃんこの着ぐるみ、しかもメロニィに超似合ってる。抱っこしたいが色々言われるのは分かってるので我慢するしかない



「見た目程暑くはないですがそれでも暑いのでそろそろ脱ぎたいのですが、というか離して欲しいのですが」


「それは夏でも着れるヤツだからな〜、遠慮するなメロにゃん」



 食事を終え酒を飲みつつだらけるせいらさんはずっとメロにゃんを抱っこしてる状態だ。俺もモフりたい



「あ、姐御〜、私も抱っこして下さいよぉ〜」



 そう言ってメロにゃんに抱き着きつつせいらさんに纏わりつくクリス



「おうおう、クリスにゃんにも着ぐるみ持ってくれば良かったかな〜」



 アレだ、せいらさん猫好きなんだな



「わ、私も触ってみてもよろしいですか?」



 リリィさんも興味津々だったようだ



「リリィ様もどんどんメロにゃんを可愛がってやると良い。抱き着くとモフってして良いぜ」



「で、では少しだけ」



 メロにゃんに抱きつくリリィさん、まんざらでもないご様子だが


「リリィ様ぁぁぁ」


「せ、せいらさん!?ちょ、ちょっと…」



 ここぞとばかりにリリィさんに抱きつくせいらさん、すりすりして纏わりついている。やりたい放題だな、羨ましい



「せいら姐さんは可愛いものとかに目がにゃいのでぇす。昔丸一日着ぐるみ着せられてくっつかれた事もあるのじゃよ」



 まゆもには既にやり尽くしてたようだ



「この隙に脱ぎたい所ですが…先程から羨ましそうに見てるみーさんにも少し位楽しませないとですね。どうぞ、みーさんも撫でる位して下さい」



 メロにゃんがこっちに逃げて来てくれ、しかもお好きにどうぞと来たという事で軽く撫でつつ



「うっひょ~!にゅぐりもんだぃ!」

「うっひょ~!リリィ様だぁぁ!」



 同時に似たような事言った俺とせいらさん



「おい、そこの変態鬼畜外道、何堂々とセクハラしようとしてやがる」


「何だ変態女、何俺の為だけのリリィ様に纏わりついてる」



 そう言ってメロにゃんの手を持ってパンチする動きをする俺


「なんだなんだ、やろうってのかい。上等だ、このド変態」



 せいらさんはそう言うとリリィ様のおっぱいを後から鷲掴みしやがった



「せ、せいらさん!?やめて下さい、恥ずかしいですぅぅ」


 照れてるリリィ、変態女め、羨まし過ぎる




「あ、あの、みーさん?まさか真似したりしないですよね?いえその駄目とかでは無いのですが」


「みーくん、その一線は超えちゃ駄目だよ。もし超えようってもんなら……とんでもない事するんだからね」



 クリスがマジトーンで忠告して来た。そしてまゆもがあと少しでくっつくってくらい顔を寄せてこちらをじーっと見てくる



「よし、いい事閃いた!確かにいつもこんな感じで争ってても不毛に終わるのが目に見えてるからね〜」



 俺はリリィさんに後ろから抱きついてる状態のせいらさんの所へ来た



「なんだ?確かにいつもグダグダなまま終わるが、何か平和的解決策でもあるのか?」



「こうすれば全てが収まるのではないのだろうか?」



 そう言ってせいらさんの後ろから抱きつかないまでもある程度くっつき手を伸ばしてリリィさんのほっぺを引っ張る



「え、えっと…みーさん?これはどういう事なのでしょうか?」



 困った感じで聞いてくるリリィさん、何を困ってるのだろうか?



「どうって皆winwinってヤツだよ」



 せいらさんが若干後ろに来て密着しつつあるがまあ悪い事ではない



「はいはい!」



 クリス様は質問が多いけど良い事です



「はいクリス様」



「えっと、今の状態ってみーくんが姐御とリリィさんを2人同時にセクハラしてるだけにしか見えないんだけどどういう事なのさ?」



 全く、理解力がないのは困るがちゃんと説明するのも義務というもの



「何言ってるかさっぱり分からん」


「キミがとんでもないセクハラしてるって事だよ!何堂々とお二人相手にセクハラしてんのさ!」


「落ち着け、さっきまでの状況を考えろ!俺はメロにゃんを少し紳士的に堪能しようとしたら変態的行動をしてる変態女にいちゃもんをつけられた。

 ならいっその事一つの箇所に問題を固めようと俺は泣く泣くメロにゃんを離し変態女の所へ向かいリリィさんのほぺを触る事によってメロにゃん堪能の代わりに楽しめて幸せ、せいらさんはせいらさんで本命たるリリィ様にくっつけて幸せ、俺の為だけのリリィさんはほぺを触られて幸せ、皆幸せでwinwinという事なのです」



 これぞ世界平和なのです。クリス様は何を呆れ顔してるのだろうか?



「あの…私だけされ放題で何もない気がするのは気のせいでしょうか?」

「気のせいだよ」



 リリィさんの問いに即答する俺



「分かった。まゆもちゃん、行くよ」



 クリスも理解してくれたかってアレ?何故まゆもちゃぁんを連れてこちらに?



「な、何をするぅぁぁぁぁ!や、やめろ!くすぐるな、分かった!分かったから、ごめんなさい!」



 かつて無いほどの強力なくすぐり攻撃を受けて泣く泣く退散する事になってしまった



「本当、日に日にセクハラが酷くなってくね、キミってやつは」





 そんなこんなでお風呂タイムになり扇風機タイムがやって来た。俺もだいぶ慣れたのでテーブルにて一杯やりながら涼しむのは気持ちが良いもんです


「ちゃんと制裁を加えたなら良かった。それにしても水生生物とは相変わらず鬼畜だな、まゆもは」


「この男もまた鬼畜でしたよ」


「質問してる相手ではなく別の人物に制裁を加えてくスタイルは新しかったですね」


「外道、いや最早極道だなみーは。だがそれだけやりゃ少なくともそいつら繋がりの奴は何もして来なくなるだろうよ」


「ふふ、みーさんも割と容赦無いんですね」



 多分この中で1.2を争う容赦の無いリリィさんに言われても困る物がある。そんなリリィさんの好みの男性の話やら色々くっちゃべってたら時間はあっという間に過ぎたので寝る事になる訳だが



「それじゃあまたクジ引きな」



 有無を言わさぬせいらさんの発言に誰も抵抗する事はなくくじ引きが行われた。このクジは印付きを引いた者が一緒の部屋というシステムだ、今回は一番手で俺が引く事になった訳だが……



「あら?引いちゃった」



 印付きを引いてしまった!

 どうしよう、嬉しい気持ちは当然あるが反面地雷要素も高いこのくじ引きは素直に喜べない。心無しか物凄い緊張感が漂い出した気がする



「遂にこの時が来ちまったか、ハズレが出ちまった」


 そしてメロニィ、せいらさんと引いて行き……まゆもの番になった



「秘技、まゆも見ず」



 なんと、まゆもは引いた結果をあえて見ないという荒業に出た



「くっ、我が姪ながらやりやがる。ここで見ない事により最後までわからない可能性が増えるってわけか」


「ぴきょきょきょ」



 イタズラまゆも全開の顔をしている



「末恐ろしい子だね、まゆもちゃんは。それじゃあ私も秘技クリス見ずだよ」



 という事でトリはリリィさんに。リリィ様、当たりでお願いします



「で、では行きますよ!」



 リリィさんは普通に引いたがハズレだった。いやこの場合当たりという認識なのか。ちょっと残念そうな感じを出してくれた気がするのでハズレとしとこう



「うわぁ~どうしよう、こんな事になるなんて。何だかみーくんの掌で弄ばれてる気がしてならないよ」



 言い出したのもやりだしたのも俺じゃないからね?そしてこの結果俺と同じ部屋で寝る事になったのは









 まゆもだった

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