制裁はキチックで 8
「だから、海と空どっちがいいんだよ?」
責任者たる店長に聞くが
「分からないです!それはどういう意味なんですか」
店長が選ばない度に制裁として殴りつける俺、対象は話に入ってない虫の方だ
「か、勘弁して下さい、もうしません」
「おい、誰が喋っていいって言った?」
という事でもう一人の方にも制裁 。女とコイツはもう黙って正座している。
女の方はねばのーるくんを取ってあげたので次落とされたら終わると理解出来たようだ
「も、申し訳ありませんでした!素直に認めます、あれは俺達が」
店長が質問の答え以外の言葉を発したのでまた制裁を加える、もちろん店長は無傷。
するとずっと正座で黙ってた男が遂に声を上げた
「お、俺達は店長に言われてやっただけなんです、仕方なかったんです!」
「誰が喋っていいって言った?」
そう言ってもう一人の方に制裁
「ふざけんなよ!お前もノリノリだったじゃねーか!何俺だけのせいにしようとしてんだよ!!」
「いいから質問に答えてくれないかね?」
そう言ってさっきから制裁されてる奴の腕を捻った
「うぎゃぁぁ」
「良い事思い付いた、コイツは今から嘘ぴょんくんだ。ではせっかくなのでなんであんな事したのか聞いてやる。なんであんな事した?」
「あ、あれはちょっと魔が差したっていいますか」
「うぎゃぁぁぁ!!」
腕を捻って跳ねさせた。これぞ自家製嘘ぴょんくん
「嘘、のようだね」
「嘘ぴょんくんは絶対なのでぇす」
「そ、その、クリス…さんに殴られてみー…さんが辞めてからどんどん店が上手く行かなくなって、そんな中お二人が冒険者として上手い事やって金持ちになってるって聞いて」
別に俺がやめたからではなく元から上手く行ってなかったぞ?まあ掘り下げた所でこいつ等の理由なんてそんなもんだろう。だが肝心な所は聞いていかねばね
「ほうほう、嘘ぴょんくんに反応が無いと言う事は嘘では無いようだ。では、この件の実行犯及び深く関係してると思う奴の名前を挙げて」
この場の4人の名を挙げたので
「うぎゃぁぁぁ!!」
嘘ぴょんくんを反応させた
「嘘ついちゃいかんよ」
今度は小さい結界に店長を入れて真下に土台のかなり大きい結界を作った後に大きい結界を一度解除する。
そして店長の入った小さい結界に向け結界が壊れない程度に
「きゃめはめはー」
軽く放ってやった。軽くと言っても相当な破壊力は感じられる位には撃ってやったけど
「ひぃぃぃ、ほ、ほ、本当に他には…あ、後はバイトのサキともう一人のたまに来る奴が話は知ってる位で…そうだ!サキから旅行の日とか聞いたんです。関係者って言ったらそれくらいです!本当にこれ以上の話は無いです!どうもすみませんでした、正直ナメてました。申し訳ありませんでした!」
よく見るとこいつ等全員漏らしてやがる。では最後に
「んじゃ海と空どっち?」
すると流れを察した一番ボロボロの虫君が
「もうどっちでもいいから答えて下さいよ!!」
必死の懇願を店長にしていた
「で、では海で」
「うにゅ、海を選んだのですな。では今日よりうぬ等は海の生物として生きて行くなのでぇぇす」
「「は?」」
意味を説明してやると物凄く必死に謝ってきたのだがどうしてくれようか。とりあえず皆の意見を聞くか
「クリス氏はどう思いますかな?」
「うーん…もう既にやり過ぎな気もするけど結果的に許すっていうのもなんかねぇ〜」
「一応私の方から現実的な話をしますね。ご紹介が遅れました、私王宮より派遣されてみーさんのパーティーに所属してるメロニィといいます。
これでも一応貴族ですしそういう所で働いてますので今回の件がどういう事になるかお伝えしますね。
まず我々パーティーは政治的な理由によりこの国に対して忠義を尽くす立場にありません、実情は異なりますがヤマト村の戦士たちみたいな風に見ていただければわかりやすいですね。その意味、国民ならおわかりてしょう?」
何やら俺にも把握しきれてない話をメロニィがしだしたよ
「そ、それはつまり」
「あなた方がやった事に対して我々はあなた方にではなくこの街及び国に文句を言う事も出来ます。
我々以外にもあの惨状を見た方が2人ほど居ましたがその2人はこの事を理解してたのでしょうね、この街を更地にする事も吝かでは無さそうでした。
まあ実際の所魔王軍やその他の刺客なんかが関わってないのであれば街を滅ぼす程の事ではないとも思いますが、それは我々の匙加減なのですよ。
そこに王宮より派遣されてる私としてはこの件を王宮に持ってく義務もありますのでお伝えはしますが、ライオウを討伐し王都を更地にする事も出来ると言っても過言では無いみーさんの怒りを鎮めると言うのであればあなた達の事くらい国は申し訳ないですがまず切り捨てるというのも仕方無いですよね」
何やら事が大きくなってる気がするが、理屈として言えば確かにそうなんだろう
「そ、そんな大きな話…すいません、分からないですが申し訳ありません」
「魔王軍の将軍を表面上は1つ落とすという前代未聞の偉業を達してる人にこんな事してる時点で死罪も免れませんよ?英雄だからとか以前に我々はその後刺客に襲われたりもしてます。
なので何かされたら疑わしきは罰するというのは当然の事なのです。
なんだかんだと殺されはしないとお思いになってる気が見受けられますが私はみーさんがあなた方を死刑と云うのであればそれに準じる次第です」
メロニィが物凄くキリッとしながら話している。対して俺はと言うと何処かフザケてる部分が出てたので追いついてない、こんな時はクリス様
「ね、ねぇクリス様。何やら話が凄い大きくなってる気がするのは気のせいかい?」
ヒソヒソ話をする俺とクリス
「奇遇だね、私もそんな風に思ってた所だよ。やっぱりやり過ぎちゃったかな?キミってば本当に鬼畜なんだから。だいたい皮膚剥くとかエグ過ぎるだろ〜、もうちょっとなんかこうエグくない感じのヤツ無かったの?」
「だってぇ〜、アレだよ?俺とて怒ってたんだよ?分かった、自覚が無いんだな。あの惨状を目の当たりにした時の皆の顔というか落ち込みっぷりを見たらこの位怒るって」
ああいう顔は見たくないものだ
「そ、それはきっとそうなんだろうけどさ」
なんてヒソヒソ話してると向こうの話が終わったようだ。
話を理解したのかは分からないがメロニィが回復してあげたようで怪我は治っている。
それにしてもさっきと打って変わって死んだ様な顔になっちまったな、なんというかそんな感じの連中に水生生物になれとか言っても虚ろなままに海に飛び込みそうだ
「まゆも博士、こんな死んだ様な状態の虫に水生生物と言っても我々の思う面白い絵は見れそうに無い気がするのですがどうしようか?」
この辺が落とし所だなという事で俺もクリスもメロニィも何処かスッキリしたような感じでまゆもに聞いてみた
「問答無用ぞ!!!」
まゆも博士はやっぱり一味違いました。メロニィが海まで転身で連れて行き俺が海に放り投げては拾うという遊びが行われた
「諦めたら試合終了ぼぅぅぅん!!」
「エラ呼吸だ!エラ呼吸に切り替えるんだ!!お前等なら出来る!」
「うお、うおぉぉぉ」
鳴き声はうお以外認めないという鬼畜な遊びを一通り行ない、最後に顔に落書きをして1週間消す事を禁じるという処罰を与えこの件は終わりを迎えた
「お前等の知らないボク達の仲間が常に確認に行くから間違っても消すなよ。俺もこれ以上お前等に絡むの面倒くさいんだけどちゃんとやらないと示しがつかなくなるからな」
等と適当に言っておいた
「最初はやり過ぎな気もしましたが改めてよく考えると死罪でもおかしく無かったですからね。彼等はこれくらいで済んで良かったと思うべきですよ」
「刺客が来てたとか考えると確かにそうだね。私もやり過ぎな気はしたけどむしろマシだったのかな」
「水生生物にするのは難しいというのが分かったのじゃ、でも諦めぬやでぇ」
まゆもさんだけ別次元にいらっしゃるのは置いといて、一件落着?という事でこの日は豪勢な料理を作ってあげた




