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制裁はキチックで 4

 

「あら久しぶりね、ヤマト村のお祭りはどうだったの?」



 俺達は家のいたずらの件の調査でサキさんの所に来ていた



「お、お久しぶりっすね、祭りは楽しかったですよ。サキさんも来ればよかったのに、ははは」



「祭りなんて人も多いしめんどくさいからイヤよ。所で今日はどうしたの?」



 とりあえず事情を話した。というか…サキさんがぽっちゃりになってる。

 いや、決してデブと言うほどではないがなんていうか元がちょっとアイドルやってたとかだけあり結構なべっぴんさんでスタイルも良かっただけにギャップが凄い。

 デリケートな事なのでツッコミは出来ないがほぼ絡みがなかったクリスやまゆもも心無しか苦笑い気味な気がする



「アイツ等やらかしたか〜、確かにアンタ等の話は私も聞いたわよ。なんか殴られただの教えまくったのにすぐやめただの感じ悪いだの色々言ってたわね。でもまあお手柔らかにお願いね?あの店潰れるって話で店長さんとか虫の居所が悪かっただけだから」



 あのレベルの店じゃ潰れるのも仕方無いだろうな



「そうはいかないですがそれは置いときましょう。せっかくバイト始めて定着しだした所で潰れてしまうのは残念ですが新たな仕事が早く見つかると良いですね」



「本当それよ、あんなちょっと愛想良く振る舞ってれば居るだけで良いレベルに楽なバイトは中々無いと思うしねぇ、残念でならないわ。飲みとか奢りでやってくれたし私としては人間関係で面倒になる手前くらいまでは居着きたいとは思ってたのよ」



 なんか前より遠慮が無くなってるな。この人と絡むのはメロニィだけになってたから全然分からんかった



「なんか良さ気なの見掛けたら俺からも報告するよ」


「大変なのとかはやめてね」



 気持ちは分かるがメロニィの立場としてはあまり良い気のする発言ではないんじゃないか?



「では本題に入らせて頂きます。こちらには大事な話なのでお聞きしますが今回の一件、サキさんは関与してたのですか?」



 メロニィが真剣な口調で言った。クリスやまゆもも真剣な面持ちだ



「私は関係無いわよ。確かにみーさんのパーティーが旅行に行くみたいな話とか家買ったって話はしたしアンタ等への悪口とかも聞いてあげてたけど、それだけよ」



「関与してないならそれでいいさ。ただあんな事やる計画とかは知ってたりしたのかい?いや、知ってた責めようとかの話じゃなく、俺としては今後こんな事が起きないようにする為の対策として色々考えなきゃだからさ」


 さてどうか?


「私は本当に関与して無いからハッキリ言うけど

、計画自体は知ってたわよ。飲みの時に話してたからね」


 それだけ聞けりゃ良い


「分かった、ありがとね。それじゃあ俺達はそろそろ行くから、何かいい話があったらまた来るよ」


「ちょっと待ちなさい。いや、別になんて事も無いんだけど一応私から私なりに考えたというか思った事なんだけど同郷のよしみから言っておくわ」


 何やら意味深な…なんだろう?この人にはまた今度時系列とかの確認で話したい事自体は出てくる可能性が高いからあまり無下には出来ないんだよな



「改まってなんだい?」



「言っておくけど私を、あの連中の仲間だとか思わないで頂戴ね。いえ、この世界の人達全部って言ってもいいわ!

 メロニィさんにはお世話になってる部分もある気がするからまだ許せなくもないけど…こんな世界に無理矢理連れて来られてこっちは迷惑もいいところなのよ!だからもう変に気を使うのをやめることにしたわ!

 人それぞれ色んな考えがあるから無理強いはしないけどあなたも地球の日本人ならこんな縁もゆかりも無い世界の人達にいいように利用だけはされないよう気をつける事ね。

 私からは以上よ…元の世界に戻る何かとかだったら協力出来る事ならしてあげるわ」



「忠告感謝するよ。自分の居た世界の痕跡があるってだけで救われる所もあるからね。何か良い情報とかあったら報告するから、それじゃ」



 そう言ってこの場をあとにした

 極めて共犯者に近かった人と話したというのもあるが何とも言えない気分だ。



 何やらサキさんなりに色々考えたのだろうが確かにそういう考えに辿り着く事にはなるだろうな、そう考えれば楽だから。

 それに…無理矢理連れて来られたという意見は紛れもない事実とも言えるし。

 でもこちらの意見同様、この世界の人達からみても無理矢理来たって意見になる訳だからその意見で許される範囲って限度があると俺は思うのよ。

 サキさんの前回話した意見も含めサキさんの感覚?スタンス?考え方とでも言うのか、これは一般的な生活水準に居た日本の現代人ならではの感覚であり、どう少なく見積もってもこの世界の人達には無理のある考えだと思う。

 良し悪しは別として言うまでもなくこの世界は日本程甘くは無い、なので楽もしたいし大変な思いをしたくないなんてのは誰だって素直に言える事ではある反面、等価交換というか対価に対する視点がこっちの世界では自ずとわからされる環境にある。

 日本じゃ甘ったれないように厳しくするみたいな風潮が強かったりするがこの世界はリアルに厳しいのだ。

 なのでなんというかサキさんみたいな感覚の人はキツイ言い方をするのであれば異常者にしか見えないだろう。

 白服の人達の転生者に対する雑な対応もなんというか完全には責めれないだろうな、多分転生者は皆こんなもんだっただろうし。

 だがそれで俺は転生者達を見下したりなんかは出来ない。俺はたまたまなんだよ、決してサキさんや他の転生者より俺がマシだとかそういう事ではなく、ただ前世の感覚とか生き方がこっちにマッチしてたってだけなんだ。


 なんていうかメロニィは仕方無いかも知れないが今後パーティーメンバーには絡ませないほうがいい気がして来た。

 仕事でもないクリスとまゆもにはサキさんの印象は厳しいものにならざる得ないだろうし、サキさんも気丈に振る舞ってはいたが、わざわざこの世界に対しての気持ちなんかを語気を強めて語ってた所を見るに精神的に不安定なんだろうしな。


 とりあえず色々切り替えますか

 


「さてと、思わぬ収穫があった訳だけど…だいぶ手間が省けて良かったと思ってるのは俺だけかい?」


「思わぬ収穫ってなんだい?」


「なぁに、サキさんが計画自体は知ってたって言った瞬間に犯人が確定出来たって事だよ。そこまで考えて無かったたろうって中でも一応最低限の気遣いとでも言うのかね、その言葉が出る迄は物的証拠がない限り確定とは言い切れなかったからさ」



 最低限庇ってたのだろう。というかサキさんは俺達の味方という訳では無いし、多分俺を良く思っちゃいないだろうからね。

 生前の経験値でそれくらいは分かるのよ



「そっか、確かにその言葉が無い限りはそんな話をした、止まりで押し通せなくもないもんね。だからあんな感じで聞いてたんだね?キミってば悪賢いというか口が上手いというか、まゆもちゃんも気を付けるのだよ!この男は気付くと私達を騙してたりするかも知れないからね」



「ぴにゅ」



 コイツら…だがなんだろう、なんていうか空元気とでも言うのか。

 クリスも無理に明るく振る舞ってるのか?まあ確かにそうか、間接的とは言えあんな事やった協力者とも言える奴と話した訳だし。

 人によっては顔見知りじゃ無かったら制裁対象に入ってもおかしくない位の位置だし。

 まゆももちょっと元気ないな、メロニィも…俺としては犯人が確定して楽になったからどういう制裁にするか決めたい所なのだけど…なんか気を使わせちゃって悪い気がして来た。

 でもこれを掘り返しても逆にもっと気を使わせちゃうだろうからここも切り替えていこう



「飯食い行きつつ、どんな制裁にするかの会議を開きたいと思ってるみーくんなんだけどリーダー的にはどうかな?」



「そうだね、美味しい物食べてどんなお仕置きするか考えようか」






 という事で美味しい物を食べて一旦家に戻りサミットが始まりました



「では第一回、キチック制裁会議を始めたいと思います。議長を務めさせていただくみー教授です、よろしくお願いします。ではさっそく」


「はいはい!」


 話す前に質問とは、しかしリーダーであるクリス氏の挙手とあってはやむを得ない



「はいクリス氏」


「キチックってシレっと入ってるのですがこれはどういう事ですか?」


「その件ですね…ではメロニィ先生より説明がありますので、先生。お願いします」



 無茶振りしてみる



「え!?わ、私がですか?私もお聞きしたい位なのですが……コホン、えぇ〜今回の件は非常に許し難い極悪非道の所業ですので鬼畜な制裁でないとおさまりがつかないという次第にございます」


「ありがとうございます、他に質問が無いようでしたら進めて行きますがよろしいですかな?」



 特に何も言ってこないのでいくつか案を出してみることにした



「まず、我々程の猛者なら言うまでもなく力任せに地獄を見せることは容易いであります。

 しかし、相手はあくまで一般人。下手にやるとギルドの方から罰せられるとか警察がとかあると思うのでその辺を上手くやりたいと思う所存。

 よって闇雲に殴り込むのは得策ではない、そこで……ここから出してママ〜の刑、これ取れないよぉ〜の刑、見ざる言わざる聞かざるお猿さんの刑、ぬりぽっちゃんの刑、なんていうのを考えて来た私がいますぞ」


「はいはい〜!」


「はい、クリス氏」


 うむ、流石クリス氏だ。質問が多いのは良い事です


「それはどんな刑なのでしょうか?」


「言うまでもないですがここから出してママは我が結界にて街中で一番目立つ場所にて結界の中に放置、水だけ一緒に入れといて3日位放置を考えておるのです。

 これ取れないは我がねばのーるくんを使い動けなくした後に街中で放置、第三者からも動かせず困ったちゃん作戦にしようとおもいます。

 お猿さんは目耳口を潰してやりしばらく放置、後々にメロニィ先生に治して頂き完了という流れです。その状態で川に落として遊んでやっても良いとかもありますぞ。勿論言うまでもないですけどね」


「キミってばよくそんなエグい事思いつくね……絶対敵に回したくないよ。って最後のぬりぽっちゃんってなんなのさ!?それが一番わからないんだけど」


 何を訳のわからないこと言ってるんだろうこの子は、バカなのか?


「それではこういうのに一番精通してるまゆも博士に意見を聞きたいと思います。博士、いかがでしょう?」


「ねぇねぇ?ぬりぽっちゃんってなんなのさ〜?」


 クリス氏め、訳のわからない事言って進行の妨げはリーダーと言えど許されませんぞ


「ぴにょ!?う、うにゅぅ〜…どれも良いキチックかとは思うぽんなのだけれぇぇぇど…」



「何やら他のお考えがありそうですな?」



「いっそ水生生物という認定にして海に返すという手があるにょでぇす」



 おっと、出ましたよ〜良い感じの鬼畜が。もう実質死刑宣告な所がまた良い感じの絶望感を生み出しております。

 クリス氏とメロニィ先生はドン引きしておられまするなぁ



「とっても良い案だと思います。私としては鳥、もアリなのでは?と考えておりますよ。ちゃんと大空に羽ばたく手伝いとしてかなり高い所まで投げてあげる所存です」


「流石みー教授ぽぅん。鳥さんも、良いですなぁ〜」


「「アハハハハ」」


 俺とまゆも博士で笑ってる訳だがクリス氏とメロニィ先生はイマイチなノリ。もう少し気を入れて貰いたいものですな



「ええっと、あの〜はい!」



 メロニィ先生が動いた



「はい、ジト目の可愛いメロニィ先生」


「か、可愛いですか?ありがとうございます。あのですね、その形だと実質死刑宣告と同義と思われるのですがどうなんでしょう?」


 何を仰っておられるのか?


「いけませんぞ、メロニィ先生ともあろう御方が。確かに厳しいかも知れない!だが、諦めたらそこで試合終了です!諦めなければきっと水生生物にだってなれる!」


「ぴにゅ!!諦めなければ夢希望なのでぇぇす」


 流石まゆも博士、それらしい言葉だが意味が分からない


「そう言えばメロニィは知らなかったか。この2人で魔物を狩る時のノリってこんな感じなんだよ。みーくんが魔物を虐めてまゆもが諦めるなって魔物の応援してって流れなんだよね」


「そうだったのですね。それでしたらいっそこの話し合いを当人達を引っ捕らえた後に当人達の前でやるのはどうでしょう?当事者には絶望でしか無いと思いますので」



 なんという盲点!その手があったか!



「さっすがメロニィ先生!!やはり格が違いますな。これはもう次回から議長はメロニィ先生に決定だ」


「そ、そんなの任されても困りますからね」


「はいーぼん!」


「はい、綺麗な瞳のぱっちりおめめが可愛いまゆも博士」


「あ、ありがとうでぇす。引っ捕えた後の尋問する場所は何処なのか?」



 何処にしようかなぁ〜、結界が使えるようになったからここでもいいのだが……いや、いいこと思いついた



「尋問場所は、転身の魔石と魔符で移動出来るか実験した上で遥か上空にて我が結界の中で行うのもアリかと」



「おぉ〜!それは、それは良きキチックぞよ!いつ落とされるか分からぬ絶望…さすがみー教授ぽぅん」


「は、はいはい!」


「はい、笑顔がキュートで可愛いクリス氏」


「あ、ありがとうです。そんな上空でやれるのですか?」



 という事で実験してみたら問題無く出来たので早速偵察がてらあの店を見に行き作戦を固めた。

 決行は今度の日曜日、店が閉まった後にとっ捕まえて一旦置いておき、明るくなり上空に居る怖さをモロに見えるようになってから尋問を始めるという流れだ。

 数日ほど空くので先に仮面の魔物退治に行く事にした




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