制裁はキチックで 3
翌朝、というか昼前に目を覚ますが前回同様皆まだ寝ているようだ。アレか?またパジャマパーティーでもやってたか?何にせよ朝食を作ることにした。
決して朝が得意ではない俺は朝食に関しては作る割合が低めなのでこういう時に作っておく
朝食も作り終わり昼も過ぎるかという頃に意外にもせいらさんが一番早く起きて……うわっ!?それはまずい
「おはようみー、朝食作ってくれたんだな…ってなんだ?ジロジロ見て、寝起きの美人なお姉さんに欲情しちまってるのか?」
どうしよう、いや、もしかしたら文化の違いの可能性もあるのか?
「あ、あの、せいらさん?僕はまだまだこの世界の新人なんでもしかしたらなんてこと無い話かもしれないんだが…寝起きは下着姿で徘徊って普通の事なのですか?」
「………………タイム!色々タイム!ちょっとその〜、やり直しでお願いします」
それにしても本当良いスタイルしておられる。ご褒美だ。
良い物を見れたけどこんな場面バレたらクリスがなんて言い出すか分からんからこの辺で手を打っておこう
「お、おはようみー!朝飯作ってくれたんだな!遠慮なくいただくぜ」
律儀にやり直すせいらさん。弄り倒したいのも山々だが朝からはやめておこう
その後皆順次起きて来てダラダラしつつ外の片付けだけやって食材を買いに行ったりなんかしてたらあっという間に夕方になってしまいリリィさんの作る夕食タイムとなった
「ささ、リリィさん、何でも言って下さい!手伝いますぞ」
「あ、ありがとうございます。そ、そんなに見られるとやり辛いですぅ〜」
「即手伝えるようにする為です!仕方無い事なのです」
リリィさんの手伝いをがんばろうとする俺
「このセクハラ鬼畜野郎が、あっち行け!リリィ様、手伝いならこの私に言うんだ」
俺と同じくリリィさんの横でジロジロ見てるせいらさん。料理の邪魔をするなって言ってやりたい
「キミってば本当にどうしようもないなぁ」
なんて理不尽な。この変態女はそのままなのに俺だけ連れてかれた
「クリスめ!あんなにジロジロ見てたら料理の邪魔なんだから俺だけじゃなくせいらさんもちゃんと連れて来いよぉ」
「どの口が言ってるんだよぅ!本当にキミってばどうしようもないんだから。ほらほら、みーくんいい子だからこっちで遊びましょうねぇ〜」
「うわ~い、遊ぶぞい」
「うわぁ~、いい歳したであろうおっさんがなんか言ってるよ」
「テメー自分からふっといてなんだよその言い草!だいたいいい歳したおっさんって誰の事だよ?歳下の僕を捕まえておいて」
「みーくんトランプやるやでぇ〜、負けたら罰ゲームにょ」
「私としてはバツゲームでセクハラ禁止を言い渡したい所ですね」
「お前等がセクハラセクハラ言うから段々俺もそんなキャラなんじゃないかって錯覚して来てるんだよ!」
これは本当にそう。前まではもっと言い掛かり感が強かったが最近はもうそれで開き直ってる気がしてる俺
「ふむ、確かにそれは一理ある気もします。私が来た初めの頃はそこまでセクハラ男って感じはしなかったですからね」
流石メロニィ、その辺は的確だ
「て事は私や姐御がセクハラセクハラ言い過ぎて酷くなってるって事かな?」
その通りだ、深く反省してもらいたいもんだね
「そうだぞクリス。思い出してみろ?俺と出会った頃なんて酔い潰れておぶって送った俺の背中にゲロったりしつつそのままクリスの家に泊まった時だってそんな片鱗は一切無かっただろ?」
「そ、それは言うなよぉ〜」
「そんな事があったのですか?」
「短い期間だったけど濃厚だった気がするねぇ〜それからまゆもちゃんと出会う前日には私は丸裸にされて」
「誤解を招く言い方はよせ!海に落ちた所を助けたというのに」
そんなこんなでちょっと前の話をしてたらご飯が出来たので美味しく頂きました。知ってはいたけどリリィさんの手料理はやはり美味しいです。
因みにちょっと過去の出会いの話をしてる流れだった事もあり俺とリリィさんとの出会いも聞かれたが何処まで話していいか解らないのでリリィさんに丸投げしたら割と忠実にあったことを話してたので以降、リリィさんネタを聞かれた時のベースとして非常に役に立った
「んじゃ私達はそろそろ帰るぜ。なんか気を抜くとずっと居着いちゃいそうになるからな」
「姐御とリリィさんでしたら大歓迎ですよ、またいつでも来て下さいね」
「俺達もまた遊びに行くのでその時は構ってあげて下さい。それでは色々ありがとうございました!気を付けて帰って下さい」
こうしてヤマト村の祭り旅行は無事終わった
「祭りのあととでも言うのですかね、何と言いますか寂しい気分になりますね」
分かる、何かもう終わっちゃったって気分になる。因みにそんな名曲もあるがその曲は弾けないのです
「なんだかいつものパーティーメンバーだけって凄く久しぶりな気がするね。そうだ!せっかくだから明日以降の話をしとこうよ」
リーダーの発案の元、明日以降の計画が話し合われた
「まず明日には早速サキさんから話を聞きつつ家にイタズラした無礼者達に制裁ですね。それから仮面の魔物を退治しに行きまして、ちょっと経ったら花火大会にも行くという感じですかね」
「そんな所だね、それが済んだら…また何かクエストでもやりつつそれとなく魔王討伐も目指すみたいな感じで良いかな?」
「旅行もいきたいぽん」
旅行、良いねぇ〜。まゆものこの発言に皆大賛成だったようで旅行計画も勧めて行く方針となった
「景色が良い所とかが良いなぁ〜、季節的に言うなら海、冬なら温泉とか良いんじゃないかい?ってこの世界の事は詳しくないんだけどそういう良さ気な所って皆知ってたりする?」
「それだったら温泉と海が売りのマリーマインなんてどうだい?」
「良いですね、私まだ行ったこと無いんですよ」
「アチキも無いのでぇす、でも良い所だって話は聞くなのじゃ」
そんな良さ気な場所があるのか?行くしか無いだろ
「場所はどの辺にあるのかな?」
「王都から馬車便で行って、最短で乗り継げば5日もあれば着くと思いますよ」
結構遠いんすね、国境側と真反対って事か
「楽しみが増えたね、あそこなら10月位までなら海水浴も余裕で出来るから海も堪能出来るよ」
クリスは行ったことあるのか
「んじゃ一通り目に見える要件を済ませたら行きますか。そろそろ寝ようかなって思うけど…動くのダルい俺が居る」
「分かります、私もダルいです。みーさんおぶって私を部屋まで運んでは貰えないでしょうか?」
出た、実は怠けっ子のメロニィ。定番化しそうなので断るか
「皆一緒にここでねーる作戦もアリやでぇ」
そういやそんな話も前にあったな、なんか面白そうかも
「良いね、私も動くのダルいと思ってた所なんだよ」
という事で皆一緒寝る作戦が敢行された。俺は下手な事言うと絶対セクハラだなんだと言われるのが目に見えてるので流れに身を任せる事に徹した。
それにしても…動くのダルいという話だが結局敷布団やタオルケットは欲しいということで各々部屋から持って来る事になり手間が増えただけというのは黙っておこう
「今更だけど俺も混ざってるからってセクハラとか言わないでね」
「ふふふ、どうしよっかなぁ~、今度ヤマト村の人達に私達と一緒に寝たって言っちゃおうかなぁ」
「んじゃボクは戻ります」
「冗談だよぉ〜、なんかこの流れでキミだけ部屋で寝るってのもなんか寂しいだろ〜」
確かにそれはちょっと寂しい気もする。だいたい一緒に暮らしてる訳だから同じ布団で寝るとかでも無い限り最早気にする程の事でもない。
内容的にはみんなの前で布団を敷いた昼寝をしました的なもんだし
「何て言いますかこんなふうに一緒に寝るのはワクワクしますね」
「うにゅ!なんか楽しいぼぅん」
祭りのあとのなんとも言えない寂しさを紛らわすには良いと思う。
皆それなりに疲れもあるので明かりを消して寝る事に…ってこのシチュエーションで簡単には寝かさない俺が居るぜ
「俺の居た世界だと夏の夜にはある定番があったのです」
「なんですか、それは?」
「気になるねぇ」
「初耳ぞよ」
「怪談だよ、怖い話。これは前に聞いた話なんだけとさ」
それっぽい話をしてみた。もちろん聞いた事ある話程度なので真偽も分からないし通じるかも怖がってくれるかも分からない
「ぴにょぉぉ〜、みーくんこんな暗い中でそんな話するななのでぇぇす」
「それなら私にもありますよ、王宮でも有名なのが」
何それ、ちょっとガチっぽいんですが
「わ、わわ、私はもう寝るから。おやすみぃぃ」
「とある牢獄で」
かなり生々しいかつ怖い話をぶっ込んできたメロニィさん。そういや俺も怪談とか苦手だった。
生前は金縛りに結構あったりしたせいでもある
「やめるなのでぇぇす、も、もう寝るぼぅぅぅん……そう言えばかえで姉さんから聞いた話があったぽん、確かヤマト村に徒歩で向かう途中の湖に」
ヤマト村にも怪談があったか、やめてくれ。いよいよもって寝れなくなります
「み、皆してそんなふうに怖がらせて。分かったよ、そんなに言うなら私の聞いたことある話言っちゃうんだからね。この話を聞くと1週間以内に真夜中に窓から訪問者が」
いちばん怖いの駄目そうなクリスが一番怖いのぶっ込んできた
「なんて話をするんですか!暑いのに窓開けられなくなってしまいますよ」
「リーダーやめるのじゃ!やめるのじゃぁぁぁぁ」
「何でそんな怖いのぶっ込んで来るんだよ!俺も怖いの苦手なんだよ」
「へへんだ、皆リーダーの道連れなんだからね〜恨むなら最初に言い出したこの男を恨むんだよ」
コイツ
「みーさん怖いので隣行っても良いですか?」
「困った時はお互い様だ、良いぜ!」
それはもう男らしく返す俺が居た
「ちょ、ちょっとキミ達何こんなみんなの前でいちゃつこうとしてるのさ!」
「それはアカンやでぇ、みーくぅん」
流石に本気ではないので安心してもらいたい
「だ、だって怖いじゃないですか。さっきから物音が増えてる気がしますし」
気のせいだと思いたいが一応みーサーチで確認
「え!?」
「「えっ!!?」」
イタズラで驚いたフリをしたら皆引っ掛かったようだ
「うそぴょんです」
「みーくんのバカ!脅かさないでよ」
「今のは酷いです、本当に隣に来てくださいよ!」
「みーくんアカンぼぅぅぅん……」
思った以上の反応が来てしまった、コレ下手したら寝れないまである。
同じ所で寝てる訳だが皆それなりに距離をおいて居るので怖くなったのかもう少し近付けるとうか並ぶ形にする事になった
「これなら怖くないですね」
「うにゅ、流石に怖くないぽぅん」
「私はまゆもにくっつく事にするよ」
クリス、まゆも、俺、メロニィみたいな並び順となった。同じ布団と言うわけではないからか思ったよりドキドキするとか無いんだなって思うが…うん。そのまま何も考えないほうがいいな、想像を膨らますとちょっとヤバい。
まだそんなでもないって思ってる内に早く寝てしまおう
「みーくん、もう余計な事は言わないでね」
「一番怖い話ぶっこんで来たのによく言うわ!んじゃ今度こそおやすみ」
「うにゅ……旅行楽しみぼぅん」
「良いですね〜季節次第では温泉が良い季節になりますしね。ご当地グルメですよ」
「いいねぇ、楽しみだねぇ〜。荷物をなるべくまとめて少なめにしとかないと大変だよね」
「私の転身を屈指すれば道中もそんなに苦労する事無く行けるはずですのでご安心ください」
「流石メロニィぞよ。でも野宿もしてみたい気がするぽん」
「分かる〜私もまだ野宿する程の冒険はした事無いからしてみたいんだよね」
こいつ等寝る気ないな
「では野宿もしてみましょうかね。私の転身登録も余裕という訳ではないのでいずれ転身利用による楽な旅行も厳しくなるとは思いますが…そう言えばみーさんはまだ転身を会得出来そうに無いですか?」
このままスルーされてたら寝ようと思ってたがちゃんと会話の中に入ってたようだ
「まだ出来ないんだよね〜、もうすぐ出来そうだと思ったのは錯覚だったようだよ」
「私も密かにちょっとチャレンジしてみたけど全然駄目だったよ」
「アチキは最早よく分からぬのです」
あれ程の魔法を使うまゆもがよく分からぬというのが理解出来ないがそういうものなのだろう
「しばらくはメロニィ様々って事でよろしくお願いいたします」
「ふふふ、おまかせ下さい!ただし、その為にはみーさんには条件がありますからね」
「分かってるって、ちゃんとメロニィがほぺを弄って貰いたくなった時に弄ってあげるって」
「なんでほぺ弄りがご褒美みたくなってるんですか?違いますよ!アレですよ、アレ!毎回私の口から言うのもアレなのでみーさんからお願いしますよ」
「ふ、分かってるって。アレだろ、アレ。」
「そうですよ、ついにみーさんも前向きになってくれましたか!」
「ま、まだ許可証は発行されてないぽぅぅぅん!!」
「そ、そうだよ!大体そういうのは」
「ほぺウォールだろ?」
「……は?」」
ほぺウォールとはほぺを引っ張って伸ばしつつローリングしてどーのこーのする技だ。
当然実現なんて出来ない訳だが、言った以上はやれと詰められ泣く泣く謝って何とか許されつつ皆眠りにつきました




