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7話 準備

あの初仕事から2か月、俺はニックスやリオンに鍛えられた、筋トレをやらされたり、銃を撃ったり、時に簡単な仕事をしたりみたいな感じだ

そしてリオンが言っていたデカいヤマってのが1週間後実行だ、俺のまともな仕事のデビュー戦ってことだな


そのデカいヤマというのはファビウスってやつが持つ左手の義手らしい、こいつが盗品らしく無傷で取り返してほしいとのことだ。でもデカい仕事、一筋縄で行かないのだからデカいヤマなのだ


それを今からニックスが説明するらしい


「まず現場は郊外にある廃工場だ、周りは空き家と廃屋ばっかだし相手も犯罪組織だから警察の心配はいらねえ、相手の心配だけしてろ」


そういって紙と長い棒を使って淡々と話す


「元がなんの工場かは知らねえが結構でけえ場所だ、まず、装甲車で中に入る、そのまま通り抜けて()()()を走らせたまま反対の入り口まで突き抜ける、相手の数は大体30人程度、結構多いが大半が統制の取れてない烏合の衆だ」


皆が納得いかない顔をする、がニックスは気にせず話を続ける


「当然、これは陽動だ、おそらく敵も陽動ってことには気づかない、通り抜けた後、皆でその後撃ちあいをしろ、引き付けるだけだから前には進まなくていいぞ、ファビウスが居る場所は工場とは別の休憩室にいる、内通者によると彼は極度の人間不信らしく、部屋の中に護衛は入れないでドアの前に信頼できる奴を一人つけるくらいらしい、そこを襲って合流、その後逃走して2~3日潜伏してラトニクに届ける、

ジェリーが運転手、俺とリヴィアとナオトで奴らを引き付けてリオンが奴の左腕を取るってことだ。

作戦決行は夜、酒が入ってる時間帯にやる、いいな?」


ニックスが作戦を言い終わった後、リヴィアが言った。


「作戦自体はいいけど、リオン大丈夫なのかい?あの男を倒して無傷の左腕を手に入れるなんて、無茶なんじゃ」


俺とジェリーが頷く、そうだ、いくら人が少ないとは言えリオン一人で任せるのは不安だ

リオンがため息をついて少し怒ったように言ってくる


「そもそもこの作戦を考えたのは私よ、彼とは古い知り合いなの、悪い意味でね。だからこれはある意味私にとっての復讐なのよ、私にやらせて」

「でも、あいつは元軍人じゃな、、」

「私が信用できない?」


リオンは少し寂しそうな表情をしてそう言った

こういわれては弱る、彼女に任せるほかないだろう、ジェリーとリヴィアも何も言わなかった


「説明は以上だ!質問あるやつ居るか?」


「大丈夫よ」

「問題ないぜ」

「じゃ、各自解散!」


ニックスはそう言ったら、皆ソファーに座りテレビを見始めた。どこまで行ったって皆暇人だ、仕事以外基本皆テレビを見ている、どうやら今はニュースを見ているようだ、以外にもニュース見るんだな


「今日、ブリトン連邦王女、ヴィクトーリア女王が250歳の誕生日を迎えました、今年それと同時に連邦成立記念日をお祝いして、、、」


聞き間違いか?250歳?この世界は寿命がこんなにも長いのか?


「なあニックス、人って250歳も生きるものなのか?」


そういうと皆わざとらしく笑った、大ウケだ、意図した物ではないが


「何言ってるのナオト、ハハハッ!」

「やっぱお前最高だな!」


「いやでも今テレビで250歳の誕生日って」

「そりゃ、こいつは人間じゃないからな!」


ジェリーは笑いながら話を続けた


「こいつはサイボーグだ!体も頭もすべて鉄でできてる化け物だぜ!ちょうどコイツが即位したころのブリトンは超大国だったからな!過去の栄光を引きずっているだけだ!」

「もう多分肉体は残ってないわ、すべて鉄でできたただの機械よ」

「ああ!つまり2つの山と沼地まで鉄でできて、あ痛っ!」


リヴィアが調子にのったジェリーを軽く叩く、いつもの微笑ましい光景だ

なるほどな、全身サイボーグ化して寿命を引き延ばしているわけか、そうすれば不老不死だって夢じゃない、最もそれが自分自身なのかは怪しいがな

ニックスが銃を持ってこっちに向かってくる


「ナオト、これからコイツを使え」


そういって彼は新しい銃を渡してきた、これは見たことある


「アサルト?いいのか貰って」

「アサルトって何語だよ!まあな、倉庫に眠らせるよりかはいいはずだ」

「ありがとう、大切にする」


ニックスは俺に銃を渡すとリヴィアの隣に座ってテレビを見始めた

なにはともあれ、何はともあれ仕事は1週間後、気を引き締めて頑張ろう

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