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5話 初仕事1

昼前くらいに目が覚め、特にやることも無いため‘‘アジト‘‘へと向かった。案の定4人皆そこに揃っていた、暇人なんだな皆

んまてこの匂い、生前ではそこで怒り狂ってただろう、周りを見渡すと犯人がいた、リオンだ

リオンがスパスパと煙草を吸っていた、せめて外で吸ってほしいものだ、俺が咳をし、むせているところにニックスが話しかけてきた


「よおナオト!どうしたよ、、それより昨日あの近くでドンパチがあったらしいが大丈夫か!」

「ええ、大丈夫です、タバコが苦手なだけです、昨日、一部始終見てましたがすごかったです、大きなロボットが」、、、


俺は凄惨だった場面を伏せロボットのことを語った。そしたら皆が笑い出す。


「はっはっ!おまえクアドロボットも知らねえのかよ!やっぱリオンが言う通りお前は世間知らずだな!面白い奴だ!」


そしてジェリーが勝手に語りだす


「お前にもわかるか!あのクアドロボットの良さが!軍の宣伝見たか?『神に挑戦する愚か者は数少ないがクアドロボットなら神の権威を失墜させ第2のルネサンスを起こすだろう!』いや~かっこいいよな。実は俺もあいつを作る仕事してたんだぜ!」


ジェリーが自慢げにこっちを見ながらどや顔する。そしてリヴィアが飽きれた口調で言った


「あんな税金の金食い虫を作ってたって、あんたはただの期間工でしょ」

「あ痛いっ」


どうやらあのデカいやつはクアドロボットというらしい、軍用の兵器で最近の政情不安から市民鎮圧にも用いられるらしい。恐ろしい事だ

そしてリオンがタバコの後始末をして立ち上がってドアを開け言ってきた、どこかに出掛けるのだろうか


「んじゃ、私は行ってくるわ」


ニックスが口を挟む


「おいまて、お前のガキも連れてけよ」

「何でよ」

「お前が拾ってきた子猫だろ、お前が面倒を見ろ」

「はぁ、わかったわよ、、ナオト、ついてきて」


二人で外へ出た、人っ子一人も居ない波の音だけが聞こえる道を歩く


「行くってどこに行くんですか?」

「あんたは黙ってついてくればいいわ、ただのおつかいよ」

「そうなんだ、仕事に使うものなの?」

「ええ、そうだ、あんた車は運転できる?」


分からない、免許は当然持ってないし、運転経験と言えばゲーセンのイ〇Dを乗り回していたくらいだ


「わ、分らないです」

「分からないって何よ、ちゃんとした仕事よ?舐めてるの?」


どういうこと?俺を助けてくれて優しくしてくれたリオンさんがやけに冷たい、まあオラーウータンがゴルフカートを運転する動画みたことあるし運転くらい行けるだろう。


「で、できるよ!」

「そう、なら頼んだわ」

「ってか、今回の仕事の内容を教えて!」

「はぁ、車の受け取りよ、2月後にデカいヤマがあるんだけど、その仕事を斡旋してるやつが飛んだバカでね、先払いで金をもう払ったのよ」

「な、なんか問題あるの?」

「あんたもバカの仲間なの?先払いなんて金持ってとんずらするに決まってるじゃない」


そ、そういうものなのか、この人のことが分かってきた、おそらく過去になにかあって簡単に人のことが信頼できないんだな、先払いしただけでバカ呼ばわりとは酷いもんだ

俺はふと思った、なぜリオンは俺を助けてくれたんだ?


「あの!」

「なによ」

「何であの時、倒れていた俺を助けてくれたんですか!」


彼女は少し俯いて間を置いた


「それ、今関係ある?」

「ご、ごめん」


なぜか答えてくれない、この空気はダメだ、話を変えよう


「そういえばお互いのことよく知らないよね、俺16歳!リオンは!」

「ふっ、やっぱガキね。」

「笑ってないで答えてよ」

「仕事を上手くやるのに年齢なんて関係無いわ」


ちくしょう、なんか冷たいし嘲笑ってくる、なんだよあんなに優しくしてくれてたのに、俺は惨めな顔をしながら歩く、そしてふとリオンが後ろを振り向いて笑う


「18よ、私がお姉さんね」


そして彼女は再び前を向いて歩く。今の、かわいかったな



そうしてるうちに現場に着いた。何かのお店らしい、看板には自動車整備所の文字がある

リオンが呼び鈴を鳴らすと初めてアジトに来た時と同じくドアスコープから声がする


「誰だ」

「ラトニクの紹介できたわ」

「ちっ、入れっ」


そいうって握りこぶし分の厚さはあるだろうドアを開けてくれた。

中に入ると「ブツを見せるから来い」と言われたので言われた通りついて言ってるが、、やけに武装している、銃を持った男が4人、5人


「バウッ!バウッッ!」


なんだこれ、警備の男が持つ首輪の先には毛色が紫に染まり背中に大きな腫瘍ができている犬らしき生物?がこちらを警戒して吠えてくる、思わず俺は声が漏れた


「なんだよこれ、、」

「ははっ、そいつはうちらの‘‘兵器‘‘だ、飼いならせたんだぜ!すごいだろ!」

「趣味悪いわね」


やはり彼らはこいつが何か分かるのだろうか、こんな気味の悪いペットを飼ってるなんて、彼女が言う通り趣味が悪い

にしても警備といい兵器といい多すぎる、自動車整備所とは思えない武装だ、それも俺たちを恐怖させるような感じでだ

嫌な予感がするな、


「着いたぜ、ブツはこいつだ」

「ふん、本当に防弾なんでしょうね」


そこには分厚い板が何枚も張られた車があった、フロントガラスにも板が張られており外を見渡す穴はわずかしかない、視界性最悪だ。男が鼻をこすりながら言う


「ああ!大砲でも出てこねえ限り耐えれるぜ!」

「ならいいわ、貰っていくわね」


リオンがそう言い車に近づくと男が通せんぼしてきた


「おっとお!その前にちゃんと払うもの払ってもらおうか」

「ふざけたこと言わないでよ、お金はもう払ったはずよ」

「そうだっけかなあ?知らねえな?」


場が一気に凍った、前言撤回、リオンの言った通り先払いするとロクな目にあわないんだな

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