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ヒマを持て余した神々のアソビ~アレクシア転生記~  作者: きんくま
chap.1 転生~幼少期
2/7

ep1.おっす!わたしアレクシア0歳…って嘘でしょ!?

■後神暦 1305年 / 春の月 / 獣の日 pm 03:15


――おぎゃあおぎゃあ…


…赤ちゃんの泣き声?なんで?待って、思い出そう。


えっと、今日は家族で旅行に行くことになってて、朝から車で隣の県に向かってたのよね。わたしは旅行の間に()()()()()()の攻略情報を集めようとしていて、お母さんに注意されて、それから…


そうだ…峠で事故ったんだ!


え?え?じゃあここって病院!?お父さんとお母さんは!?

赤ちゃんの声がするってことは同室の人がいるってことかな?

暗くて何も見えないんだけど…もしかして失明したの!?


噓でしょ…料理も、マンガも、ゲームも、もうできないってこと?嫌過ぎる…

しかも最後にやったゲームがクソゲーなんて…あんまりだよ神様。


おぎゃあおぎゃあ!!(神様のバカヤロー!!)


――は?


うそうそ!?声も出ないの!?

詰んだー、16歳でもうって…音は聴こえるけど、わたしはヘレン・ケラーみたいになれないって…サリバン先生ポジションの人連れてきてよ。


おぎゃあおぎゃあ!(どうすればいいのよ!)


おぎゃ?(は?)


ちょ、ちょっと待って、混乱してて気づかなかったけど、

もしかしてこの赤ちゃんの声って…わたし!?


あ…光が…良かった、失明したんじゃないんだ…って眩しい眩しい!!


「*****! *****」


は?何語?男の人みたいだけどお医者さん?

英語ではなさそうだけど、発音が独特で全然わかんないよ。


ココって日本の病院でいいんだよね?ベビーボイスになってる説明求む!


――おぎゃあ


ダメだ…やっぱり、おぎゃることしかでない…


「****、****。アレクシア…」


あ、今のはちょっと聞き取れた。アレクシアって…クソゲーのヒロインじゃん。

勘弁してよ、今いっぱいいっぱいなんだから、アレのことなんて思い出させないでよ。


んーやっと目も慣れてきた。なんかぼやけてるけど、金髪の女の人?


「アレクシア! ****~」


男の人はなんかデレデレに甘ったるい喋り方してるな、なんかバカにされてる気分。

こっちはワケわかんなくてムカついてきたのに、余計に腹立ってくる。

どんな顔してるんだ?どうせマヌケな顔してんだろ?


おぎゃ!?


ちょちょちょちょ!待って待って待って!!

ちょっと若いけど、この男の人ってモリスじゃない!?


あのクソゲーのヒロインの父親、モリス=リュミエル!!

ヒロインにデレデレの甘々、どんなアホくさい選択肢を選んでも喜ぶ、褒める、称えてくる、プレイヤーから「全肯定パパン」と呼ばれるむちゅめラブおじさん…


目の前には赤子を見る優しい顔の金髪ぱつきんの女の人、それを労うような仕草をする全肯定パパン、おぎゃることしか出来ないわたし。


いや、わたしのお父さんとお母さんはバリバリの日本人だよ、その娘のわたしも当然に純日本人、16歳、女子高生、だけど…だけど…


もしかして、まさか、そんな…


「アレクシア~」

「アレクシア~」


おぎゃーーー!!(マジかよーーー!!)



わたしは渾身の力で叫んだ、しかしおぎゃりが虚しく木霊した。

この物語は別で書いている下記の小説のスピンオフになります。

よろしければこちらもお読み頂けるととっても嬉しいです!


【ヒマを持て余した神々のアソビ】

https://ncode.syosetu.com/n8100im/

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