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New Eternity Online -PSだけで往く新世界-  作者: Amane Rinne
月の神獣は山頂に吼え、深き何かはただソコに
9/79

#7 鬼ごっこしようぜ!part1俺が鬼な!負けの代償はお前の命な!!



鹿を削り終えてから約1時間。

様々なスキル検証をしながら登っていく間に遭遇したMOBは3体のみ。その中には、少なくともこのエリアでは雑魚モブに当たるであろう兎なども居た。


だが、雑魚モブの兎でさえ、ある程度の苦戦を強いられた。このエリアはあまりにも異常だな。


ゲーム内検索機能を使ってエリア名を検索してみたが、攻略サイトには全く名前が無かった。未開拓エリアのようだ。


エリア名の由来であろう、白銀の樹林の間を抜けていく。目がチカチカしてきたし、いい加減ボスエリアに辿り着きたい。




噂をすればなんとやら。

急に木々が無くなり、視界が開ける。開けた平地の中央に何かが見える。


「なんだあれ、熊か?」


クマのような見た目をしたモンスターが中央で寝そべっている。大きさは全長5mほど。


さて、戦う前にステータスでも確認するか。


==========================================


PN(プレイヤーネーム)U(ユー)


Lv:23

職業(ジョブ):〘流離人(さすらいびと)

所持金:5000モネ

SP:0


体力(HP):20

魔力(MP):15

筋力(STR):40

持久(STM):25

防御(VIT):10

俊敏(AGI):70+10

器用(DEX):15

技量(TEC):60+10

幸運(LUC):30


心核(ハートコア):速技


装備


右手:終ノ光刀(ツイノヒカリ)

左手:なし

頭:なし

胴:初心の衣

腰:初心のベルト

脚:初心のズボン

足:初心の靴


アクセサリー:無し


所持スキル

・『乱斬(ミダレギリ)

・『穿刃(ウガチバ)

・『弐抜断(ニヌキダチ)

・【天ノ叛逆Lv1】

・「軽業Lv5」

・「呼吸法Lv4」

・「走行Lv5」

・「食い縛りLv1」

・「跳躍Lv1」

==========================================


1時間の間で、一般スキルのLvと自身のLvが割と大きく上昇した。

このエリアの通常MOBは、とても美味しいらしい。まぁそれに見合う強さだしな。


食い縛りは死にかけたら手に入った。通常MOBなら余裕だろと思って油断してかかって、カスっただけなのに、1まで削られた。LUC値は低かったが、乱数が味方をしてくれた。


LUC値が30以上だと確定で1回は発動するらしいので、少し振っておいた。


それにしても初めて攻撃を食らったのだが、攻撃力が高すぎる。


ふむ。特に気にすることもなし。

さて、初めてのボス戦、いっちょやったりますか!


ステータスUIを消し、熊に近づいていく。




〘共存エリア『月環樹(ルナール)の頂き』のエリアボスとの戦闘を開始します〙





すると熊がのっそりと起き上がり、同時に視界上部にLvとボスモンスター名が表示される。


ボスモンスター名は【弓月ノ神獣(ツキノワグマ)

Lvが…197。


え、高くねぇか?高すぎねぇか!?俺まだ23だぞ。


8倍以上じゃないすか。通常MOBの攻撃でさえカスれば死ぬのだから、この熊なら風圧でも死にかねない。


それに、通常MOBはまだLvが50くらいだったからまだスピードについていけなくとも、対処は出来た。

ただこの熊は、恐らくスピードですら対応できないだろう。


あれ?やばくね?俺死んだらまずいんだけど。




「あー、やっぱり見逃してくんね?」



一応命乞い(?)をしてみるも。

まぁそう都合よくは行かないようで。


白銀の毛並みに、光をすらも切り裂くような黒い爪。真っ青な瞳と、首元に見える黒い毛並みの三日月の模様。


偉大さを形容したような神聖さを感じるその姿が俺の目を捉えているこの状況に、緊張が走る。


あーこれは、完全にロックオンされたな。


さて、どうするか。攻撃をしようにも、今の時点の攻撃力じゃ倒すのに時間かかるだろうし、その間ずっと熊の攻撃を捌けるかと言えば、自信が無い。


そして、逃げようにも、エリアが設定されているだろうし…あれ?


バトルフィールドのエリア表示がない。もしかして出れるのか?公式サイトには、エリアボスはフィールドが設定されてあるって書いてあったのに。



もしかしてアナウンスの共存エリア?ってやつが関係してるのか。公式サイトには載ってなかったし。


まぁいい!退路があるなら……


逃げよう!!!!



「初めましてのとこ悪いんだが……サヨナラだ!」



ジリジリと後退していく俺。よし、そのまま動くんじゃないぞ。まだ勝負になんないLv差だから。な?良い子だろ?そのまま……



拮抗していた状況が唐突に動き始める。


「ぅえっ!?」


ツキノワグマによって繰り出された突きが、数フレーム前まで俺が居た位置を貫いた。



回避出来たのは、ゲームシステムのおかげだと言わざるを得ない。


Lv差の暴力によって生み出された超高速の突きを、身を翻して躱す。

本来なら、モーション開始から即反応して動こうとしても間に合わない速度の突きを、超高性能なゲームシステムに由来する、筋肉の動き(・・・・・)を読み取ることによって、発生前から動くことにより回避した。


そしてそのまま流れるように2発目を繰り出そうとする熊を横目に、文字通り跳躍力を強化するスキル「跳躍Lv1」により離脱して回避、そしてそのまま背を向けて走り出す。



「あっっぶねぇぇ……逃がしてくれるのかと思えば急に攻撃しやがって……許さねぇ!ぶっ飛ばしてやる!!」



少なくとも逃げながら言うセリフでは無いセリフを放ち、背を向けて逃走しながら後ろを振り返り威圧する。1度森の中に入れば俺の方が有利だろう。俺のスキル捌きを刮目せよ!



走りながらもクマの動向を観察していると、攻撃モーションの後に少し立ち止まったものの、直ぐに俺を目掛けて猛スピードで走り出している。


さて、このままでは追いつかれそうだな……どうしようか


本編2話目にしてエリアボス戦開始です。

ん?

早くないかって?


だって移動描写ムズい癖におもんないし()


というかうちの子、序章1話目からちゃんとした戦闘描写入れてるし、本編入って2話目で長編戦闘入るし、なんか戦闘ばっかしてるんですけども。

これっておかしいですか?()



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― 新着の感想 ―
[一言] 称号はステにもう書かないのですか?
[一言] カムイ!?アシリパさん呼べ!
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