#57 囚世:UnRome part1
おひさ
題名見てわかる人は分かるかな?このシナリオ若干1678参考です
「はーい、みんな見えてる〜??」
タクトOps:見えてる!!
SaF:きちゃ!
斃停止姉:こんありすー!!
2つ目の街の郊外にある、おどろおどろしいエリア、【枯れた栄華の墓地郡】にて、カメラとして機能する球体に手を振る少女が1人。
とても場違いであるのだが、それもそのはず。
彼女は今を輝く大人気VTuber、『鏡音アリス』その人であるのだから。
【レジェンダリーシナリオを大公開します!】という題名で開始されたその配信は、わずか数分の内に10万人の視聴数を突破した。
「わぁ!今日はいっぱい見に来てるね」
「やはり、NEOがサービス開始されて以来2つ目のレジェンダリーシナリオだからな」
少し離れたところから歩いてきてそう話しかける女性。
プレイヤーネームが【夜鳴】と表示されているその女性は、チャンネル主であるアリスとプライベートで親交があるのだった。
破戒Sin:レジェンダリー楽しみ
アリス様の下僕:アリス様の超絶プレイが……!
白亜紀の隕石:夜鳴さんや
そんな間柄であるからこそ、彼女たちの関わりは深い。夜鳴は時々アリスのチャンネルに出てくる人として認知されているのだ。
「あと3人来るからそれまで雑談でもしましょーかね!」
「そうだな。」
そうして雑談が始まった。
◇
「こんちゃー、あれ?遅かったっすか?」
「……どうも」
配信が始まってから五分ほどした時、少女と少年が到着した。『シーア』と『Lily』である。
残念な己:シーアさんや!!!!
狩り立てる恐怖:シーア様キタ━(゜∀゜)━!
細胞ーグ:なんだかんだメンツあついな
「お、シーア君とLily君も来たしあと一人か。」
来た2人に対しそう反応する夜鳴。
プロゲーマーである彼の登場にコメント欄が沸き立つ。
「だね!いやー楽しみだなぁ、Uさんに会うの!夜鳴ちゃんが知り合いだって聞いてびっくりしたんだから〜」
「世間は狭いってやつっすね〜」
和気あいあいとした雰囲気。そんな彼らを見ている視聴者も和んだ雰囲気だ。が、それも急に一変する。
「すみませーん!ちょっと遅れちゃいました〜!」
気さくな雰囲気の声が聞こえ、そちらの方へ全員が視線を向ける。そこに居たのは、走ってくる2人組。
「えーっと、U、よね?」
確かめるように問うLily。声には出さないものの、誰しもがその疑問を浮かべ、視聴者は大混乱した。
ふぃー:ひぇっ
ホルマリン漬け:ガチ草
徹夜ナイト:新種の敵性MOBかな?
あいら:えっとぉ、騎士と馬?癖強ない?
走りよってきた背の高い方は騎士兜のような漆黒の兜を被り、走りよってきた小さい方は馬の頭の被り物を被っている。
「えっと、突っ込んだ方がいいか?」
少し控えめにそういうシーア。対応に困っているらしい。
「じゃあ大喜利な。俺たちを見て一言」
「え?えーっと、貧相な肉体」シーア
「ローコストハロウィン」夜鳴
「首無し騎乗者とデュラハンホースの首の部分」Lily
「うーん、シーア以外は秀逸」
「っぱシーアはギャグ線よね」
「だから大会でも解説としてしか呼ばれないんだよ」
「10万人の前で俺に恥じ掻かせないでくんない!?」
唐突に始まった大喜利大会に、置いてかれたような気分になるアリスと視聴者たち。なんとなくシーアが可哀想になりながらも、とりあえず進行をしようと思い立つ。
「あ、えーっと、とりあえず自己紹介からしましょーか!!」
アリス様の下僕:アリス様が気圧されてる……!
昼寝:これは強い(確信)
君の犬:癖が強いんだよ癖が
「はい、まずは私!レジェンダリークエスト攻略を主催させていただく『鏡音アリス』と申しまーす!特技は、えーっと、トーク、かな?ランキングは87位!はい次!」
おもむろに自己紹介が始まった。
「はい、あー、私は夜鳴だ。リスナーなら知ってる人も多いと思う。特技は目の前の敵を殴り殺すこと。ランキングは23位。よろしく、次」
「次は俺かな?シーアでーす。FPSのプロゲーマーやってて、特技は銃でぶち殺すことっすかねー。まだNEOで銃見つかってないっすけど。ランキングは13位。次どーぞ」
「えっと、Lilyよ。特技は戦術でぶち殺すこと。ランキング34位。」
「んじゃ最後は俺ね。Uです。特技は何も考えずにぶち殺すこと。まだNEOで見つかってないはずの銃持ってまーす。ランキング外で、1週間前くらいに始めたよ。ちなみにこのちっこいのは連れのNPCなのでお気になさらず」
銃に反応するシーア、1週間前に始めたことに反応するアリス、何に反応したらいいか分からない視聴者に、当たり前のように頷く夜鳴。
開始早々大混乱に陥った。
よいこ:銃!?
白月凛花:なんでみんなそんな物騒な特技なの……
檸檬:銃器解禁マジですか!?!??
Breakfast:1週間前はヤバすぎww
早起き侍:初めて一日で新エリア開拓しとって草
「う、あー、ツッコミどころが多すぎるけどスルーします。えーっとじゃあ、レジェンダリーシナリオの概要説明しますネ……」
謎にくそ難産でしたとさ
なんか、鬱展開ものがめちゃくちゃ書きたい。
あとハイファンタジーが書き進んでます。お楽しみに(多分来年まで出さないけど)




