7話 隠居している魔法使い
おじいちゃんの見た目イメージはダンブルドアとか賢者の孫のマーリンイメージです
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!おれは 重装甲虫の攻撃を食らったと
思ったら いつのまにか抱きかかえられ目を開けたら森の中だったはずの風景がいつのまにか家の中へと変わっていた
な… 何を言っているのか わからねーと思うが おれも 何をされたのか わからなかった…
頭がどうにかなりそうだった… 超能力だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…
まさかこの年になってお姫様抱っこをおっさんにされるとはな。
「すみません、助かりました。」
「何、気にするでない。それより災難じゃったのじゃったの、太古より眠りし重装甲虫の目覚めの時に立ち会わせるとはなかなかない経験じゃぞ。」
「太古より眠りしねぇ……町は大丈夫ですかね?」
「大丈夫じゃろ。今頃、すぐそこの世界樹から漂う蜜のにおいで空腹に気が付いて夢中ですすってるはずじゃ。」
あ、あの木って世界樹だったんだ。でも、街に行かないのならよかった。あ、そういやスク水幼女からフレ申請来てたな。許可をして、カブトムシはもう大丈夫みたいです。今は立て込んでいるので今度お礼しますっと。はい、送信。
「さて、自己紹介でもしようかね。儂はアザレア。ただの隠居してる魔法使いじゃ。」
「俺は旅人のコーラといいます。本当に助けてくださりありがとうございました。危うく死ぬところでした」
「おぬしにはまだやつを倒すには経験が足りんだろうよ。しかし、途中からおぬしの戦いぶりを見ていたがよくあそこまで戦ったのぅ。なかなか見どころがあると見た。そこで、どうじゃ?ちとわた、儂のお使いを頼まれて見んか?」
お、クエスト発生したぞ。もちろん受ける。
クエスト内容について話を聞くとどうやら、忙しくて素材を集めに行く時間がないらしいが、難易度が高いらしく下手な冒険者には頼めないとのこと。3つの素材を集めないといけなくて、1つ目が姫薬草、2つ目が月光草、3つ目が硝子蝸牛の素材。姫薬草と硝子蝸牛は第1の町から行ける場所らしいが、月光草だけは第2の町以降にあるみたいだから、フィールドボスを倒す必要がある。つまり、まぁまぁクエストクリアまで時間がかかるということだな。
「期限はいつまでとは決めないができるだけ早く持ってきてくれると助かるの」
「あー、まだ第2の町に行けてないのでエリアボス?を倒さないと行けないので多分結構時間がかかると思います……」
「なんじゃ、おぬしの実力であればすでに到達していると思っていたがの」
「あははは、ちょっといろいろありまして。そういえば、ここはどこなんですか?場所がわからないと帰るに帰れないんですけど?」
「周りを見てわからんか、花天月地の森じゃよ?ほれ、あそこに世界樹が見えんか?まぁ詳しい魔法を使ってばれないようにしておるがの。帰りは普通にかえれるはずじゃからそこから帰って……いや、帰りは第2の町に送ってやるかの。」
確かゆーりが言うにはフィールドボスを倒さないと第2の町に行けないんだったはず。ってことはフィールドボスを倒さずに第2の町に行くことも一応できるんだな。
「え、いいんですか?」
「うむ、じゃがその分早く頼むぞ?」
「わかりました、じゃあお願いしますね。」
まさか、ただウルフ1匹と兎倒しただけで第2の町に行けるなんてな。こんなことになるなら悠里に第2の町とかもっといろいろな情報を前々からもらっとくんだったな。いやぁ、でもこのクエストクリアしたらもう少し第一のフィールドも回ろうかな。高原エリアなんかもあるらしいし世界樹ももっとしっかり見てみたい。ま、とりあえずはクエストかななるべく早くしてほしいってアザレアさんも言ってたし。
「え、もう行っちゃうのか?」
「あ、他に何かありました?」
「い、いや、なにもない、何もないがの……」
そう言ってもじもじしだすアザレアさん。ふむ、ふむ、ふむ……おじさんだからちょっとあれだけど……可愛いかよ、悠里みたいなやつだな。
「あー、うん。なかなかいい雰囲気だし、お茶でも飲んでちょっとゆっくりしていこうかな。」
「そ、そうか!い、今お茶を入れてくるからの!」
にしてもさすが森の中にある家だ。森の中特有のさわやかな風を感じながら木漏れ日のさす森とログハウス、そして庭に生えている毒々しい色の植物……え、何あれなんか動いてるんですけど。いやでも、魔法使いの隠れ家としては解釈通りか?いや、でも、うーんと悩んでいる間にアザレアさんが戻ってくる。
「待たせたの、世界樹の新芽で淹れたお茶じゃ。む?あれに興味あるのか?あの植物はの、魔素を多く与えた結果狂暴になったものじゃの。ここらへんじゃあまり見かけないがもっと大陸を進んだところじゃとたまに生えとるの。ほれ、冷めんうちにな。それとも、猫舌かの?」
へぇ、あんなのが生えてる場所あるんだな。そのうち行くことになるんだろうがちょっとやだな。
「大丈夫です、頂きます。........うん、美味しい。なんか、すごい甘いですね。」
「じゃろう!?それでも砂糖を入れてないんじゃよ、儂お勧めの1品じゃ。」
うん、美味しい。味は玉露に似てるけどなんかもっと優しくて甘い。あとなんか、ステータス上昇のバフが付きましたね。町の屋台の焼き鳥だと付かなかったし流石魔法使いお勧めの1品。
「それにしてもおぬし、まだレベル1じゃろ?よく生きておったの。」
「いやぁ、本当にいろいろあって。」
「ほぉ、もっと細かく話してみぃ」
ゲームを始めてから今に至るまでの顛末を細かく話す。やってることはほとんど戦闘ばかりだが、それでもトプスさんに一撃与えたところではこういう経験談が好きなのか目を輝かせながら楽しそうに聞いていた。……同時にあきれ顔も浮かべてた気がするけど
「おぬし、中々頭が悪いようじゃの。よくトプスとそんなにやりあったり、それで満足せず1週間戦い尽くめ、挙句の果てには重装甲虫との戦闘しかもレベル、いや、女神の加護が無い状態でそこまでやるなんて正気の沙汰じゃないぞ」
「まぁ、成り行き上ですから」
「何十回負け続けても戦うことを成り行きとは言うまいよ。」
それはそうだな。そこまで来るともう自分の意思でやり続けてるしな。あれ?ということは俺M?いやいやそんなことはないはずだ。
「どれ、面白い話をしてくれたお礼に一つ助言をしようかの。情報をしっかりとえたうえで3つの素材を取りに行くことをお勧めする。あとはおぬしであればそう困ることはないじゃろう。すべて集めたらまたここに来るといい。それと、おぬし生かせていない称号があるじゃろ。お使いが終わったらさらに助言をやろう。」
英雄を破りし者のことかな?意味深なことが書かれていたし。
「ふむふむ、ありがとうございます。また来ます。」
「うむ、お使いが終わっていなくとも気軽に来てくれてええからの。それじゃあ、行くぞ?【指向性転移】」




