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肉を食べる♪肉を食べる♪肉がたべれるぞ〜♪ 2

 オレは土の付いた肉を洗い10キロの塊を食べやすい大きさに切りつつ焼き始める。するとすぐに八兵衛村長達が集まってきた。


 「一応みんなに声掛けたんだがな。集まったのはこんだけだ」とおよそ40人くらいの老若男女が来ていた。


 まぁ知らない褌一丁男が食事を用意してくれるって言っても普通は怪し過ぎて来てくれる訳ないよな。元から肉も少ないし徐々にみんなの信用上げていこうか。


 「まずは、自分が最初に毒味役で食べます!皆さんの為にもなりますので苦手ならしょうがないですがまずは一口食べてみて下さい!」


と集まった人達に言った。


 オレは肉の第一陣に焼肉のタレをジュワ────ッとかけ、辺りに幸せな香りなるものを広げ一口をみんなの前で食べた。


 既に村人は恨めしそうな目でオレを見ているが。


 すると・・・・・・・・・・・・。


 「美味いっ!美味過ぎる!!!!!焼肉のタレ最強かよ!!!ゴッドファーザー見たか!!?これを見てるのか!?!?我が父が与えたもうたスキル、ネットスーパーは完全無欠なり!!!ばんざーい!!!」


 「皆の者よ。あいつは褌一丁でナリもおかしいし、たまにああいう風に発狂してしまう時があるが、暫くしたら元に戻る。もののけの類かとも思うが暫し待たれい」


 と八兵衛村長に言われ、はっと我に返る。


 いかん。いかん。また内に燻るもう一人のオレが暴走するとこだった。


 「お見苦しいところをすいません!すぐ焼けますので順番にまずは、一人一切れずつ取りに来て下さい!」


 と言いみんなに竹で作ったお皿や、木の器を持参した人に肉を渡していく。


 「まずはワシが村長だから、ワシが食べる!みんなにも事前に言うたがこれは猪という獣じゃ。畑を荒らすあの獣じゃ。あいつのせいで、年貢が足りなかったり作物を荒らされた奴も居るだろう。それをここに居る剣城つるぎが仇を取った。それをワシが皆より先に食らう」


 一口食べた村長、食べてから暫く沈黙。


 ・・・・・・・・・・・・・・・


 「これは何だっっ!?!?今まで食べてきたものより1番美味いではないかっ!!!!これは、剣城が発狂するのも分かるぞ!!!皆の者も早く食べるがよい!!剣城よ?ワシはお前を助けたな?そうだろ?一日家にも泊めたよな?お前の最後の"砦"、その褌も元はワシのだよな?だからワシにはもう少し肉を食う権利があると思うのだが?」



 いやいやいや、村長!!!人変わり過ぎだろ!!!!しかもなに!?その紛う事なきジャイ○ン!!まぁ当初より人が少なくなったからまだ食べれるとは思うしネットスーパーの肉もあるから大丈夫だとは思うけどよ!!!

 それからオレは他の人にも渡していく。すると、


 「ぬしゃー、剣城と言ったか?わしゃー、ぬしを褌一丁で追い剥ぎにでも遭ったかと最初から心配しとったんじゃ」


 「そうじゃそうじゃ。ワシもあんたは訳があって褌の姿をしておるが変な奴じゃないと信じておったよ?」


 いやいや、あんたら誰だよ!?それにヒソヒソ声にもならん丸聞こえな声量でオレの悪口言うてたよね!?!?


 とツッコミを心の中で入れながらオレはニコニコ顔になる。


 「この度はこの村の害獣を倒して頂きありがとうございます。夫の八兵衛に聞けば伝兵衛殿の怪我も治療したそうな。本当にありがとうございます。それと、はしたないとは存じますが私も食べてもよろしいでしょうか?」


 おつゆさん、反則すぎるくらい可愛いんだけど…。なんなら残りのお肉、おつゆさんに食べてもらいたいくらいなんだけど…。


 このおつゆさんと八兵衛村長は・・・八兵衛村長は・・・・糞っ!!!うらやま…けしからんっ!!!!!


 「どうぞどうぞ!あの八兵衛村長に助けてもらい、家まで借りておつゆさんにも迷惑かけてますし、八兵衛村長に関してあんな風に『太助よ!!離せ!!ワシはあの肉を食う権利があるんだ!!』と発狂してもっと食べようとしてるくらいです。

 遠慮なく食べて下さい。まずは集まってくれた人全員に食べてもらいたいので一切れだけでお願いします」


 おつゆさんに八兵衛村長より少し大きく切ったお肉を焼いて渡してあげた。てっきりおつゆさんが最初に食べるかと思ったが子供達に先に食べさせていた。



肉の喜びのせいで更に長くなります。

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