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 試されずにくぐれる門ではない。通るには、試しを避けることはできない。躍起になっても、跳ね返される時は跳ね返される。後悔しないように、とよく耳にするが、後悔なんて先に立たないのだから、後悔しないように、なんて、できるわけがない、私は色んなことに対して後悔し通しだ。あの時ああすればよかった、こうすればよかった。過ぎ去って後で思い返して、はじめて覚える、後悔の味。苦々しいったらない。後悔はしたくない、と、心底思うが、後悔の未知性というか、事前にわからないという特徴から、後悔をしないのは不可能だ、後悔は必ずするものだと心に銘記していた方が良い。その方が精神衛生上好ましい。この門においては、試しがあるのだから、その試しに沿ったような内容にした方がいいんじゃないか、と、実はそう思っているのだが、私は不器用なのだ、これは言い訳ではない、事実の自己指摘だ。望んでいるもの、望まれているものとは真逆に展開してやる、という、期待に対する一種の裏切りというか、そんな金太郎飴でもあるまいし、人物がいて物語があってって、どこかの誰かの二番煎じなんじゃない、それのどこがおもしろいんだと思う。おもしろくないならいっそ既成概念破壊的な何かにしてみようじゃないか、と、こうなる、私はね。どうせ試されるんだ、比較されるんだ、ならば、こっちはこの気だ。そっちがその気ならこっちはこの気だ。思い切って私自身の土俵で迎え撃たせていただくまで。湧き出る湯水の如くの発想は無いにせよ、この場この道、全く独自に歩ませていただく。ありのままの個性でもって、あなたの用意したまな板の上に、大の字になって、無防備な腹をさらけ出してやる。自由にやらせてもらってるんだ、自由に解釈してくれたまえ。書く悦び、読んでもらえる悦び、共に味わわせてもらい、試されて生きているんだ。この門を通り抜けたい、その先の景色が見たい。希望を持ってはいけないのか。生きていくにあたって、希望は必要不可欠なのだよ。あなたにもあるだろう、希望が、それと同じだ、私にも希望があるのだ、その希望を声高に宣言して何が悪い、何が悪いと言うのだ! 弱者の主張は、命懸けなのだぞ! あなたと私との間に、花のような火が散っているのだ! 美しくないわけがないだろう。人間は、美にこそ、人生の本質を見出すべきなのだ。微笑は、美しい。微笑しながら正義を為す、なんて、素敵だと私は思う。あなたはどうだい、私が記しているこの文字列の中に、何かを見出しているかい? 必死になって伝えているつもりなんだよ、こっちは。大事なものって、あるじゃないか、ないがしろにできないものがさ。恐るべきは、中傷だ。サタンだ。やつらはやってくる時は、常に周りに歩調を合わせる。浮かないように、だ。中傷できる対象を、探しているんだ、ほら、刃物を砥石で研いでいる。闇が奴らの棲家であり、闇を好む。どこにでもいて、悪夢を撒き散らす。その悪夢を、全て、終わらせることが、あなたにできるのか? 私にはできない。私はしがない一人の人間だ、大した力も持ち合わせてはいない。唯一無二、絶対の存在ならば、できるかもしれない。おお、待とうではないか。その存在が降臨するのを。希望を持って、だ。愛にすべてを。人間は、愛なしでは生きていくことができぬ。なんと弱々しい存在であることか! 友人とは、手を取り合う、これが大事だ。共に助け合い、協力して困難に立ち向かっていく。友情、これ即ち尊いもの。ないがしろにしてはいけない、贈り物を贈り合おうではないか。友交を温め合おう。友には、惜しみ無く与えるのが良い。友がいるからあなたが、私が、いる、と言っても過言ではないのだ。裏切りを避け、友に良くすること。これが一番だ。

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