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4話 燃えるドクロ山荘

四郎はロビーから自室に戻ると包丁を手にした。

そして三郎の部屋に行った。


部屋には鍵がかかっていなかった。

四郎は誰にも気づかれないようこっそりとドアを開けた。


足音を立てずに部屋に入る。

扉を閉めるとそのまま一気に部屋の奥へ走り出した。


ぐさり。ぐさり。ぐさり。

ずさっ。ずさっ。ずさっ。


三郎が声を上げることはなかった。

わずか1秒の間に六連撃を叩き込んだ。


四郎は包丁の切れ味を堪能した。

よく切れる包丁に満足げだった。


+  +  +  +  +


今日の夕飯は8時からだった。

しかし8時になっても集まったのは5人だった。


金口と七原、江戸川刑事とピエロ高田、そしてオーナー渡辺。

三郎と四郎がいなかった。


「あー!スケジュール帳どこだー!」

高田がボストンバッグをぱかぱかさせていた。


三郎と四郎を呼びに5人はまず一郎の部屋に行った。

そしてとんでもないものを目にした。


「うわあああ!!」

「うわあああ!!」


三郎の部屋の床にはたくさんの三郎が置かれていた。


「死亡推定時刻を調べます。みなさんは四郎くんの部屋を確認!」

「イエッサー!」


4人は四郎の部屋に向かった。

そこはもぬけの殻だった。


念のため他の部屋も調べることにした。

といっても4人と江戸川の部屋は鍵がかかっている。


一郎がたくさん置かれた部屋にも二郎がたくさん置かれた部屋にも

四郎が隠れている様子はなかった。


「調べました。三郎の死亡時刻は3時です」

「ば、ばかな!?」


江戸川の言葉に金口は驚いた。

なぜならここの全員にアリバイがあったからだ。


__12345678(時)

金口○■○○○○○○

七原○○▲○○○○○

江戸○○▲○○○○○

高田○○○■○○○○

渡辺○○○○▲○○○


強いてあげれば七原と江戸川刑事が3時に10分席を立った。

だが1時から8時までそれだけ。一時間かかる解体なんて無理だ。


「まさか四郎が犯人か!あいつどこへ・・・」

「おいまて、なんだこの臭いは!」


突然ガソリンの臭いがたちこめた。

ネタばれすると犯人が仕込んだ時限発火装置だった。


ぼっ


ドクロ山荘はあっという間に火に包まれた。

5人はあわてて外へ逃げ出した。


「わかったぞ!一郎と二郎の事件の犯人は三郎だ!

そして三郎を四郎が殺して逃げたんだ!」


金口は名推理を言った。

おお!とどよめいた。天才だ。さすが名探偵だ。すごい!

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