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1話 第1の殺人(完壁なアリバイ)

金口虎南はバスの窓から外を眺めていた。

推理研究会の合宿で「ドクロ山荘」に行くことになった。


ドクロ山荘に着いた。

6人はバスを降りた。


この時俺たちはまだ気づいていなかった。

このドクロ山荘にただよう殺意の気配を・・・!


+  +  +  +  +


四郎は部屋に入るとバッグの中身を取り出した。

入っていたのはナイフと包丁だった。


どちらも新品だった。四郎はこれを実際使ったことがない。

でもこの合宿では使い放題だ。


四郎は舌なめずりをした。

まずはアイツらだ。待っていろ一郎と二郎・・・!


+  +  +  +  +


山荘についた推理研究会の一行は一旦部屋に入ったあとロビーに集まった。

一郎と二郎はスマホゲームのため部屋に閉じこもっていた。


ロビーには他に三人の男がいた。

オーナーの渡辺、警察の江戸川、ピエロの仮面をした高田だ。


「あー!スケジュール帳どこだー!」

高田が一辺50cmの直方体のボストンバッグをぱかぱかさせていた。


この7人は集まった午後1時から夕食の午後7時まで大体ロビーにいた。

時々トイレや殺人などのために席を立つものもいた。


+  +  +  +  +


四郎はロビーから自室に戻るとナイフを手にした。

そして一郎の部屋に行った。


部屋には鍵がかかっていなかった。

四郎は誰にも気づかれないようこっそりとドアを開けた。


足音を立てずに部屋に入る。

扉を閉めるとそのまま一気に部屋の奥へ走り出した。


ぐさり。ぐさり。ぐさり。

ずさっ。ずさっ。ずさっ。


一郎が声を上げることはなかった。

わずか1秒の間に六連撃を叩き込んだ。


四郎はナイフの切れ味を堪能した。

よく切れるナイフに満足げだった。


+  +  +  +  +


「もう夕飯なのですが一郎と二郎が来ません」

「呼んできましょう」


江戸川とオーナーと金口と七原が呼びに行った。

部屋には鍵がかかっていなかった。

江戸川はノックしてから扉を開けた。


「こ、これは!?」

「きゃあ。こわい」


部屋の中は血まみれだった。

そして部屋中に一郎が転がっていた。


いわゆるひとつのバラバラ死体だった。

とにかくすっごくバラバラにされていた。

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