一般人が財団職員になれるなら
私はとんでもない失敗をした、あの時あんな事をし無ければこうにはならなかっただろう。
あぁこんな事ならもっと自由に生きれば良かったな…
そう思った次の瞬間収容違反したSCP-682に私は殺された。
遡ること数十年…
私は極一般的な高校生だった、これと言って特技は無かったし、部活にも所属していなかった。
そんな私だが1つだけ皆よりも飛び抜けている物があった、それは(読書冊数)だ。
幼い頃から友達が少なかった私は直ぐに本の面白さにハマった、中学生になると毎月のお小遣いはほとんど本に消えていく日々だった。
そんなある日の事だった、私はいつもと同じように図書室で本を読んでいた、本棚を眺めて面白そうな本を探していると何やら本と本の隙間に紙が挟まっていた。
その紙はなんの素材で作られているのかわからないぐらいに綺麗なままだった、恐る恐る開いて見ると紙には…何も書いていなかった。
私はその紙をカバンに入れて家に帰った。
次の日私はHR中に生徒指導の先生に呼び出しを食らった…
「なぁお前、昨日何か不思議な物を見なかったか?」
何かと思えばなんなんだ?UFOとか隕石の事とか言っているのか?
「え?不思議な物ですか?そーですねぇ…見てないと思いますよ?」
「そうか、それなら良いんだ…もしも何かあったら直ぐに連絡をくれ。」
少し不安になったが、特に気にしない事にした。
帰宅途中家の玄関に警察がいた。
けいさつがいた?
私はパニックだった、家に泥棒が入ったのか?
両親が何かしたのか?
結果的にはそのどちらでもなかった。