運命を壊せ
もう何回やり直しをしたのだろうか―
あと何回やり直せばいいのだろうか―
「あら?彩葉この紙のバツはどうしたの?」
そう言って私を起こしに来たお母さんは私の机の上の紙を見た
「川だとダメ、森もダメ、公園、お家、ショッピングモールもダメ…?」
そう、あれから私はなんとか陽夏ちゃんと生きて24日を乗り越えられるように毎日毎日遊ぶルートを変えてみた
―だけど全てダメだった
「なぁに?陽夏ちゃんと航太くんと遊ぶ所を探してたの?」
「うん、そんな感じ」
「どこがダメだなんて決めないで3人で遊んだらどこでも楽しいんじゃないの?」
「ねぇ、お母さん…大切な人が死ぬっていう運命が決まってたとしたらお母さんはどうする?」
――
「遅いぞ彩葉!!」
「彩葉お姉ちゃんおはよっ!!」
「2人ともおはよう、今日は川で遊ぼっか」
―「大切な人なんでしょ?だったらお母さんは運命なんかに負けないように自分を犠牲にしてでもまもってみせるわ!」
―お母さん、私ね自分のことを守るので精一杯で周りのことなんてなんにも見えてなかった。
でもね、お母さんの一言で気づいたよ。
私は陽夏ちゃんと航太が大切なの守りたいの
だから私、運命なんか自分で壊してみるよ!!






