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2回めのやり直し
……は …いろは!!
目覚めるとお母さんの顔が視界いっぱいに広がった
「うなされてたみたいだけど怖い夢でも見たのかしら?」
夢…?
あれが夢だったらどんなによかったのだろうか
「それより彩葉!早く着替えないと陽夏ちゃんと航太くんがあなたのこと待ってるわよ」
―陽夏ちゃん?
「ど…どうして?陽夏ちゃんはだって…」
「ほらほら早く着替えなさい」
お母さんが嘘を言ってるようにも見えなくて私は着替えを済ませると空き地へと走った。
「遅いぞ彩葉!!」
「彩葉お姉ちゃんおはよっ!!」
―なんで?陽夏ちゃんは昨日…
何が何だかわからなくなった私にもこれだけは理解出来た
昨日が―
7月24日が繰り返されている
「そうか…これは私が望んだ世界…!!
私の罪が消えるまでやり直せる!!」
「おい、彩葉お前なんか様子が…」
「ねぇ陽夏ちゃん、今日は森に行こっか。」
次は絶対に助けるからね陽夏ちゃん―
ピーポーピーポー
私と一緒に大木に登った陽夏ちゃんは木から落下して亡くなってしまった。
こうして2回目も私は失敗してしまった