5/7
現実?
とあるビルの屋上
俺は、今までの出来事をまだ頭の中で整理できずにいた。
"いつもなら無いはずのもう一本の道"
"突然襲った強い目眩と頭痛"
"機械の作動音のような音"
"突然のワープ"
"謎の都市"
"真夏なのに低すぎる気温" ………。
やはり夢として結びつけるしか無かった。
「最近疲れてんのかなぁ〜……。」
溜め息をつく。
寝っ転がり、空を見上げる。
"それにしてもリアルな夢だな…。早く覚めてくれよ。"
「寒ぃ………。」
隅の方に中へ入れそうなドアを見つけた。
「一旦、中に入るか。」
俺は、この場所を離れることにした。