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三題噺  作者: キベ
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「朝」「 絨毯」「 壊れた山田くん」

壊れた山田くんの朝は早い。

起床してまずは先週殺した母の死体を確認する。

だんだんと異臭を放ち、カタチが崩れかけている。

そんなものを確認すると、山田くんは朝食を食べに行く。

母と暮らしていた部屋は小さく、絨毯の上にテーブルがあるだけだ。

あとは押入れがあるだけ。服や食料品は押し入れに入ってある。

山田くんはチキンラーメンをひとつ押入れから出すと、台所に行くのもめんどくさいといわんばかりにそのまま絨毯の上にあるテーブルに腰掛け、チキンラーメンにかぶりついた。

母が座っていた座布団は、もうチキンラーメンの屑などでぐちゃぐちゃになっている。

山田くんはチキンラーメンを食べ終わると、ようやく台所に行き水道水を飲むと歯を磨き始めた。

歯磨き粉を飲み込んだあと口を濯ぎ、顔を洗い、寝癖を直す。

そして、ランドセルを背負うと近くの公園に向かう。

最近人の寄り付かなくなった公園のベンチで教科書を読む。

算数、国語、理科を午前中に終え、昼ごはんに時間になった。

いちど山田くんは家に帰り、母に昼ごはんはあるか聞く。

もちろん反応のない母を見たあと、再び朝と同じような食事をとる。

食べ終わったあと、自室で睡眠をとってから裏山へ向かった。

しばらく裏山を歩くと、穴がある場所についた。

山田くんが母を殺した日からせっせと掘っている穴だ。

まだもう少し掛かりそうかな。と思いながら穴を掘り進めた。

3時間は掘っただろうか。あと一日くらいかな。と思い山田くんは作業を終え、家に帰った。

家にはなぜか珍しく人だかりができていた。

何かあったのだろうか、と思いながら山田くんは人をかき分け玄関についた。

すると、青い服をした人たちがなにやら黄色いテープの前にたっている。

なんなんだこいつらは。入れないじゃないか。と山田くんが思っていると、青い服の人が近づき、君は山田くんかね。と声をかけた。

はいそうです。と山田くんが答えると、ついてきてと言われ、黒と白の車に載せられ連れて行かれた。

その後のニュースは少し賑わった。

増える少年犯罪だとか、精神疾患だとか、家庭環境だとかで。

少年法の話がでてきたりもした。

絨毯の下にある父を殺したのは誰なのかというニュースも流れた。

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