表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

わんぱく姫……姫?

作者: りょうやん

 これは『小説家になろう 勝手にランキング』の〈簡易ネタ作り〉で出たやつで書いたものです。

 物語はどうかと思いますが、文章でもっとこうしたほうがいいというところがあれば教えてくれると幸いです。

 これは文章を書く練習のつもりです(次は物語りも本格的に考えて書こうと思います)


では! どうぞ!

 時は十三世紀はじめの鎌倉時代。

 その時代の日本のどこかに一軒の‘牛丼屋’があった。

 牛丼屋は、来日して来た異国の人々が教えてくれたもので、その時代でむちゃくちゃはやった。

 そして、そこの牛丼屋の店内は明るく、満席だ。カウンターはなく、茣蓙ござの上に座り、丸いちゃぶ台のようなもので食べていた。

 その店内の奥の端の席に、両手でも収まりきらないようなどんぶりを何杯もガツガツと食べている人物がいた。


「ご馳走様でした! 美味しかったですよ、大将!」

「いや~、いつもありがとうございます、姫様」


 可愛い声で喋った、その姫様と呼ばれた人物は両脇に山積みにされた丼の間にどっかりと座っている。

 大将は「今日もたくさん食べてくれましたね、姫様」などお喋りしながら丼を片付けていた。

 すると、姫様が急に叫んだ。

 

「おい! 大将! その姫様ってのやめてよね~! 私の名前は、ゆきって言うんだから!」

「でも、姫様を姫様と呼ばなくなったら姫様じゃなくなりますよ?」

「う~ん、そうなのか? じゃあいいや。これからも姫様と呼ぶように!」


 姫様と呼ばれてる彼女はその童顔でニッコリと微笑んで言った。

 大将もその笑顔をみてニコっと笑う。


「大将、さっきから外が騒がしいな。なにかあったのか?」


 店の外は人々の歓声でおおいに盛り上がっていた。

 不思議に思った雪はスクッと立ち、その後ろで一つに束ねた腰くらいの長さの髪をピョコピョコと揺らしながら外へ出た。


 外は大勢の人がなにかを囲んで見ていた。背が百五十ほどしかない雪は後ろでは何も見えないので人の足と足の隙間を縫って行くように前へ出た。

 一番前まで出た雪は唖然とした。

 二人の武士と思われる人が剣を抜き、つばぜり合いをしていた。

 そのうちの一人は髪が茶色がかっていて短く切りそろえられている。心なしか顔に血の気がない気がする。そして、なぜか動くたびにウィーンと怪しげな音を出していた。

 もう一人は黒い髪を凛々しくちょんまげにしていた。こっちも顔に血の気がない気がする……

 身長は二人とも同じくらいだ。体格もほぼ同じ。つまり基本的な力量の差はあまりないと見える。


 二人とも必死の顔つきだった。これは間違いなく殺試合ころしあいだ。

 二人の武士はつばぜり合いを解き、距離をとった。と、その時……


「喧嘩はやめてください!」


 ……なにを思ったのか、雪が距離をとった二人の間に入り両手の平をそれぞれに向けて立った。

 人々は一瞬固まってざわざわし始めた。中には二人の決闘を続けさせろ、とブーイングする声も上がった。

 

「おい、小娘! なにをしておる! 早くそこをどけ! 死ぬぞ!」

「私は死にませ~ん!」


 怪しげな音がする武士が注意してくれたのに、雪はふざけた返しをした。

 これを見てぷっつんしたもう一人の武士が雪を襲い掛かってきた。


「武士を愚弄しおって! いくら小娘だからといって許されると思うなよ!」


 ちょんまげの武士は刀を高々と振り上げ、雪を切りかかってきた。


「ふっ、青二才が調子こくなー!」

「うぉ!?」


 武士は一瞬で宙に浮かされた。雪の技はものすごい早くて目で追えなかった。

 武士は、何をされたのか分からないまま背中からドスンと落っこちた。


 可愛らしい小娘は笑みを浮かべ、ちょんまげを見下ろしながら言った。


「私を襲うなど百億万年早いわ! 出直して来い! あ、ついでに店の勘定頼むね~」

「は~?!」

「い~い?」

「もちろんでございます……」


 武士のプライドとやらはどこへ消えたのやら……

 この武士のプライドと同じように、いつの間にか見物人は消えていた。

 

「あ、あの!」


 雪にあの怪しげな音を出す武士らしきものが緊張した面持ちで話しかけてきた。


「あんな技は初めて見た! ぜひあれを拙者に教えてくれまいか?」

「いいよ!」


 結構食い気味だった。ものすごく軽く受けた。出かけるついでに買い物頼まれるくらい軽く受けた。

 武士はパーっと明るい顔になった。


「あ、自己紹介する。拙者は安堵あんど 路意度ろいどと申す」

「え? アンコどろどろ? 珍しいね~」


 身長差があるため、下から覗きこむようにまじまじと顔を見つめる。


「ちなみに私はこの町の城主の娘なんだ~。つまりお姫様~。いいでしょ~」


 雪はまたこぼれんばかりの笑みを浮かべて言った。本当に笑顔がよく似合う。

 突然の事実に驚いている路意度に続けざまに言った。


「あんた顔に血の気がないよね~。ちゃんとご飯食べてるの?」

「こんな小娘に母上のようなことを言われるとは」


 ハッと我に返った路意度は小娘に言われたのが悔しいのか、下を向いた。


「で、あんた何者? さっきからウィーンってうるさいわよ」


 さっきから動くたびに音がでて、正直うるさい。


「あ、これは失礼。拙者‘アンドロイド’でありますから」

「アンコどろどろ?」

「まあ、いわゆるカラクリだ。あれがかなり進化したものだと思えばいい」

「むー、上から目線で許せん」


 雪は頬を膨らませ、怒っている。その姿も小さい子供が怒っているようで可愛らしい。

  

 雪はまあ、いいやといった感じで歩き出した。

 その後を路意度は追っていく。

 これから二人はどうなっていくのか?

 二人の旅が今始ま……


「どこに行くのだ?」

「とりあえず牛丼屋いっとく?」


 今はじ……


「さっき店内で山盛り食ってる姿を見ましたが……」

「あれはあれ! 今は今!」


 ………………………


「じゃあ、今日は休んで明日からにするか?」

「そうしよー!」


 …………明日から始まる!




 どうでしたか? 違和感などありませんでしたでしょうか?

 みなさんのアドバイスお待ちして降りますm(_ _)m



 ないとは思いますが、これの続きが気になる! とか、もっとみたい! と言う人がいれば書いていこうと思います(どんな旅が始まるかとか書いてないのに気になるなんて人いないと思いますが……)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ