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プロローグ2 趣味と家族と思い出


 初めましてと言うべきか?


 自分の名前は【蒼月(あおつき)真夜(しんや)】27歳独身だ。


 子供の頃見た”あるもの”のおかげで趣味に人生を(つい)やすある意味一種のオタクと言うやつである。


今時珍しくも無いと自分では思っているが…家族や友人達から言わせると「それオタクってレベル越えてるから!」などと肯定的?な評価に釈然としない思いを抱きつつ(おおむ)ね何処にでもいる典型的な日本人だと自己主張しておこう。

 そんな俺だが、ただいま現在進行形で人生におけるターニングポイントに強制的に立たされていたりする…なんて考えられる辺り以外と余裕があるなぁと自分のあり様に結構驚いていたりする。

まあ、そんな心情は置いといて…絶賛命の危機に直面中…なんだなこれが? 事の起こりは忘れもしない小学校一年生までさかのぼる事になるが…永くなるので(いや本当に)簡潔かつダイジェストに語ってみたいと思う。



 自分は東京在住で自衛官の父と元婦人警官で今は結婚して専業主婦になった母の間に長男として生をうけた。

小中高大学は趣味に走りつつも無事に卒業→父【蒼月(あおつき)総夜(そうや)】の説得と言う名のOHANASIにより自衛隊入隊→任期を勤め除隊後→自分の夢の為に単身渡米のため飛行機に搭乗中←今ここ。


 いやー、父の説得は大変だった。最終的には、母【蒼月(あおつき)真弓(まゆみ)】と言う名の事前準備(別名根回しとも言う。フハハハッ! 将を射んと欲っすればまず馬をとも言うがな!)をしていたため渋々ながらも許してくれた。

やはり家出同然に行くよりも納得してもらってから行きたかったので、その日は嬉しくて父と朝まで呑み倒し起きたら親子そろって二日酔いの吐き気と頭痛で呻く羽目になり最悪だったのだが…良い思い出だ。


 全ての準備が整い渡米出発の当日。

空港まで見送り兼車で送ってくれた父は、搭乗時間五分前になると突如ぶっきらぼうにしながらも真剣な目で「頑張ってこい…やるからにはな…」と言った顔を自分は生涯忘れないだろう。


 父のその様子に母はとても嬉しそうにしながら「行ってらっしゃい」と微笑んで手を振っていたのが…とっても印象的だった。


 母の手を振る姿に少し感傷に浸っていると突然「兄貴!お土産よろしくな!絶対に忘れないでくれよ?」と、わざわざ念押し口調で自分の物欲をストレートに要求して来たのは、母の右側にたたずんでいた自分の弟である【蒼月(あおつき)順夜(じゅんや)】で、そのセリフを聞いた瞬間「まったく…旅行に行くんじゃねぇんだぞ」と言葉をこぼしつつ苦笑してしまった。

苦笑ついでに順夜の隣にいた妹【蒼月(あおつき)真理(まり)】の方へも顔をむけると、自分に向って母に似たタレ目の瞳をちょっと潤ませながら「生水に気をつけてね~」やら「ジャンクフードばっかりじゃ駄目だよ~」などとお前は俺のオカンかッ!!と心の中で突っ込みを入れたのは…絶対に自分だけで無いはずだ。

家族の顔を見れば一目瞭然なのだが…小さい頃から“兄ちゃん子”だったため本当に心から心配しくれているのが分かっていたため苦笑を漏らさない様に「ああ気をつけて行ってくるよ」と、苦笑しそうになる顔の表情筋を意思の力でなんとか押さえつつ微笑みながらうなずいたのは…ちょっときつかったなぁ。

まっ、これも良い見送りかね?


 その後、搭乗案内の最終アナウンスが流れて来たので家族に手を振りつつ飛行搭乗口に足を進めたのだが…それが家族と顔を直接合わせた最後の光景になるとはこの時思いもしなかった…。人生ままならないものだとつくづく思う。


 それはそうとして行き先の話なんだが、渡米先の場所はフロリダで趣味を通じて知り合った某アメリカ大学教授の所だったりする。


 その教授とはインターネットで知り合ってお互い似通いつつも異なった視点を持っていたため話がトントン拍子に進んで「ならば一緒に夢を現実にしてみないか?」などと殺し文句を言われては、うなずく他の選択肢は自分にとってありえなかった…とだけ言っておこう。


基本思いつきの亀更新なので、始め普通?後亀さんだと思いますが頑張ってみます。

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