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西方帝国シリーズ共通設定集  作者: 西村紅茶
種族について
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森族

●森族の分布


 森族の分布は、『森族の森』を本拠とする北部諸族、約六万名

 南方の蜥蜴族の領域をまたいでさらに南にある密林を本拠とする南部諸族、約十四万名

 大陸中に散らばる隠れ里で生活する諸族、約三万名、

 里に属することなく帝都などで個人ないし家族単位で生活するはぐれ森族、約一万五千名よりなる。

 


●各亜種の特徴と外見


 親族の外見はおおむね人に似ており、人間と同じく被毛の無いなめらかな肌を持つ。


 生息地域によって多少の差異があり、北部諸族を中心とした北方に生息するものは、白い肌をもち、髪は金、銀、褐色など、瞳は碧、翠、黄などである。一般に白森族と呼ばれる。

南部諸族を中心として南方に生息するものは浅黒い肌を持ち、髪と瞳の色は黒か褐色である。一般に黒森族と呼ばれる。

 彼らはみな例外なく、彫の深いとても美しい容貌をしており、極端に矮躯なものや体型の崩れたものはいない。それゆえに人間に比べて個人差が少ないともいえ、個人の見分けが難しく感じる人間もいるようである。



 体型や体格、寿命などについては生息地域による違いは無いが、その亜種ごとに違いがある。分類を以下に示す。


:支配種:

 森族の4亜種の中で最も高い位階にあり、重んじられる亜種であり、森族の王は彼らの中からしか選ばれない。 

 数が非常に少なく、帝国領内に生息するおよそ九万人ほどの諸族中、二十七名しか確認されていない。

 普通種との人数割合では三千三百人に一人しかいない。

 しかし、彼らは各種の極めて高度な晶術を行使し、戦争時などではただ独りであっても大きな戦力となる。

 さらに極めて長寿であり、一千年以上生きると言われているが真偽のほどは定かでない。その長い寿命に比例して成長も遅く、人間との比較で言えば、人間が十歳をとる間に、やっと一つ歳をとる様な感覚である。

 彼らの額には宝石の薄片のように見える物体が埋没しており、これが他の亜種と比較して識別するときに最もわかりやすい特徴である。


:高位種:

 森族の4亜種の中で2番目の位階にあり、重んじられる亜種である。普通種との人数割合ではおおよそ百人に一人といわれており、帝国領内でおよそ900名ほどが生息すると考えられている。支配種と同じく各種の極めて高度な晶術を行使するが支配種ほどではない。

 寿命は400年前後であり、森族の普通種と比べての外見的な相違点は、普通種よりも際立って大きな耳である。

 この高位種を1人以上抱える集団をもって森族の”里”として扱われる。


:戦士種:

 森族の4種の中で3番目の位階にある亜種である。普通種との人数割合ではおおよそ二十人に一人である。高度な晶術を行使するが、高位種ほどではない。体格が良く、筋肉がよく発達しており、身長は概ね190cmほどに達する。森族の中では例外的に晶体術に優れ、故に高度の格闘能力を持つ。他の亜種とは体格によって見分けられる。


:普通種:

 森族の4種の中で一番下の位階にある亜種である。能力的に他の位階の亜種に及ばず、それに伴って社会的地位も低い。とはいえ、それは森族の社会のなかでの話であり、一般の人間族と比べると、とりわけ投射晶術の行使においては数段勝っている。



●森族の社会



 ▼家族制度


 一夫一婦制が基本であるが、森族の亜種4位階のうち上位のもの3亜種、すなわち支配種、高位種、戦士種の男性については一夫多妻が奨励される。これは、上位の亜種個体の子供は、親と同じく上位亜種になる可能性が僅かながら高く、森族種全体の勢力を高めるという観点から、上位の亜種をなるべく多く出生させるためである。 また森族は男女の出生比率を比較すると女性の方が高く、女性が余り気味な社会であることとも関連している。



 ▼身分制度


  亜種ごとの生物学的な能力の違いに基づいた固定的な階級社会である。


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