結婚と離婚
一流企業で働く、同期の4人、みかとよしきとしおりとじゅんいちは、仲良しで、よく、行動をともにしていた。
週末になると、4人で、ドライブをしたり、飲みに行ったり、ランチをしたり、ボウリングをしたり、登山をしたり、スポーツをしたり、旅行をしたり、いろいろと、楽しんでいた。
恋愛感情は、ないように思われた4人だが、ある時から、カップルになっていった。
みかとよしきが、まず、付き合い始めたのだ。みかとよしきは、どちらも、明るくて積極的な2人だった。
一方の、しおりとじゅんいちは、残りもの同士で、仲良くしていた。2人共、大人しいタイプだった。
どちらも、似たもの同士が、カップルに、なったのだ。
カップルになってからも、4人で、遊ぶことが多かった。
よしきが、「結婚するときは、4人で、同じ日に、同じ場所で、結婚式をあげよう。」と、言いだした。
誰も、それに、反論しなかった。
それぞれのカップルが、付き合い始めて、1年が、過ぎた頃、4人とも、そろそろ、結婚してもいいかな、という時期にきていた。みかとしおりは、適齢期を迎えていたからだ。
4人で、結婚式場に、予約と、打ち合わせで行った。そして、日にちが、決まった。
結婚式は、無事終わり、新婚旅行に出かけた。
新婚旅行先は、それぞれ、違った。みかとよしきは、ハワイへ。しおりとじゅんいちは、沖縄へ、行った。お互い、思い切り、楽しんでいた。
新婚旅行から、帰ってきて、また4人で会って、おみやげ話で、盛り上がった。
週末になると、4人で、自宅で、飲み会をしたり、バーベキューをしたり、独身の時とは、違う楽しみを見つけて楽しんでいた。
そんな中、お互いのカップルが、結婚して、初めて、4人の関係性に、気付きがあったのだ。
よしきは、改めて、じゅんいちの妻になったしおりを見るようになっていた。
反対に、じゅんいちは、よしきの妻のみかに、目がいっていた。
2人の妻たちも、同様だった。
結婚して、今までの4人の関係は、変わっていった。独身の時には、見えてなかったものが、見えてきたのだ。
みかとよしきは、ささいなことで、けんかが絶えなくなっていった。お互い、ゆずらない性格だったので、けんかは、ヒートアップしていた。お互いが、だんだん、嫌になっていった。
一方のしおりとじゅんいちは、お互い、我慢強い性格だったので、我慢の連続で、一気に爆発していた。
4人で、会うときには、お互い、仲の悪さを、押し隠していたが、4人ともが、この結婚は、間違いだったのではないか、と、思う様になっていた。
よしきは、みかを選ばなければよかった、と、後悔するようになっていた。みかも、よしきとは、合わなかった、と、思っていた。どちらからともなく、別れ話になっていった。離婚することになったのは、それから、間もなくのことだった。
しおりとじゅんいちは、よしきとみかが、離婚した、と聞いて、驚いた。一緒に、結婚式をあげたのに、と思い残念だった。まさか、自分たちも、その後、離婚するとは、思っていなかった。
その後、4人で会うことは、なくなっていた。それが、しおりとじゅんいちの離婚も早めたのだ。我慢することに耐えきれなくなった、しおりが、じゅんいちに、離婚を迫ったのだ。じゅんいちも、しおりとは、合わないものを感じていたから、別れることには、抵抗がなかった。2人で、離婚届に、サインをした。
それぞれのカップルが、離婚という結末になってしまった。それでも、4人は、後悔がなかった。
最初から、相手選びを間違えてしまったのだと、4人、それぞれに、思っていた。
それでも、職場では、まだ、同僚の4人のままだった。
離婚した方が、4人とも、うまくいくようになっていた。
そして、また、4人で、飲もう、ということになった。口には出さなくても、離婚の残念会を含んでいたし、これからの、未来へ向けての飲み会だった。
少し、気まずい飲み会ではあったが、それぞれが、わだかまりなく、楽しめていた。
そして、やはり、みかとじゅんいちが、仲良く話して、しおりとよしきも、2人で話し始めていた。
よく、似たもの同士は、あまり、長続きは、しなくて、違う性格同士が、うまくいく確率が、高いというけれど、まさに、そのとおりに、なってしまった、と、みかは、思っていた。
結婚も離婚も経験した、4人だけど、誰一人、また、結婚することを諦めた人間は、いなかった。
結婚は、縁や相性や価値観や育った環境などが大事だが、最初の結婚では、見極めれなかったと、思っているのだ。
2度目の結婚では、それを、踏まえて、頑張りたいと思っていた。
4人は、再度、組み合わせを変えて、結婚してみたいと、思っていた。みかは、じゅんいちと、しおりは、よしきと。
今度こそは、幸せな結婚になることを願って。




