2話「プレゼント」
寝そべって見たが全然眠れない。さっきとうさんとベルにいさんのせいだ。
「許して……貰えるかな?」
目を開き、木々の隙間から光がこちらに差し込む様子を見ながらハルは、ユユに許してもらえるか、心にモヤモヤした気持ちが残っている。
「モヤモヤしてても始まらない!」
ハルは立ち上がり、ユユに何かプレゼントして許してもらおうと思った。だが何をプレゼントしよう……?
少し考えたが、ユユが喜びそうなプレゼントは全然思いつかなかった。そこで町へ向かってみた。
「よぅハル!どうした!またねぇちゃんと喧嘩か?」
町へ向かうと、ハル達を小さい頃からよく知っている、おじさんに出会った。このおじさんは、ハルやユユが産まれる前から自分の両親と仲がよく、よく遊んでくれるおじさんだ。しかし的確に私の疑問を着いてくるとは……
「おじさんユユにプレゼントするなら何がいいと思う?」
「フル無視かよ!しかしプレゼントかぁ……そうかぁ?」
ハルは過去にユユに今までプレゼントを渡したことはある。だが毎度ハルのプレゼントにやっぱりという顔にユユはなる。だが今回は、ユユに許してもらうためのプレゼントだ。
おじさんは腕を組んで、少し悩んでいたが、
「花……とかか?」
「花……かぁ〜」
「そうだよな!お前には似合わねぇよな!あはは……いてぇ!!」
全力で笑うおじさんを前に、ハルは全力で急所を蹴り上げた。さすがに私も女の子だ。花くらい可愛いと……多分思う!
「けど花なんてどこにでも咲いてるしなぁ」
「ち、近くの丘の上に咲いてる、ユラの花とかはどうだ……けど……」
おじさんは股間を両手で抑えながら答えた。ハルは丘の上にはあまり行ったことがない、隣国のヤラバナの兵士がよく目撃されるため、とうさん達から近ずくなと言われているからだ。
「ありがとう、おじさん!」
「あ、おい!」
ハルはおじさんの話を途中で遮って、丘の方へ駆け出した。




