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67話 過去編25

星宮と白尾の結婚からさらに数年の時が過ぎた


俺と勝蔵は刑事になってバリバリ仕事で活躍中である

しかし、バリバリ活躍しても心配なことが起きている

バリバリ活躍しても表に出てはいけないからな公安というのは


目立たないように活動すると言うのは大変だ

残業もとんでもないし

能力課は忙しい

能力系犯罪に関係している事件を追うのに大変である


まあ、勝蔵の『ifの世界』でなんやらかんやらできるし、意外に事件は解決するが国際犯罪組織とか表では聞いたことがない危険な組織がたくさんある

国際犯罪組織となれば解決するなんて簡単ではない


なので残業が出るほど仕事をする羽目になる

勘弁してくれよというのは最初の1年

11年も経てば慣れてしまった


ーーーーー


芽衣奈が生まれて11年後

学園を卒業して○○年後

なんと勝蔵と秋華に子供が生まれたのだ

聞いた時は驚いたよ本当


「おめでとう。勝蔵。子供が生まれたんだろ?女の子」


「ああ、可愛い子だよ。彼女似でよかった」


ある店で昼食中に話している

勝蔵の子供ー叶が生まれたのだ

女の子だ。


勝蔵と秋華は子供にメロメロ

俺が芽衣奈の可愛いさを自慢した以上自慢するのでびっくりだ


流石にうざいと感じるくらいには自慢してくる

まあ、子供が好きなのはどの家庭も同じだ


だが、やり過ぎだ

いくらなんでも毎日10回以上聞いているほど自慢してくる


自慢されるこちら側の身になれとこいつが昔言っていたが今の立場は逆転している

ここまで聞く羽目になるとは思わなかったぞ本当


「お前が子供を自慢する理由がよく分かった。叶が可愛いすぎるよ。毎日会いたいくらいだ」


「それは娘から嫌われないのか心配だな。ただ、お前が子供を持つのに結構時間がかかったことより、お前が子供を持つことで少し丸くなったことに驚いた」


「?そうか?私から見たらそうは見えないが玲が言うならそうだろうな。昨日、秋華にも言われたよ。叶が生まれてから私は変わったって・・・あの子には私達のような苦労をかけたくない。守っていきたいと私は思っている」


お前子供を持つと結構影響するんだな、お前らしくないから少し驚いた

人が変わることは多くある

機会なんてたくさんと言うことだがそれが今と言うことだ


昔のこいつと今のこいつが同一人物なんて学生時代の人柄を知っている人からしたら想像付かないだろう

まあ、娘に癒されないと精神が崩壊するところまでこいつは追い詰められている


能力の活躍できる機会が多いのか俺よりも仕事をやらされていると言う印象はある

娘と嫁の時間が少なすぎるとため息しているのはよくある話


昔から思っていたがこいつに警察官にさせるのは不味かったんじゃないかと思う

いくらなんでもね〜家族がある人を公安に所属させるなよとは思うしな


「いいじゃないか。俺も最近、芽衣奈が小学5年生になった。あと数日後には誕生日で11歳になるんだぜ?時が早く感じる。お前はどうなんだ?子供の成長が早く感じるだろ」


「ああ、赤ちゃんの成長が早くて驚いたさ。そう言えば赤司が結婚したことをお前はどう思うんだ?」


「あいつか・・・最初聞いた時は驚いたけど紅楼より早く結婚するとは思っていた」


あいついつの間に彼女できたんだよと驚きを隠せない話だったな


「あははは・・・それは否定できないね。彼もそれなりやらかしているし。それにしても赤司は結婚するのは分かっていたけど意外に遅かったよね。付き合ってから10年かけているとは彼らしくない。結婚費用もすぐに貯まったって言っていたからすぐに結婚すると思ったよ」


それはそう、あいつは解体屋の社長をしているからな

社長なら意外にお金を貯める速度が速いんじゃないか?と思っているがあいつのことだゆっくりとやってんだろうな


「あいつらしく、彼女とイチャイチャしたかったんだろ、必ず結婚することが幸せってわけでもないからな。あいつなりの自由に口を挟むわけにはいかないだろう」


「そうだね・・・あとは結婚していないのが白と紅楼か。あの2人は好きな人いるのかな?」


「さあな・・・ただ、白は彼氏できたらしいぞ?・・・って言いたいんだけどね。あいつ彼氏できたかと思ったんだが・・・」


「?何か問題でもあるのか?」


これ言った方がいいのか?

う〜ん、伝えておくか


「連れてきた人が女性なんだよ」


俺が言うと勝蔵は驚く


「百合展開が起きるとは・・・!やはり、理想の男性像が高かったか・・・君みたいな人なんて現れないからね」


なんで俺なんだよ


「と言うより、俺みたいな人間が複数もいたら怖いわ。一人一人違うのがいいのに全く同じ人が現れたら逆に怖い」


「そうか・・・白が同性と付き合っているんだ・・・彼女の恋愛対象が私の予想を上回ったよ。ただ、彼女が幸せなら文句は言わない。紅楼は?」


「あいつ?あいつか。どうだろうな?大企業に就職したとは聞いているが彼女ができたなんて聞いた事ないぞ。あいつに彼女できるのか怪しいが」


「それはそれで紅楼が悲しくなるね・・・そうか。皆も幸せなんだな。学園時代が本当に懐かしく思えるよ。もう10年以上経つのか・・・そうだ。最近、母さんが私の家で住んでいるんだ。あの子の世話を秋華と一緒にやっているから秋華だけであの子の世話ができるか分からなかった。心配していたが母さんが近くにいたら心強いよ。本当」


「お前より心強いな」


「それは酷いな。私より安心できると言う意見には賛成だよ」


俺達は笑い合った


「智も第二子の子を宿したんだったっけ?叶と同じ学年になるね」


「ああ、智から聞いた時は驚いたよ。だから一緒にいたらいいんだけど一緒にいることができないから心配しかない。芽衣奈の時も大変だったからな」


11年前のことを思い出す俺

夜泣きとか結構していて甘えん坊だったから大変だった

今はそう言う甘えることは少なくなってきたがそれはそれで寂しいな


「妊婦さんは大変だからな。叶の時も大変だったよ。つわり酷くて心配していたからさ。お前が心配する理由も分かる」


勝蔵は頷いた

普段は八尾先生にも育児の協力をしてもらっていると聞いたがあの先生も忙しいからな

孫の世話なんてあの先生がデレデレするとは思えないけど


もう十数年以上前の話だ

敵討ち的なもんはとっくの昔に終わっている

あの人がやるべきことは孫の面倒を見るくらいだろう


「俺達があいつらを守っていけるように頑張らないとな」


「ああ、あの子守れるように私は頑張るよ」


「そうだな」


俺達は昼食を食べた後警察庁に戻った

いつものように社畜の一員として仕事に頑張るのだった



ーーーーー


星宮家


「ただいま」


「おかえりない。貴方」


2人はリビングで話す


「今日は早かったわね」


「俺達が担当する事件が今日なかったからな。まあ、警部補が恐ろしいスピードで事件を解決するからが理由なんだが」


お茶を飲む勝蔵


「なら今日はゆっくりできるわね」


「まあ・・・そうなるな。今日はゆっくりとしますかね〜」


勝蔵は笑うと秋華は言う


「ねえ、貴方」


「ん?どうした?」


真面目な顔をする秋華に勝蔵はどうしたのか疑問を抱くと


「あの子の能力が分かったの」


「!?そんな早く分かったのか!」


明日から立ち上がる勝蔵

予想以上に能力が判明することが早かったことに驚く


「能力者と分かったのは嬉しいが生まれてまだ2ヶ月だぞ!能力者と判明するのは生まれてから半年後から5歳まで・・・そんな早く判明するとは思わなかったな。それであの子の能力は?」


「ええ、あの子能力はーー」


叶の能力を伝えると勝蔵は笑顔から消える

その能力はー


「そうか・・・まさかあの能力なんだな・・・それは問題だ」


勝蔵は椅子に座った

問題が起きてしまったことに顔を顰める


「お前はどうする?私はなるべく話さないようにする。それとあの子の能力を偽ろうと思う」


「それはいいわ。でも・・・あの子に自分の能力を偽らせて生活させるの?伝えなければいいだけじゃない」


「・・・それでは心配になる。江野のような鑑定系能力者にすぐにバレてしまう。過去、あの子と同じ能力者が軍事利用されたことがある。それを私達は心配しているんだ。あの子の将来のために私の能力『ifの世界』で偽る。これが私ができる最善策だ」


「そう・・・貴方の意思に尊重するわ。でもこれだけは覚えて」


「?」


秋華は言う


「あの子のことを必ず守って。私から貴方に頼みたいこと。貴方ならできるでしょう?」


笑う秋華に驚く勝蔵


「ああ、必ずあの子を守ってみせるよ。秋華。君との約束を守る」


大事な娘のために守り抜くと彼は覚悟を決めた



ーーーーー


数ヶ月後


ある病院で


「オギャー!オギャー!」


生まれたばかりの赤ちゃんが泣く


「良かった・・・!おめでとう!智!」


「ママ!おめでとう!」


玲と芽衣奈が来た

玲と智の第二子の流星が生まれた


「はあ・・・はあ・・・貴方、芽衣奈来てくれたんだね。この子が・・・可愛い」


智は赤ちゃんを抱く


ーーーーー


数日後


病室で


「この子の名前をどうする?玲」 


赤ちゃんの名前を考えようと智が玲に聞く

息子の名前をいくつか候補があるが決まらないからな

今回も智に決めてもらうしかないのだろうか


「そうだな・・・前回は俺が決められず、智が芽衣奈を名付けたんだよな。今度は俺が名付けてやろうと思うが・・・芽衣奈は赤ちゃんの名前を考えていたよな?候補の名前は?」


芽衣奈に聞いてみる

芽衣奈は赤ちゃんが生まれる前から名前を考えていたのだ


お姉ちゃんとしての自覚を持って考えるのはこの子の成長が早いなと思っている


「うん!決めているよ。この子の名前は



流星」


芽衣奈が言うと俺と智は驚いた

流星・・・か・・・


「流星・・・芽衣奈が考えてくれた名前ね。私はいいと思うわ。貴方と違ってね」


「それは酷くないですかね?智・・・俺のことをなんだと思っているんだよ」


俺は苦笑する


「流星!私が考えた名前嫌?」


芽衣奈は俺と智の顔を伺う


「反対はしていないさ。流星って名前はいいと俺は思う。智も賛成しているんだ。この子の名前は流星だ」


「あう〜あう〜」


第二子流星と名付けられた

海野流星の誕生によって今後の日本に大きく影響するとは俺達は何も知らなかった

ここから始まるんだと

次回 過去編最終回の予定です!

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