65話 過去編23
SSS級の事件が解決されてから2年の時流れた
この2年は大きな事件が起きることもなく、平和に学園生活を送っている
去年は姉や番長達が卒業して俺は2年連続生徒会長を務めた
短く感じて長くも感じる3年間だった俺達は卒業をする
俺は生徒会長を卒業して次期会長は甲秀
智の弟に生徒会長の座を渡した
「これから学園のことは君に託すよ」
「・・・分かりました。俺が責任持って学園の代表としてやっていきます」
とな感じに引き継ぎを終えて
ーーーーー
そして、卒業式
「教室に来るのはこれで最後か。寂しいものだな」
俺は3年S組の教室を入って呟いた
あっという間にこの日が来た
長いようで短い3年間
色々とありましたとそれだけでは足りないほどに多くのことがあった
自分達がやりたいことがあったが時間は有限であり、全てのことができるような時間はないことが悲しく分かってしまう
3月というのは別れの季節だ
1年生、2年生では卒業は先輩達が居なくなってしまうとしか思わないし、早く終わってほしいと思っているようなことが俺にもあったがいざ、自分の番となると過去を振り返ってまだ居たいという気持ちが溢れるのは無理もないことなんだらうな
「入学から3年が経ったのか」
悲しく見ている
窓の外に見えるのは桜が満開している桜の木が多く見える
悲しくなるし、寂しくなる
今日までのことがもう出来なくなってしまうことを
学生としてーいや、高校生としてできるのは今日で最後なんだと思うくらいには気持ちが溢れていく
「寂しい目で見るね。玲」
誰が入ってきたと思ったら大事な大事な人ー智が教室に入ってきた
俺の彼女、恋人である彼女が俺の横に歩いて隣に着く
「智・・・今日は早いな」
いつもなら遅く来ると思ったが今日は違っていた
"卒業式"だからなんだろう
いつもとは違う雰囲気を見せる
「今日は早い方がいいでしょ?卒業式だし。最後に皆と笑える日かもしれないから」
少しでも長くいたいと言うことか
それは同じ気持ち、俺もそう思っている
「そうだよな・・・皆と過ごせる日がこれで最後なのは寂しいよ。本当に」
「うん、分かるよ。あっでも」
「?」
「少しは私のことを見ていてね」
近づいて頰にキスする智
突然のことに俺は驚く
まさかここでキスをするとは思わなかった
「!?」
「まだこれに慣れないよね、玲。もう、結婚する予定あるのにこれくらいのことを慣れないと駄目だよ。日常になっていくと言うのにね」
結婚か・・・
「あはは・・・智が可愛いから慣れないんだよ」
俺は苦笑する
そう、俺達は結婚します
予定は4月だ
恥ずかしいから言いたくなかったが彼女から言われてしまっては言うしかないだろう
「そろそろ皆来るよ」
「そうなのか?皆も早いな」
皆は大学に進学することになった
俺と星宮は警察
智は投資家
一七夜月は医者
今久留主は解体屋
解体屋って何?と思った
お前はどこの仕事に就く予定なんだよとは疑問に思っていたことだがなかなか教えてくれなかった
まあ、能力と相性が良く、活用できる場の仕事を選ぶと言うところには否定しなかったが解体屋とはなんだ?とは思っている
あと、数谷は製造業
それぞれ道を決めていた
「皆が自分の道を決めていたことが良かった。でも、バラバラなのは寂しいよな」
「それを今言うと卒業式中に泣くよ?大丈夫?」
「大丈夫だよ。問題はない」
「本当〜?」
「本当さ」
「ふ〜ん」
俺達は笑い合うと
「よっ!すまない遅れた」
「ごめんね〜遅れちゃった。お兄ちゃん、義姉ちゃん」
「それは早いだろ一七夜月。イチャイチャしているな〜新婚夫婦」
「卒業式まであと1時間か。2人は早いな」
4人が来た
こいつら一斉に来たな
もしかして4人揃うのに待っていたとかか?
いや、偶然なんだろうな多分
「遅れてもないから大丈夫だ」
まだ卒業式の時間まだまだ余裕はある
「うんうん、大丈夫だよ。皆で写真撮ろう!」
「いいね。教室で写真を撮るのは賛成するぜ甲」
「私も数谷に賛成。最後の思い出になるし」
「一様予定として校門前と学園の桜のところで撮る予定だから最後ではないが撮るのは賛成だ」
「それを言うんじゃないよ。数谷」
「お前らしいが撮るぞ」
写真を撮って卒業式へ体育館に移動した
ーーーーー
卒業式が終わって
「卒業式終わっちゃった」
「仕方ないだろ。卒業式までの日が長くても卒業式は短いからよ」
「比べる対象おかしいだろお前」
「卒業式が思い出になるのは事実だろう?」
「それとこれが関係あるのか分からないけど・・・」
「いいじゃないか。今日くらい許してやれ」
「そうね。お兄ちゃんに免じて許してあげる」
「お前本当に海野に甘いな。ブラコンの妹が」
「フハハ!それでも一七夜月らしいじゃないか」
星宮の言葉に皆で笑った
「ではまた撮るぞ」
写真を学園のいろんなところに撮る
「撮りすぎるだろお前」
数谷は今久留主に文句を言う
数十枚くらいは撮っているから文句を言う理由にはなる
俺も思ったくらいにな
撮りすぎるからメモリーカードの容量オーバーしないか心配なんだが・・・
「いいだろ。学園生活最後の日なんだからさ」
「まあ、そう言う理由なら文句言わないが・・・」
「今久留主の自由にさせなさいよ」
「ふっそうだな。さて、まだまだ撮るか!」
「結構写真撮ったのにまだ撮るの?」
「おいおい、一七夜月!お前が俺に自由に写真撮っていいって言ったんじゃないか」
「まだ撮るなんて思わなかったからよ!」
「卒業式でも喧嘩するのは勘弁してほしいぜ」
「数谷に賛成だ」
星宮は頷く
喧嘩はないほうがいいが今日で最後かもしれない
止めることはしないがどうせ、すぐに辞めるだろう
慣れているから
「星宮は卒業後に一人暮らしだよな?寂しいのならたまに俺が行ってやろうか?」
「暇か。お前・・・俺は"彼女"いるから大丈夫だ。2人で住む予定になっているから問題はないよ」
「そうだったわ。一緒に住むのは初耳だがお前も幸せならいいけどたまには遊ぼうぜ?」
「大学に通学している数年間はな。警察学校で会えなくなるからそこは伝えておく」
「分かった。どこに住む予定だ?」
「それは今度教える。まだ場所は決めていないんだ」
「ふ〜ん、今度聞くよ」
2人は話していた
「一七夜月は一人暮らしなんだよな?」
「医大に入学するからね。実家から遠いから一人暮らしだよ。一人暮らしは寂しいからたまにお兄ちゃん達の家に行くね。結婚式も楽しみにしているから!」
「お前らの結婚式俺達も呼べよ。祝ってやるからな」
「まだ早いだろ」
俺は驚くと
「来月結婚するなら早くもないだろ。早めに準備しないといけないだろ。4月なんてすぐだよすぐ」
「1ヶ月近くまだまだ余裕があるけど?」
「全然ねえじゃん」
「早く日程は決めておけよ」
「4月上旬でしょ?結婚式招待状が来るのはそう時間が掛からないし、準備は必要よ。祝い金やプレゼント渡さないといけないんだから」
「そうだぞ。だから早めに教えろよ」
「はいはい、分かった分かった。分かったからそう言うなよ」
「うん、私達も準備しないといけないからね」
「楽しみにしているぜ。学友で親友たる俺達や世話になった人たちや大阪校の方々に親戚達が集まるんだからよ。しっかり準備するだぞ。4月は忙しいからな」
「ああ、そうだな」
こうして俺達は卒業式を終えた
次の日には智との2人暮らしを開始
次の月には結婚式を開いた
両親はもちろん、姉さん達、智の家族達を代表に皆が祝ってくれた
「ゔゔ〜!!!玲が結婚したよー!!」
「泣くなよ親父。なんであんたがそこまで泣いてんだよ」
「これから2人は暮らしていくのか。儂はしばらく別の場所で住むとしようか」
「別に来てもいいんだぜ?」
仮面よ爺さんは別の場所に住もうとしていたが別に一緒に住んでもいいのだが・・・
「儂では邪魔じゃろ。来るとしてもお主らの子供が生まれてからにするわ。儂のような爺さんは邪魔になる。新婚夫婦の空間に儂のような部外者は必要ないからの〜子供が生まれた時に育児に協力するからその時は呼ぶんじゃぞ」
「何年語の話をしてんだよあんたは」
やれやれ・・・子供なんてまだ早いだろ
俺達が余裕に生活ができるくらいにはせんと駄目だ
智が妊娠したら呼ぶか?
いや、そこは白を呼ぶとしよう
我が妹なら安心できる
しかし、忙しい時は仮面の爺さんに頼もうかな
「頼りにしているぜ」
「ふっ」
ーーーーー
「ねえねえ、智はいつ子供を作る予定なの?」
「ふぇ!?子供!!私はえっと・・・」
白ちゃんやめてよ!私、今日結婚するのに!
でも、子供か〜
「玲似の子供が出来たらいいな〜」
「子供生まれたら呼んでね!」
「うん!!」
「もう、子供の話をしてんぞこいつら」
「いいだろ。これからそう言うことをするんだろうし」
「結婚して子供を作るというのはあるがあの2人の場合どうなるんだろうな。特に玲は奥の手だから苦労するろうな」
「勝蔵もわかってんじゃん!よし、今日はいっぱいご飯食うとしようか!」
「大食い対決なんてするなよ?」
「す?んけがないだろ。俺のことをなんだと思ってんだ紅楼」
3人から何やら話が聞こえる
大食いか〜やってみたいな〜
ーーーーー
こうして俺と智の結婚式は終えた
一部しか話さなかったがそれでも幸せになっていくことが分かるだろ?
さて、智のところに行きましょうか
「これからもよろしくな。智」
長い時間付き合うことなるが許してくれよ
「うん!これからよろしくね!」
こうして俺は智と結婚した
これからどう未来が来るのか分からない
それでも子供が生まれて孫も生まれて幸せに生きていくだろう
「楽しみだな」
これからどうなるのか楽しみだ