55話 過去編13
次の日
学園祭当日
学園祭開催!
「すごい人の数・・・ここまで人が集まるんだ」
甲が驚いた顔で言った
たくさんの人たちが能力学園に来ていた
「・・・こんなに人が集まるなんてすごいね」
「そりゃ、能力学園の学園祭なんてやったことないから気になる人がいるだろうな。それに普段、自分の子供が何をしているとか気になるだろ」
この学園は授業参観とかないので学園に来るのは学期最後の面談くらいだ
「聞いた話じゃ大阪校も学園祭をやるみたいだよ。大阪校も私達みたいに学園祭開いた事ないからやりたいんだって」
「ふ〜ん、大阪校もやるのか」
姉妹校である大阪校も大変だろうな
東京校ですら廊下にほとんど人が埋まっているくらいたくさんの人がいるのだから
「そう言えば大阪校との交流っていつなんだ?」
「9月じゃないのか?」
「違うわよ。10月よ、10月上旬」
一七夜月が教えてくれた
ーーーーー
「ふ〜ん、2年生って参加するの?」
「2、3年が参加対象だから俺達も参加する可能性があるな。学園内で最強としてやっているくらいには実力がある。あと、俺達6人以外に参加するのは俺の予想では番長と伊織、天野、今村くらいだろうな」
「対象が2、3年生なんだ・・・参加できる人数は?」
「10人だ。俺達が1年生の頃参加しなかったのは2、3年生が対象だからと1年生が強くても怪我のリスクがあるからと言う理由もある。でも、1年生が参加するのは元々学園で決めていたらしい。2、3年生を対象にすることでもし、1年生が他の学年より強く1年生だけになるってことを防ぐためだ。経験を積むためと俺は思っている」
「まあ、入学して半年の1年生を学園代表には選ばないよなそりゃ。私達が強くても先輩達を優先するのは分かるよ」
「でも去年はどうしていたの?事件あったから参加できる人が2年生に集中していたんじゃない?」
「ああ、2年生が参加していたらしいぞ。3年生達はS組の元生徒会長を代表に亡くなった人が多かったから・・・まあ、あの番長が負けるなんて予想出来ないけど」
「番長がそうそう負けると?」
『ない』
あの事件は番長にとって不利な条件だったから仕方ない
俺が言うと皆頷いた
番長に対する信頼は高いな俺も同じなんだが
「まあ、まだまだ時間があるんだその話は終わるとしよう。今は学園祭を楽しもうではないか」
「それには賛成」
「ああ、どこから行く?」
「それぞれ別れて行こうぜ」
「いいよ。ではまた」
俺達はそれぞれ分かれて色んなところへ回った
特に大きな問題はない
問題がないことは平和だ
ーーーーー
「本当に水族館だと・・・完成度高いすぎるだろ」
星宮は例の水族館にしたクラスに行くと本物の水族館のような広さで驚く
しかもたくさんの魚が泳いでいた
魚がいることには問題ない
しかし、泳いでいる魚が異常すぎた
「能力ありにしてはクオリティーが高いな」
歩いているといろんな魚がいた、まぐろや鮫までいるんだな。
それに鯨も・・・鯨!?なんで水族館に鯨がいるんだよ!
「誰だよ。水族館を提案した人」
本気モードでやったんだろう。
それはいい、だがここまでするのか?
「まあ、今の所何も問題ないらしいし、いいか」
と歩いていると親子で来ていた人たちの会話に驚く
「ママ!イルカショーがあるらしいよ!」
「え?ここにイルカショー?いいわね。行きましょう」
と聞こえた
「イルカショー・・・?イルカショーをやれるほど拡張したのか?」
気になって行くと外にたどり着いた
「空間の拡張ではなく、世界創造かこれ?」
教室の中のはずだが何故かそこに着いた
イルカショーが外でやるのか理解したがここ学園の中だぞ
「すごいなこれは・・・」
問題ないがこれはやばくないか?と思ったがイルカショーを見て心を落ち着かせた
イルカショーのレベルは悪くないって感想だ
この水族館は世間で有名になったのは言うまでもない
ーーーーー
「へえ・・・こんなものまであるか」
今久留主が来たのはメイド喫茶店
男女メイド服を着ていると言うよく分からない状況だが魔改造レベルの水族館よりマシである
「どんなメニューがあるのか」
メニュー表を見ると喫茶店と同じくらいのメニューがあるが
「なんだこれ?料理じゃないだろ」
よく分からない料理名もあった
海外料理?
料理の他に歌を歌ったりできること
「変わったメイド喫茶だな・・・」
今久留主は料理を頼んだのであった
ーーーーー
「えっと・・・これは何?」
数谷が来たのは
「お化け屋敷はあるのは分かるが忍者屋敷?」
2年B1クラスによる忍者屋敷である
「忍者屋敷なんてあるんだな・・・入ってみるか」
感想 クォリティーが高い!
数谷は後にそう語った
何があったんだろうか
「まさか忍者から逃げるゲームがあるとはな」
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「なるほどここがサッカー場ね」
一七夜月は3年のところに行くとサッカー場でサッカーできるという3年A1組のところに来た
「誰か複数の教室に空間拡張しているでしょ」
と思ったくらいだ
「どこの教室が同じってわけではないがここまでやるとはね・・・」
サッカーボールを持って1人でサッカーをやり始めた
後日本人は1人でやるのはつまらないので近くにいた他のクラスと試合したと海野に言った
「知らんわ」
と淡々に告げられたので窓を破壊したとか
先生に怒られたのは言うまでもない
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「色んなところに回ったけどどれもすごいね」
「ああ、報告で聞いていた話と違うことをしているクラスがいたのは少しあれだがこれでは他の文化祭をやっている学校から苦情が来るな」
海野と甲は一緒に回っている
「・・・本当に凄いよ。ここまで学園祭が盛り上がっているから。それは皆が頑張っているのだからすごいのはよく分かる」
「・・・・・・そうだな。たくさんの問題はあっただろう」
俺達はそう話していると
「皆が頑張っていることは事実だろう?儂も楽しいぞ」
と浮いている仮面がいた
おい何してんだよお前
「朝居ないと思ったがいたのかよ。よく通報されないな」
浮いている仮面の爺さんに言うと
「カッカッカッ!いいじゃないか。今日くらいは自由にやりたいぞい」
「口調変わっているし・・・まあ、いいけど」
周りの通行人達から写真撮られているぞ
いいのかよ。この爺さん
「どうするの?放っておく?」
「そうするよ。はあ〜」
俺はため息して移動する
原因はあの爺さんのことだ。
俺の責任じゃない
「次はどこに行く?」
「う〜ん、焼きそば!」
「焼きそばは・・・外か。よし、行くぞ」
焼きそばを食べに行った
こう言う平和が続けばいいと思った
しかし、その平和が終わりに告げることを知らない
まさかあんなことにあるとはーーー
ーーーーー
学園祭から数週間後
ある山の中にある廃病院の中の部屋で
シュコー、シュコーと人工呼吸器の音が鳴る
横になって病院のベッドで人工呼吸器を付けている寝ている男に2人の者達が来た
「・・・・・・まだ、生きているのか。貴様ら」
と寝ていた男は気配に気づいて目を開ける
「久しぶりね。まだ生きているとは酷くない?」
3人の老人達は集まって話す
「・・・俺に何のようだ?俺はまともに体を動かす元気な体ではない・・・」
「久しぶりにやらないか?と来たのよ。能力者狩りを」
女性は笑うと顰める男
「・・・60年前のイギリスでもう辞めたかと思ったが・・・・・・まだ続けるのか?もう疲れたのだ・・・肉体に限界が来ているところでお前らと一緒にやることは出来ない」
「体の限界?年ね〜」
「もう我々は80を超えたから仕方ないわ」
「・・・ならどうして俺に言う?年で動けない役立たずを」
「それはね。例の物を取ってきたの、貴方の全盛期時代の武器を」
「!?」
女性の話に驚く老人
「何・・・あれが・・・・・・どうやって?」
「封印されていたね。アレを解くのに数時間はかかったけどなんとか手に入れたわ」
「イギリスまで行って手に入れたから苦労したわ。これよ」
老人に渡したのは小手だ
「・・・・・・60年ぶりに元の力が・・・」
手を伸ばして付けるとーーー人工呼吸器を付けないとまともに動けない老人の体がみるみると外見が若くなった
外見年齢で言うと40代くらいか
「ああ、素晴らしい!長き忘れなかった力をようやく取り戻したぞ!これで我々の目的がもう一度始めれる」
呼吸器を外して体を起こす
「流石は刀坂公流が作った物だ。全盛期くらいの力が戻った・・・!ただ、肉体は40代の頃か。まあ、全盛期の力と能力が使えるからいいか」
服を着替えて女性2人が用意した高価な服へ着替えた
「お前らもあの頃と比べると老けたか。似た目からして30代なのは驚いた」
男が言うと2人の機嫌は悪くなる
「うわっ女性に老けたなんて言うのは駄目でしょ。今ので気分悪くなったわ」
「流石にないわ」
2人は老人に拳を向けると男は謝る
「悪い悪い。少しテンション高くなってしまった。それでお前らはこれからどこに行くのだ?俺はこれからどこに行くのか何も聞いていない」
男が言うと2人は少し考えて答える
「ああ?あ〜そうだな。今はもう京都校ないし。別の姉妹校にしようか」
「そうね。行くのは東京校にしようと思ったけど1年ほど前にSS級の事件があったらしいの。でも学生達が解決したらしいわよ」
「何?そんなに学園の戦力があるのか?」
驚く老人に2人は頷いた
「復活を祝うためにそうだ・・・!大阪校を壊滅しましょう」
「いいわね。賛成」
「大阪か・・・いいだろう。では行くぞ」
60年前に猛威を振るった厄災を超える人災が復活する
次回また敵が現れる!
今度は大阪校!
大阪校はどうなる?
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