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431話 問題児たち

「私は阿山光。よろしくね」

「阿山…よろしく」


芽衣奈がそう呟くと光は苦笑する


「ねえ、聞きたいんだけどさ」


極楽は何か言いたさそうな雰囲気を出して濁している。

 

「?」

「何?」

「……アレか」


天地は極楽が言いたいことを察知した。後ろを振り向くと倒れている人たちがいる。


天地が察してくれたおかげなのか極楽は頷く。


「うるさかったからボコした」


芽衣奈の言葉に極楽は驚く

 

「うわ〜怖いわ〜(ヤンキーかよ。いや、レディース?どっちでもいいか)」


ギロリと睨む芽衣奈。虎に睨まるような感覚で背筋をピンと伸ばす……ことはなく、ヘラヘラと笑っている極楽。


周りの人に恐怖を与えるほどの恐ろしい威圧では彼に通じない。痛くも痒くもない。


「いつまで僕を睨むのさ。まさか惚れ「あ?」違うんだね〜」


芽衣奈は顔から青筋を立てて睨んでいた。空気が悪くなり、光は苦笑して何もしない。


天地は早く終われと頭の中で考えながら小説を通学用のバックの中から出して読んでいる


「お前に惚れるなんて天地がひっくり返ってもないわ」

「うわ〜そこまで言われると悲しいわ〜でもまあ、そんなに嫌わなくてもいいじゃん」

「……」


空気がさらに悪くなり、流石の光でも放置できないところまで悪化した。


「まあまあ、落ち着きなさい。極楽、あんまり人を揶揄うのは良くないわよ」

「は〜い」


不機嫌顔の芽衣奈を対照にヘラヘラと笑っている極楽。


初対面で印象が悪くしているせいで芽衣奈の不機嫌さは顔に出ている。


天地は早く入学式してくれと本を見ながら呟いたのだった。



――


入学式を終えて放課後になった頃、光は教室に出て寮に向かって歩いていると芽衣奈の後ろ姿が見えた


(同じ寮生活……)


先程の入学式前のクラスの光景を思い出して呆れ顔になってしまい、これからの生活を心配することになった。


「まあ……期待しちゃうかな」


これからの学園生活に対して期待を胸に抱くのだった


 ――


少し前


学園長室


「やあ、芽衣奈ちゃん。どうだい?この学園は」

「……まあまあね」


学園長甲秀は芽衣奈に睨まれていた


 (……私何かしたのか?)


秘書ー秀の妻を見る


 (不機嫌だが何かあったのか?)

 (おそらく、流星くんと離れ離れになったからでしょう)

 (……なるほどね。確かに、前来た時と性格が全然違……ブラコン過ぎない?)


学園長は苦笑する。3歳の弟から離れることになったせいで性格が変化するという一般的なブラコンの領域から外れている。


なんと声をかけるべきかと学園長は考える


 (思春期の女の子ってどう接したらいいのかねぇ…摩耶に聞こうかな…)


学園長の長女摩耶に聞こうかと考える


(我が娘に聞いてみるかな……まあ、今は)


不機嫌顔の芽衣奈に声をかける


「流星くんと離れ離れになったから不機嫌なのは私の責任だが電話はしないのかな?」

「!」


驚いた顔をする芽衣奈。電話で弟の声を聞くという発想はあったものの叔父から言われるのは予想外だったようだ。


その顔を見て少し微笑む学園長。


「流星くんのことが心配だろう。でも、彼は心強い子だからね」

「……私が学園に行く前は泣いていたから……」

「だから、心配していると?」

「……」


反論できなかった。大事な弟を心配しているとは事実であり、学園長の言葉は真実


学園長とは長い付き合い。母親の弟だから付き合いが長いのは分かる


「まあ、これから楽しめばいいじゃないか。我が娘も3年生で君と同じ学園に通っている。彼女と話すのもありだし、同じクラスに我が息子もいる」

「息子?Sクラス?」

「そうだよ」

「……?」


芽衣奈は思い返す。Sクラスに従兄弟がいた記憶がない。なぜ?と首を傾げると秘書は苦笑して学園長の代わりに答える


「今日、彼体調不良なの」

「……入学式の日に?」

「事実だよ」

「……」


なんとも言えない顔をする芽衣奈。ただ、Sクラスなんてどこで調べた?と首を傾げると


「一応、体育館までは学園内にいたんだけどね……」

「水晶触った後に頭痛で休んだの」

「なるほど」


いつ、決めたのか疑問があったが納得した。

その後、雑談した後、芽衣奈は寮に戻ったのだった。



――


次の日


「はあ……ようやく来れた」


ロングブラックヘアでサングラスをかけている男が入って来た。六尺ほどの長身に緑目の男


「偏頭痛は怠いな」


ため息した男は芽衣奈を見つける


「久方ぶりか?」

「……偏頭痛持ちなのね。鹿都」


甲鹿都、芽衣奈と同学年で従兄弟。彼が現れたことに困惑な表情をするクラスメイトたち


「昨日休んでいた甲鹿都だ。よろしく」

「へえ〜偏頭痛で休んでいたんだ〜入学式に休むの?ある意味伝説〜」


極楽はゲラゲラ笑うとクラスメイトの数人は笑いを堪える。


その様子を見て鹿都は顔を顰め、極楽を睨む。殺気を出して睨んでいる鹿都を相手に無視する極楽。


「喧嘩を売ってるのか?」

「喧嘩?買おうか?」

(なんでこんなことになるのよ……)


光は呆れた顔をする。その顔を見た天地と芽衣奈も同じ気持ちだった。


こうしてクラスメイト全員が集まり、10人ほどのSクラスの生徒たちは1ヶ月後に起きるとある事件に巻き込まれることになる。


その事件はー

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