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19話 合宿7

4人は戦闘を始めた


近距離に七五三木、公明院、大正寺谷

遠距離に天野と分けている


天野の能力が遠距離ではないが厄介なのは物部の能力

地獄のような炎を出していることからおそらく物部の能力は炎関連の能力だろうと考えている人がいる


正解であり、物部天獄の能力『獄炎』

その能力は数千度から数万度の温度に相当する地獄の炎を操る

それを剣ような形にすることが可能


地獄の炎を自由自在に形を変えることができるのだ

魔法でもありそうなのものであるが危険な能力であるが魔法よりも脅威は高い


魔法に対して対策はある程度できるとしても能力による攻撃は魔法とは違い、魔法で相殺できるようなものではない


更に、炎を出して攻撃するため炎に直撃したら即終了

死に繋がるーいや、即死する

近づいた時点で終了みたいなものだ


だから、危険な能力なのだ


「その炎が即死レベルなのは勘弁して欲しいな」


七五三木は炎の方向を操作する

能力による攻撃の方向を簡単に変えてしまう七五三木


七五三木宗太郎の能力は『方向転換』

敵味方の攻撃の方向を自由に変える能力

また自身の前にいる者を回収するように操作できる


物部の攻撃から何度も北坂を守ったのはこの能力の力でもあるが元々殺気に敏感なので間違っているかもしれないが能力で助けることはできるので間違ってはいないだろう


七五三木の能力により、物部の炎に誰も当たっていない


しかし、たださえ、近づくだけで暑いのだ

数万度も達する炎を能力で操作しているとはいえ体力の消費が大きい

熱いので方向性を変えても熱気は感じる


体力が少なくなって1番邪魔になるのは自分だと七五三木は理解している

状況が不利な今で倒れたら邪魔どころか全員が死ぬ

責任の重い役割をやらされているということだ


「能力を常に使っているのなら時間が経てば問題ない」


時間が勝てば七五三木は倒れるだろう

そう考えてもおかしくない


「分かっているのかよ」


「ふん、俺の炎の熱はお前が無傷で何も感じないってわけではないはずだ。熱すぎるからだろう?」


「・・・・・・」


間違いなく俺狙いかと愚痴を言う七五三木


「なら、時間をただかけるのみ」


「そんなことをさせるかよ」


睨み合う


(本当に面倒くさいよな。離れたところで操作したいが遠距離が2人なんて公明院と大正寺谷に負担が大きくなる)


天野は司令塔なので天野を近づかせるのは危険だと判断している七五三木

だから自分が動かないといけない


「だからって俺を忘れなよ」


物部の腹を殴るのは大正寺谷

能力を使用している物部に関係なく、近づいて殴ってくる


普通なら殴らなくても武器を持って攻撃をしればいいのだがわざとそうしていない

そこまで追い詰められているわけではないからだ


「能力を軽減しているとはいえ俺に近づくとは」


物部は大正寺谷の様子を見るとダメージが少ない感じ

だが能力を使用している形跡もない

七五三木の補助にしてもダメージが少なすぎる


七五三木の力がそこまで高性能とは思えない

たんに防御力が高いからもあるかもしれない


しかし、それだけで解決する問題ではないのだ

何かカラクリがあってそれを使用している


(能力使用しないで何故俺に当ててくる?七五三木の能力でも全て防ぐことはできないはずだ。なのにこいつは何故能力を使用せず、この戦いについて来れる・・・何の力を・・・!まさか!)


大正寺谷が自分を殴った手を見ると触ったことによる火傷が見えない

ということは何かで無効化しているということ

その違和感の正体に気づいた物部

その正体はーーー


「能力の無効か!」


とどこから知ったのか分からない力の正体に気づいた物部

能力の効果を無効化させる力を大正寺谷は所有しているということに気づく


「正解!俺はお前を殴れば殴るほどお前の能力の火力は減ると俺に能力攻撃は無効される」


かなりチート能力を使っている大正寺谷

その力は最早、対能力者のような性能であろう

天野が言っていた対能力者の力は彼の地からのことなのだ


「しーちゃんは能力ではなく、秘伝的な技を使用している。能力の弱体化と能力からのダメージ無効。何故Sランク上位じゃないのか疑問なんだが・・・分からないな」


天野は過小評価過ぎる学園の対応に呆れていた

能力じゃなくとも強すぎる力。

チートの能力だ


殺傷力が無くても強い力のであるのだ

こんな奴を相手するのならSランクの自分でも苦戦する

上位の4人も苦戦するだろう

それ程の力を大正寺谷は持っているということだ


「どいつもこいつも厄介だ」


ここまでやってくるとは思わなかった物部はふざけるな思いながら戦闘を続ける


「あと俺も忘れないでくれ」


誰かの声が聞こえるといきなり炎が自分に当たる

直撃した物部は自身の炎に燃える


「!」


「おいおいまだまだここからだろ」


ほれと物部の炎を奪って固めて投げる

またも当たって更に燃える


(声からして公明院か!いや待て、まず奴は何処にいる?)


周囲を見ると公明院の姿が見えない

どこにいるのか探しても全然見つからないのだ

遠くから攻撃しているのならどうしてはっきりと声が聞こえるのか


間違いなく、何かをして近づいている

突然炎がまとまって投げてくるのは何かをしているからだろう


恐怖と困惑が物部に襲う

それが不定期に来るから対策のしようがない

どこから攻撃するの分からない恐怖が彼を襲うのだ


彼の能力も強いのだ


公明院の能力は『透明人間』

自分のみ透明化することができる

透明化の間は物理攻撃、自然能力、状態異常による攻撃が受けない

無敵状態になる


さらに地獄の炎まで触って操ることから自然能力を操作できる

この3人がタッグとして戦えている

他のボスでは負ける程と断言するほどの厄介な能力者達


伊達にSランクの実力者と名乗っていない

3人を相手しているだけで大変で面倒だが


天野の能力も強い

天野の能力『全能力強化』

自身と自分の味方達に能力の力とステータスを20倍まで強くする


また、ダメージを1割まで下げると言う戦闘とサポートができる能力

3人は強化されて普段より強い


先に天野を倒すのがいいが天野をサポーターとして活用することと3人が天野に近づけないように行動することで物部は苦戦することになった


天野の能力はサポートとして活用できるほど恐ろしいのだ


(ここまでの実力者達が集まるとは思わなかった)


タイミングが悪かったと後悔する物部

もしくは正体を明かさなければ良かったと考えるのだろう

しかし、後悔しても遅い

それにーーー

物部が生き残る可能性は






ゼロ



なんだから



もう遅すぎる

何もかも遅すぎるのだ


ーーーーー



天野達の近くにいる黒髪の女性ーーー


紅谷総司

紅谷は高みの見物で5人の戦いを観戦している


「・・・こいつらの中に始原はいるみたいだね」


つまらないと思った紅谷

この中にいる始原が戦闘に参加しているので自分が参加したらすぐに自分が始原だとバレるからだ


いや、バレてもいいが自分が参加すると物部に対してイジメのようなことになる

なんでお前がその姿でやっているとかそういうのを指摘されるだろう


そんなことは面倒なのであまり前に出たくない

どうせ、すぐにバレると思うが今は参加しない方針で待っている

だからつまらない


「私と風間、海野、今村、島田の誰かを参加したらいいけど」


自分が参加しても彼らの成長を阻むだけだ

面白くなるように見ていけばいい


もしも何かあった時参戦しればいいのだ

もう、物部が逃げられる場所はない


「少しだけ楽しみに見ているよ」


何処かの木に座って観戦し始めた

自分の仲間がこの中にいる

そう、彼女以外に始原がいるのだ

4人の中に誰が始原なのかはーーー



後に分かることだ

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また、感想をいただけると嬉しいです

応援よろしくお願いします

次回もお楽しみに〜

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