14話ー1 合宿2ー1
「飯うめえ〜海野料理できたんだ」
キャンプをしている俺達6人は飯を食べていた
テントを張って飯を食べると言う自然の中でやることをやっていた
警戒しないのって?
まあ、大丈夫だろ俺達
飯を食っている人間を襲ってこないなら何もしてこないだろうし
今の所はな
本当なら今日の時点で終わりなんだが組織がどう行動するのか分からないから逃げることはできない
悲しいね
生徒の安全のためにって言うのやめてほしいよ
「料理できる側だわ。それよりも麻も料理できるんだな。魚うめえわ」
こいつが焼く魚がうまい
魚を自分達で取ってきたから余計にうまい
労働して取ってきた食べ物がいつもよりも美味しく感じるのがよくわかる瞬間である
「そりゃどうも。料理くらいはできないといけないだろ?」
「そんなことはないと思うぞ?それは個人差っていうかまあ・・・」
全員が全員料理をできるわけではない
風間と紅谷が先生達から貰った野菜と肉で料理してもらったがアレもかなり美味しかった
お前らも料理できるのかよと思ったよ
「しかし、何も起きないね。山に登ってキャンプをする学園側の方針がよく分からないよ」
荒野が苦笑して言う
それに関しては賛成だ
「何も起きないと言うより組織が動かないだけだろ。明日になれば何かしてくるかもしれないし・・・飯うめえ〜今は飯を食うだけでええやろ」
「何もしない方が平和なんですがね」
「星宮に賛成だ、何もしないほうがいい。何かするから面倒なことが起きる。
学園が何を考えているのか分からないし、竜脳会とやらが何を考えてこの山にいるのか分からないが何もしないことが平和だ。今はそうしればいい」
風間が言うことは分かるが・・・
「塩うまい」
「お前何塩を食べているんだよ。魚食えよ魚」
紅谷は魚に振っている塩を舐めている
魚と一緒に食えよ
「いいだろう?俺の自由だ」
「塩分過剰摂取野郎が何を言っている。前の目玉焼きで大量に塩を振り上がって・・・塩分過剰摂取で死んでも知らんぞ」
先週くらいの時、目玉焼き定食?ってやつを食べていたんだが、塩が無くて探していたらこいつ、俺の隣で大量に振り上がった
塩だらけになってもかけていたからな
ふざけるなよと思ったよ本当
魚に振っていた塩を舐めている過剰摂取野郎のせいで塩を使えなかったかもしれないし
結局、近くの塩が入っている瓶を持ってくる必要があったし
「ああ〜あの時か・・・俺もびっくりしたよ。紅谷あれはかけすぎるだろ。瓶に入っていた塩の四分の一どころか半分くらい使ってなかったか?」
「ふっそれが俺だからな」
「ふざけるなよクソ野郎。塩過剰摂取野郎」
「普段食堂にある塩の瓶?・・・アレの半分をかけていたの?目玉焼きに?」
星宮はびっくりする顔をしていた
うん、そうだ
意味が分からんだろ?
流石にかけすぎだって
「ふりふり系の瓶だとしても振りすぎるだろ本当。高血圧になっても知らんぞ」
「俺をじいちゃんでも思っているのか?」
「お年寄りとか関係ねえよ」
病気になっても知らんぞ
ーーーーー
次の日
昨日はキャンプや山登りをやって次の日になった
ただ昨日の夜に何も起きてなかったため今日は警戒する必要性がある
昨日は何も起きなかったので良かったが心配しかない
何がいつ起きてもおかしくない状況であるから
組織『竜脳会』がどう動くのかは分からないが主な目的は学生の誘拐
学生達が身を守ることには限界がある
しかし、学生を守る先生達にも生徒を全員守るには限界がある
だから、自分の身を自分でままなければならないのだ
本来なら、昨日帰るはずだったがそれだと組織が早く動くかもしれないと思われるのでできなかった
そして、ついに事件は起きる
「昼食食べたけど何するんだったっけ?」
「釣りらしいぞ」
「へえ〜」
「また川で釣り?」
「たくさんの人がいて川で釣りか。魚を手で捕まえた方が早いよな?」
「君、魚を手で捕まえるのにどれくらい苦労するのか知っているのかい?」
「え?私は捕まえていたよ?」
「能力使用せず?」
「うん・・・って何その体制」
俺と荒野は星宮から少し離れる
お前そんなことができるのか
普通できないからな
昨日それなりに魚が多いなと思ったがまさか手で捕まえたのか?
「聞くが。昔に川で能力使ったとかないよな?」
「あるわけないじゃない!」
「聖なる力で新たな魚を作ったって聞いても僕達は信じるよ」
「何に??」
素手で魚を捕まえるとか星宮すごいな
星宮の意外な一面を知ったよ
と話していると突如爆発音がした
『!?』
俺たちは驚くと荒野が能力で通して口を開く
「何者かがここに侵入しているね。数十人ほど」
「了解した」
「修行の成果を見せる時が来た」
「侵入者に試すんかよ」
おいおい、警戒ーーー!?
侵入者の数名が俺たちを囲む
「Sランク4位の海野、Aランク1位荒野、Aランク2位星宮を発見!捕える」
なんで分かるんだ?こいつら
俺達名前教えた記憶全くないぞ
やはり誰か内通者でもいるのか?
それか荒野のような能力を持っている人がいるとか・・・どうなのかは分からないが今は倒さないといけないな
放っていたら他の生徒が誘拐されるからな
「させないよ」
スーパーボールを投げる荒野
バウンドしたスーパーボールが侵入者達に当たる
侵入者達は困惑する
だがそんな暇を与えない
「な!?」
「行くね!」
剣を抜いて次々と侵入者達を倒す星宮
前より剣の速度が早く、侵入者達の反撃の余裕を与えず一撃一撃で倒していく
剣を鞘に入れた
「馬鹿な!?こいつらは元Aランクの実力者なんだぞ!」
残った侵入者のリーダー?が大声で言う
Aランクの実力者でどうにかなら問題だと思っていたのか?
それは舐めすぎだな
「Aランクトップである僕とAランク2位の星宮に勝てると?」
「俺の出番はなしか」
「だが俺は元Sランク!お前らを倒す」
元Sランク・・・それなりの実力はあるな
だが俺が相手する必要はない
なんせ
「私が相手してあげるわ」
「星宮いいのか?」
「星宮に譲るよ」
星宮が相手をするからだ
ランクがなんだろうが星宮に勝てないなら弱いぞ
星宮は剣を抜く
「俺に挑むとはいい度胸だ」
「貴方程度では私に勝てないわ」
「!?ならば本気で潰すのみだぁ!!!」
キレて星宮に攻撃する侵入者のリーダー
能力を使用した侵入者リーダーに星宮は能力使用せず戦う
元Sランクの実力は本物だ
まあ、それでも弱いが
1年生の時の基準なんだろうが強さは本物
しかし・・・Aランク言えどSランクの者の能力を使用されながらも鍛えた星宮の前では無意味
能力は遠距離系だろう。
直撃したら大ダメージが入る高火力だ
だが全ての攻撃を星宮は薙ぎ払う
そのような攻撃では星宮には通用しない
「何!?」
「これで終わり」
侵入者の腕を切断した星宮
「うわぁぁ!!!俺の腕がぁぁ!!!」
「その程度の実力なら負けないわね。出直しなさい」
「いや、そんなことをさせないよ」
次があってたまるか
侵入者リーダーを気絶させた
すぐに出血を止めるように魔法を使用する
「これで侵入者は全員か?」
「いや、数カ所にいる。でも問題はない」
荒野はそう発言する
そう言えるほどの者達が向かっているってことか
ーーーーー
「駄目じゃないか。いくら人数が多くても俺から目を離すのは」
「なっ!?」
一瞬で侵入者達を倒した紅谷
「全員倒したな。物足りなさすぎ、風間が攻めた方がいいという理由が分かったよ」
Sランクトップの紅谷は襲ってきた侵入者達を倒した
近くにいた生徒達には1つも怪我がない
「誰も連れ去られてない。良かったな」
と言葉を漏らす
ーーーーー
同じく風間も侵入者達を倒した
「全員倒したが弱すぎる。やはりこちら側から攻めた方が良かったな」
周りを見たが近くに他の侵入者達は居ない
「能力を使う必要もなかった。雑魚狩りなんてつまらない」
Sランク2位風間も同じく侵入者を討伐
ーーーーー
侵入者達を倒して侵入者達のリーダーを片手に持つ今村
「もう少し楽しめる相手はいないの?つまらないわね」
ポイっと捨てて先生と合流した
Sランク3位今村も同じく討伐
ーーーーー
侵入してきた者達は全員倒させた
荒野にそれぞれ誰がやったのか聞いてみたら問題ない者達だったから良かった
Sランクトップ勢が倒したのなら問題はない
しかし
「これで終わりだとは思えない」
それに龍脳会からの刺客のみで終わる訳ではないだろう
なんせーーー
Sクラスに内通者がいるからだ
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次回もお楽しみに〜