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203話 妖怪VS大阪校2

女郎蜘蛛と龍と戦闘している2人から離れた場所ではそこでも戦闘をしていた


「八岐大蛇を見ることになるとはね・・・」


「デカいな・・・遠くで見たよりも大きすぎる」


「やばいの一言で済むような話のスケールじゃないね・・・デカすぎるというより大きすぎて全体が見えないよ」


数十kmは超えているような巨大な怪物ー八岐大蛇を見て驚愕している。どこが弱点なのか分からない。大きすぎるせいで全体が見えないのだ


「こいつから見たら俺達はどんな奴?」


「豆・・・いや・・・どうだろ・・・ミニトマトの種くらいじゃない?」


「その場合、どれだけ大きいんだよこいつ」


6人は驚きを隠せない。大きすぎるので魔法で攻撃してもダメージになるか怪しい


「神聖魔法なら通じるか?」


「この巨大を覆い尽くすような広範囲魔法を?残念だけど私はないわよ」


「同じく、数キロどころの話じゃないから無理。まず、魔法の練度の高い魔法使いでも無理だと思う。


まず、使う機会すらないし、ここまでの巨大が現れる時点で異常。勝てる勝てないの話じゃないと私は思うわ。


勝てる話じゃない。村上なら暗黒系の魔法でいけると思う」


「村上は龍と戦っているから無理でしょうね」


「村上ならできそうだけどそれって魔法でダメージ与えられたらって話でしょ?『絶望』による攻撃なら通じると思うけど多分、再生能力は高いよ」


「それを否定したいのに否定できないな・・・能力者ならば魔法を使えるという常識なのかと言われると違うと答えたいが可能性はあるからな。私の考えを言うと持ってもおかしくない」


6人ともできないのでどうやってダメージを与えるお互い話し合っている。


だが、その声は八つの頭を持つ八岐大蛇には聞こえている。何か対策して攻撃しようとしても小さい者の声も聞こえるような怪物ならばすぐに対応できるだろう


伝承から予想では体長20kmという規格外の大きさ、超広範囲魔法どころか魔法が通じるのか怪しい。


どうやって、攻撃しようかとひたすら攻撃をしてもこちらが消費するだけで相手にとっては虫に刺されたか何も感じないかとダメージにもならないだろう


「やってみるしかないでしょ」


巨大な炎を発動させて攻撃する。しかし、当たっても八岐大蛇にはダメージは入っていない


「これさ、魔法通じているのか怪しいんだけど」


「無効化されてはいないな。ただ、火力不足なだけだ」


「何もしていないのにやりました感を出さないでくれない?話しているだけで何も貢献していないよね?」


「なら、どうしろと?この怪物が何もしていないから今は大丈夫だが動き始めたらおそらく、京都どころか京都周辺の地域にも影響が出る。


お酒を飲まして倒したという話は聞いたことがあるけどこの巨体がアルコールでやられるまでどれくらい時間がかかる?


アルコールの分解をする肝臓が変貌した時と共に大きくなっているのなら、樽一つ分とかでは足りないぞ」


伝承通りにやろうとしても未成年がお酒を購入できるわけがないし、今の時代のお酒が当時よりも発展しているとはいえ、ここまでの大きな巨体がお酒でやられるのに必要なお酒の量も分からない


(不味いな・・・ここまでの巨体を相手するのに苦労するぞ。攻撃手段が分からないが早めに倒さないと避難している住民を巻き込む。


最高権力者らがこの問題を放置しているとは思えない。どうしだ?


派遣する能力者がこれ以上いないことから一定の実力者じゃないと相手にならないのは理解しているが彼らなら動けるはず・・・動けない事情でもあるのか?)


能力組合と魔法組合のトップクラスの実力者が動いていないこの状況、援軍がどこの勢力なのか分からない今、不利な状況なのはこちら側。


ならば、別のところで敵と戦えばいいのか?


(やれるのかは本当に分からない。ここまでの巨大な怪物がいるなんて想像つかない。


どうやって倒す?どうやってダメージを与える?能力?俺の能力なら、奴に通じるのか?)


6人は魔法を使って攻撃する。能力を使用する前にどこまでが八岐大蛇にダメージを与えられるのか探るために


ーーーーー


「なるほどな。幻覚などの精神支配まで使えるのか。どうやら、俺予想は違った・・・魅了による支配も使えるとは思わなかったな」


九尾に対峙している女性は睨む。


戦闘開始に精神支配をしてきたのですぐに解除、攻撃をするもスピードは相手が上であったので攻撃が当たらなかった


「私の能力の一つに過ぎないわ。残念だけど貴方では私に勝てない。


覚醒能力には能力による攻撃を半減する力がある。能力で攻撃しても覚醒の領域に至っていない貴方では勝てない。諦めなさい」


玉藻前は笑う。その表情からお前では勝てないと言っているように感じる。それを聞いても女性は無表情だ


(さすがでも言っておきましょう。私の煽りに反応しないことについては褒める。でも、私の能力を前に相手できるかしら)


覚醒能力者は能力者が使う能力による攻撃を半減させるという力がある。


例外はあるがほとんどの能力は通じない。


覚醒者すら少ない現在でも世間では知られていない力だ。最高権力者なら知っていると思うが最高権力者と話をしたことがない女性には知らない情報だ


(覚醒能力?


知らない情報だが、話からして能力の1段階上の力か?私でも知らない能力についての情報・・・


上層部がこの情報を知らないわけがないから知っていながら秘匿していた?


それか、滅多に誕生しないから言わなかった?どちらも違うか。生まれないについては合っているがそもそも、覚醒能力の情報を漏らすほど馬鹿なことをしない。


漏らさなかったのではなく、持っている者が知っている共通の情報なだけ知らなかったのではなく、その領域に至っていない人に教えても意味がないから自分から危険を冒すほど馬鹿じゃないからな)


教えたとしても相手が理解していない場合、意味がない。


相手が理解した場合、それに対策して自分の脅威になるような存在になってしまう。


わざわざ、敵を作るほど馬鹿な行為をする余裕なんてないだろう。いくら覚醒能力とやらがすごいとしても扱えなければ意味がない。


実力とは強さ、運、経験。強さの部分に当たるが戦闘経験が浅かった場合、本来あり得ない結果を出すことは可能だ。


それは運が良かったのもあるがそれは本人の努力だ。努力をしても超えられないことがあろうと同じ人間だ。能力者同士ならできないことはない


ならば、自分もできるんじゃないかと考えるが覚醒能力に至る方法が知らないので方法が分からない状態でどうやれと?という話だ。


それに、そんなことをする時間を相手が与えるわけがない。わざと覚醒能力の情報を教えて覚醒している間に倒すという方法をとってもおかしくない。


それに、扱えぬ力なんぞ使わないと同じなので戦闘にとっては邪魔にしかならない


さらに覚醒能力所持者となればそれは自殺行為だ。実力者との戦闘でも自殺行為になるがそれ以上だろう。


周りの戦闘を見ると苦戦している者達ばかり、霜月は本気ではないといえ、能力を最初から使って戦闘、村上は龍を相手に本気を出さずに弱点を探るような戦闘をしている。


この2人ならば女郎蜘蛛、龍を相手に勝てるかは怪しいが時間稼ぎになるだろう。問題なのは八岐大蛇と戦闘している6人だ。


彼らも強い能力者であるが超巨大生物八岐大蛇を相手にするのは無理だろう。あの巨大にダメージを与えることができるのはあの6人では無理だ


(周りもそれなりに苦戦しているか。村上単独で八岐大蛇と戦闘しれば6人で龍と戦うことでいいバランスになるが来た時に見つかった攻撃でバラバラになった時点でそれは無理か)


冷静に周りを分析する。女郎蜘蛛の相手が霜月だったのは良かったが村上と6人の相手が逆だったらよかったと言えるほど厳しい状況だ。


村上なら問題ないがあの6人が八岐大蛇の相手にならない


(あの2組が逆なら良かったけどそれも駄目か・・・生徒会長と副生徒会長が別々で相手しているかもしれないけどあの2人が八岐大蛇を相手にできるか分からない・・・いや、相手にできるとは思うけど)


それでも勝てないだろうと判断した。覚醒能力の話を聞いてから状況がいかに彼らが上なのか理解してしまったからだ。


理解することはいいことであるがそれが状況によって最悪であること


(どうやるか・・・)


目の前にいる存在も危険だ。自分以外に相手できる余裕のある仲間はいない。この者を相手にするのは自分だと覚悟を決めて挑むのであった


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