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152話 オーニソガラム

180年前


ある山で2人の夫婦が暮らしていた。


「はあ・・・なんでこんなことになっているんだ?俺は何もしていないのに」


縄に縛られているのは荒野優夜ーいや、始まりの能力者がいた。始まりは誰かによって縄で縛られているのだ。


動きにくいほどに縛られているが何をしたらこんなことになるのか。未来の彼を知っている皆は想像つくだろう。彼が何かしたに決まっている。


「また何かしたの?」


始まりと一緒にいる女性は始まりが縄で縛られているのに助けない。何故なのかというより慣れているような感じである。縛られても助けないのは始まりからしたら助けてくれと言うものだ。実際は


「いや〜創造神に縄で縛られて動けないのだけど助けてくれない?俺何もしていないのよ。創造神の家に落とし穴を作っただけなのに・・・」


原因は始原の1人ー創造神であるが悪いのは始まりである。人の家の庭に落とし穴を作っていたら怒られるのに決まっているが本人は反省をしていない様子。


だから、縄で縛られたのだ。当たり前とは言わないが完全に始まりが悪いので誰も助けないのは悪いことをした始まりが原因である。


「もう一度言うけど助けてくれない?」


「うん!いいよ」


笑顔で応じて始まりを縛っている縄を解こうとする。だが、そこで妨害される。始まりを縄で縛った張本人によって


「駄目に決まっているでしょ。反省するまで許可しないわ。さて、反省してくれない?始まり。反省しないならそのままにするわよ」


2人の会話に入った金髪の女性ー創造神が反省しろと縄を解こうとする女性を止めた


「どうしてよ。可哀想よ?貴方人を傷みつける性格だったのね」


まさかこんなことをするなんてって感じな顔をする女性


「誰のせいでこうなったのか理解してくれませんかね?私のドレスがどこの誰の落とし穴で破れたのよ?いくらすると思っているのか分かっている?」


布が破られたドレスを2人に見せる。高級品のドレスであるため創造神は気に入っていた。


だが、その服は始まりが仕掛けた罠によって予想外の姿へと変わってしまった。気に入っていた服を落とし穴で破られたことに怒っている


「知らん!」


責任は俺じゃないみたいな顔をして反論する


「半殺しで済んでやるから弁償代を支払え始まり」


縄で縛られているはじまりに能力を使おうとする創造神


「貴様!それでも日本人か!」


日本人ならそんなことをしないだろと言う始まり。だが、この場にいる者は日本人ではなく、欧米出身者。


「私達日本人じゃないのだけど?日本人じゃないから問題ないよね」


「待て!何をする気だ!?まだ死にたくない!」


縄で縛られてなお、動き暴れる始まり。まあ、逃げようとしてもすぐに捕まってボコボコにされたのは言うまでもない


「酷い・・・俺でもここまで殴られるとは思わなかった・・・ここまで痛みを感じるのは久しぶりだね・・・」


ボコボコにされて顔がすごいことになっている。顔に殴られた跡がたくさんある。自業自得だ


「何もしていないのに殴られたのは酷いわ。見損なった」


「いや、どう考えても始まりが悪いのは貴方も理解しているわよね?なんでこんな奴に味方するのよ。私は明らかに被害者なのに」


呆れてため息する創造神。いくら言っても何も変わらない。二人の仲がどれくらい深いのか理解しているのかそこらへんはすでに諦めている


「やれやれ、二人の夫婦仲はあいからずいいわね」


「貴方も好きな人を見つけたらどうなの?」


「始原に恋愛するような人がいるとでも?」


「年齢のことを気にしている?恋愛と年齢は関係ない。愛があるかないかの話に年齢は関係ないーゲフッ」


殴られて吹っ飛ぶ始まり


「貴方はもう少し考えて発言してほしいわね・・・!それだから始原から尊敬されていないのよ」


創造神から尊敬されてないと言われた始まりは驚く。そんな嘘みたいな話があるわけないと顔が言っている。


尊敬されていないことを自覚していない始まりにとって創造神から言われたことは驚きを隠せないのだ。


単に自覚がないのが理由であるが本人は悪いことをしていないと言っている変人みたいなやばい人であるため創造神の話を聞いて納得はしない


「違う!尊敬されているはずだ!俺が尊敬されるような人だと理解していないのか!」


「女性に落とし穴を作るような人が尊敬されるような人だと思う?舐めるなよクソガキ」


睨む創造神


「年下なのは君だろ・・・クソガキと言われるような年じゃない!」


キレている創造神に対して俺はお前より年上だと言う始まり。会話が成立していないのである。本来喧嘩を止める始まりの奥さんは喧嘩を止めないのでますます創造神はストレスを溜めていく


「シャーロット。自分の旦那さんの行動をもう少し考えてくれない?迷惑しかないのだけど?」


「楽しいのならいいじゃない」


「よくないから言っているのよ」


とそんな会話を続ける3人


「私はそろそろ帰るわ。明日、滅王を連れてここに来るから」


「滅王が来るの?あいつの家に大量の虫を送った以来何も返事こないんだが何か用事でもあるのかな〜」


「滅王が何故、虫嫌いになってしまうようなトラウマを抱えた理由がわかったわ。誰が大量の虫を送ったのかわからなかったけど貴方なのね・・・本当人に嫌われるようなことしかやらないのになんで始まりの異能者なのよ・・・」


こんな奴が世の中で溢れている異能者の始まりなのが理解したくないとよく思っている創造神


「俺がすごい人だからね」


ふふんと笑う始まり


「断じて違う」


即否定して無表情になる創造神


「んなわけないだろ!」


と山に大声が聞こえたのは言うまでもない



_____



「ってわけで酷くない?いきなり縄で縛られたんだよ」


「・・・知らない」


ある日、家に客が来たので少し広い部屋で話していた。始まりと話しているのは


天姫である


「知らないって・・・俺は別に悪いことをしているわけじゃないのに縛られたんだよ!?」


「自業自得。私から言えることはそれくらい・・・始まりはあいからず元気だね」


創造神に縄で縛られてからそんな日が経っていないのにいつものように元気な始まりに天姫は少し呆れて言う。どうやら、始まりの扱いに慣れているようだ


「ふっこの人気者が元気じゃないと皆やっていけないからね」


ニヤリと決め顔をする始まり


「人気者なんだ・・・初めて知った」


少し驚いた顔をして始まりを見る天姫。人気者じゃなくて変人だと認識していたからだ


「嘘でしょ?俺は人気者でしょ?」


「知らない・・・でも、人気者って感じしないから・・・」


「いやいや、俺は人気者だよ。だって皆よく俺の家に来るし」


「そういう意味で人気者?・・・人気者じゃなくて目を離したら何かやっている悪者」


少し顔を顰めて言う天姫


「俺が犯罪者みたいな話しないでくれない?」


流石に心にダメージが入るよ俺と始まりは悲しそうな顔をするが天姫は無視する


「傷害罪で捕まってもおかしくないことをしている貴方に言われたくない・・・まあ、貴方が捕まってもすぐに・・・脱獄はするから捕まえても無駄・・・制御できない犯罪者を捕まえれるのかな・・・」


「誰がどうだろうと俺を捕まえる人はいない!」


「それは誇る話?」


明らかに誇れる話ではないのに元気な始まりに思わずツッコミする天姫。彼女の判断は間違っていない。


まあ、仮に始まりを捕まえたとしてどうやって刑務所で過ごさせるのかが想像つかない話である。脱獄は確定。始まりを捕まえる人間がいてもずっと捕まえるのは無理な話だから


「・・・貴方に聞きたいことがあるのだけど」


「何?俺に聞きたいことって?」






「貴方達の子供が日本にいるって本当?」


「・・・・・・は?」


始まりの過去が始まりました。また、長い話になりそうですが・・・過去の話がいつ終わるのかは不明です。見守ってくれると助かります

次回もお楽しみに〜

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