合宿編 11話ー1 合宿前
新章開幕へ
「場所は近畿地方だ」
近畿地方って・・・範囲広すぎるだろ
近畿地方と言われても分からん
場所を特定してから言ってくれよ
どこに合宿するのかまだ企画段階じゃねえか
「修学旅行じゃねえか！！合宿じゃねえ！！」
天野がツッコミする
いや、修学旅行って近畿地方だけじゃないだろ
関東とか海外とか九州とかあるだろうよ
まあ、修学旅行に見えなくもないから否定できないけど
まあ、研修旅行とか宿泊学習とか他の県に行くことはあるからそういうのはあるんだなと思う程度だけど入学して一ヶ月くらいで合宿をするってことは林間学校か？
そんなに早いものだっけ？
「近畿地方のどこだ？」
俺が質問すると紅谷は答えた
いくらなんでも情報が足りなすぎるし、企画段階なら6月くらいにやるだろうと勝手に思っている
もしかしたら場所を知っているかもしれない
まあ、そんな考えを俺は持っていながら紅谷に聞いてみると
「京都だ。京都の山で合宿」
京都で合宿か
京都を最後に行ったのは修学旅行以来か？
いや、その後にもあるわ
京都か〜結構行っているからあんまりワクワク感ないんだよな正直
え？乗り気じゃないって？
そりゃ、数えきれないほど行ってますからね
なんでそんなに行っているのかって？
父さんの実家が京都だからなんだよ
親の実家なら何度も行っている理由になるだろう
「へえ〜合宿らしいね」
山で合宿なのはいいと思う
しかし、この時期に合宿とはなにをする気なのか
まさか、勉強合宿をやるんじゃないよな？
絶対に断ってやる
当日休んでやるからな
勉強合宿なんてやりたくない
そんなんで京都に行くなら最悪の合宿だよ
って言うか能力学園は勉強をやりまくる学園か？
姉が東大出身だからそう言うところもあるのだろうか
いや、だろうな
姉のスペックが異常なだけでそんなことをしないだろう
やっていたら1日6限じゃなくて7限になっているわな
授業時間増やすだろうし
そんなことがないってことはそう言うことはないかもしれない
進学校とかそう言うの詳しくないから分からん
俺が通う予定だったあの学校はそう言うのはないところで選んだからな
勉強のために自由を奪われたくないし
「あと、合宿に全員は行かないらしい」
『え？』
紅谷の発言に驚く俺達
まさか、ランクの低い者は行けないと？
やはり差別じゃんこの学園
どうしてそんなことをするのか理解できない
ランク制限かけているとかクソじゃねえか
なんでそんなことをするんだろうか
食堂はランク差別とかないのに合宿はあるだぁ？
何を考えているんだ学園は
「あっすまない。1年生だけって意味だ」
あっそう言う意味か
なら、安心だ
1年生だけなら理解できる
ってか、全学年行くとかそれほど広いのか？
かなり大きい泊まる宿ってなるし
1年生だけなのは理解できるし、安心だ
・・・安心なのか？
何か大きなことに巻き込まれないよな？
え？なんでそんなことを考えるのかって？
能力学園1ヶ月探したせいだよ
もしかしたら合宿中に戦闘になるかもしれないと言う普通じゃあり得ないことが起きるかもしれないだろ？
「なっなるほどな」
「びっくりした〜」
反応したのは和音としーちゃん
この2人反応いいな
俺もそう言う反応
普通なら全学年同じ宿に泊まることはないと考えるがこの学園はやってもおかしくないからな
うん、多分そう言うのがあると思う
「京都で合宿か〜」
「京都での合宿か面白そうだね」
星宮と荒野も反応をしていた
京都の合宿か学園もそれなりにやっているんだな
「まあ、伝えるのはこれだけさ。さて、あとはあの2人だけだな」
あと2人だけ？
それ以外に伝えたと言うこと？
あと2人は誰なのか分からないがこれを伝えるために回っているのか
「あと誰に伝えていないんだ？」
和音が質問する
「風間と北坂だよ。さっき試合していた2人さ」
あの2人に伝えようとしているのか
「そうか・・・ん？」
「お前、まさかSクラス全員に伝える気か？」
俺が言いたいことをしーちゃんは言った
まさかな・・・そんなわけないだろ
わざわざ自分から皆に伝えるようなことをしているのか？
おいおい、そんな面倒なことをするのか
連絡で言えばいいだけの話だろ
「そうだ。暇なんだ。ではバイバイ」
マジなのかよ
紅谷は風間と北坂のところへ歩いて行った
「暇な奴だな羨ましい」
暇だからと直接伝えるとは自由な時間があるってことか
「いや、君も大分暇じゃない？」
荒野に言われてしまった
否定できないけど俺からしたら
「俺は自由人だからな」
「自分から言うことではないと思うよ」
しーちゃんにも言われてしまった・・・ショックだせ
まあ、そんなこと終わっていないが
まあ、問題ねえよ
「そうだ。ただ、合宿って何するんだ？」
紅谷に聞くべきことを聞くのを忘れていた
今どこにいるのか分からないし、グループで聞いてみるか
そう言えばあいつ、1年S組のグループのやつに入っていないな・・・あっ察し・・・
あいつ、除け者にされている・・・
風間ですら入っているのに・・・
グループL○NEに入っていないから連絡しようもないな
電話番号くらいは知っていると思うが知らないだろう
いちいち動くようなことをしているし
あいつ、クラスL○NEがあることを知らないなんて悲しいな
除け者にされているって気づいていないから知らないのが幸せかも
「クラスの仲を深めましょうとか？」
星宮が言うと
「そこは学校らしい方針なんだ・・・」
荒野は学校とかの定番なことをするとは思えないが・・・なんかやりそうな感じではあるが・・・
なんか普通の学校みたいなスローガンだな
いや、普通はそう言うのなんだが・・・やはり、この学園にいたら常識が狂うのか
病気かな？
いや、環境による適応でそうなったかもしれない
怖いな自覚してしまったら
「それは俺も思った」
とりあえず、今考えることではないだろう
「紅谷は入学して以来誰も挑んで来ないからな。暇なのは事実だろう」
そこについていくのかよ和音
「確かに・・・なら自分の実力高めるとかしたらいいのにね」
「必要ないんだろう。自分が強いとかで」
「強さ順なら風間より上かもしれないしな」
それはないと思うがどうなんだろうな
「・・・・・・今回で余計に紅谷に決闘を申し込む生徒が減ったんでは？」
『・・・・・・』
全員が黙る
あっ・・・(察し)
しーちゃんの言葉を聞いて俺は思った
余計に暇になったんじゃないかあいつ
少し紅谷に同情した
自分から申し込まないと誰も自分に挑んでこないとか
紅谷からしたら最悪かも
いや、いちいち戦闘するようなことになるよりマシかも・・・
でも、今回で風間の強さを生徒達が知ったとなればさらに戦闘をする機会がない
あいつさらに決闘を申し込まれなくなるってことか・・・自分から挑まないかないとこれからないと
まあ、本人が気づけばって話だが
俺達はこの後それぞれ寮へ帰った
他の戦闘も観戦するとかあるがこれ以上に見るものはない
Sランク同士の戦闘を見た後に他の戦闘を見ていてもつまらないからな
次で合宿になります！
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次回もお楽しみに〜
