128話 能力学園東京校最強の能力
180年前に処刑されたはずの最悪の武器職人刀坂公流と戦闘をしている
浅瀬羅生
八草蘭
天野和音
3人は苦戦していた
再生能力が高い能力と神系能力『剣神』を使用する刀坂に徹底的に勝てる技がないからだ
毒による即死性が通じない
闇による侵食でも倒れない
四肢が切られても動く
不死身のような化け物
そんな刀坂の戦いに慣れていく3人
攻撃手段が刀による攻撃と斬撃の2つと慣れれば避けれる攻撃しかしてこない
倒せるチャンスは再生能力の高い刀坂を上回る火力を出すこと
1番刀坂にダメージを与えるのが高いのは八草
敵味方関係なく、倒すなら即死性のウイルスを撒くことは可能
しかし、味方である2人を巻き込んでしまうのでこの手段を使えない
火力が高いのは浅瀬
肉弾戦で物理攻撃で刀坂に1番攻撃している
再生の高い刀坂に物理攻撃でダメージを与えてもすぐに回復する
再生不可能レベルの火力を出さない限り倒せないだろう
それほど刀坂の力は強いのだ
刀坂の攻撃を妨害している天野
闇を操ることで再生がしにくくなると攻撃の隙を作る
さらに浅瀬、八草の戦闘能力を最大倍率に上げて刀坂の攻撃を防げるようにする
誰かがミスをしてダメージを負った場合、刀坂が有利になるだろう
「かっかっかっ!儂がここまで楽しめる戦いをするのはいつ振りかの〜ゲームより楽しいわ」
「ゲーム感覚で戦っているなんてなんて爺さんよ・・・」
「伊達に数100年生きている怪物だな。俺達3人を相手に剣術と再生能力で戦えるとは・・・俺も能力を使うか」
「いや、まだ使ってないの!?」
驚く八草に呆れる天野
「能力使わず、命をかけた戦いをするなんてな・・・」
なんてことをしているんだこの人と思っている天野
やべえ人だと思うほどにこの戦闘で能力を使用していなかった浅瀬であった
「かっかっかっ!能力を使用しないから単に使えないと思ったが使えたのか。儂をもっと楽しめよ」
斬撃が飛んできた
3人とも避ける
毒が付与された短剣を刀坂に当たった
ダメージは与えられていた
毒による攻撃は刀坂でもダメージを喰らうことはあるという証明となる
「!ゲフッ・・・!ここまで体が早く毒に侵食されるとはな・・・」
3人から離れて吐血する刀坂
当たった場所は胸
刺された部分を破壊しようとしても闇の侵食で上半身の半分が再生できない
闇の侵食が自身の想像を超えるスピードで侵食されていく
いつ死んでもおかしくない状況であった
それでも刀坂には何か余裕のある顔をしていた
まだ何か隠しているのだと分かるくらいに
「まだまだ楽しめるな!!ゲームはここからじゃ!」
「毒と闇の侵食が効いているのに動けるって化け物すぎる」
天野は驚いた顔をする
普通なら死んでもおかしくないダメージを負っているのにまだ動ける刀坂に驚いているのだ
能力の出力を強化している中で耐えている時点でおかしい
死ににくい能力を持っているのは事実だろう
刀坂の2つ目の能力は『生存』
再生特化の能力で状態異常に耐性がある能力
神系能力などの最上位能力は例外だが大抵の技は効かない
蘇生魔法を常に肉体に付与されている
肉体の回復の制限がない生存特化の能力
だが弱点として魂に傷を負った場合、蘇生の力が働かないこと
魂に攻撃する手段を持っている能力者は少ない
3人の中で魂に攻撃できるのは八草
魂まで破壊する毒を生成することは可能なので刀坂の弱点を分かった時に刀坂は敗北する
だが、魂に攻撃されるのが弱点なんて3人は知らない
魂に直接攻撃できるのはいるのだが現時点ここにはいない
剣術で3人と相手する刀坂
その時、まだ能力を使用していなかった男が能力を使用する
ついに動くのだ
そろそろ、ようやく、学園最強が能力を発動させる
「能力発動」
「!」
浅瀬から覇気が出て、刀坂を精神支配しようとした
しかし、刀坂は支配を無効化する
咄嗟の判断であった
「精神支配・・・いや、これは漏れた覇気の作用か」
刀坂はすぐに精神支配を無効化する魔法を発動させたから問題なかった
「何もしていないのに魔法を使うとはな」
「私も支配されそうになったのだけど?」
「一瞬意識奪われるところだった・・・」
2人まで支配されそうになった
2人は少し怒るが無視する浅瀬
「俺が制御を緩めた覇気だけで支配されかけるとはまだまだだな」
支配の排除に攻撃の隙を作ってしまった刀坂は浅瀬に殴られる
大したダメージではないが浅瀬の能力は
「支配系か?この力」
「いいや、違う。覇気によるただの支配は能力によるものでもあるが俺の能力はサポートに近い」
浅瀬の後ろに魔獣?らしき怪物達が現れる
「俺の能力は『式神・神』、通常能力『式神』の上位互換だ」
能力『式神・神』
式神を作る能力の上位互換で作成した式神の力を使うことや一斉召喚などできる
式神に力を付与して召喚しなくても式神の力を使える
浅瀬が強いのは作成した式神達の能力を使えるから
召喚された式神達は
炎虎
水鹿
雷弧
の3体
危険度SSS級相当を3体召喚したのだ
本来、式神の力は強くてもSS級が限界
その理由は式神と能力者、非能力者のバランスを取るため
昔はバランスとはなかったが100年前から基準を何者かに設けられた
それによって式神達の力は弱体化する
しかし、例外はある
・100年以上前から存在している式神
・能力者でも制御できないほどの力を持つ式神
そして、式神系の能力を持つ者
浅瀬は式神系能力を持っている
それによって国家を転覆できる式神を大量に作ることができたのだ
体力と言っても現時点持っている式神は50体程度
3体だけでも国を脅かす
浅瀬が能力学園東京校最強である理由が能力の強さである
3体の式神が刀坂を襲う
体にダメージが大きくて、先程より動けない刀坂にとって厳しい状況である
(3体の式神と神系能力者3人を同時に相手するのに刀と斬撃では難しいの〜魔法はそこまで高いわけではないから面倒じゃ。刀の回収をして魔力刀から変えたいのだが刀を破壊されている時点で無理なのが辛い話じゃな。さて、儂を殺すまでの火力を出せる式神なのかやってみるかの〜)
魔力刀で式神達に攻撃するが
ーーーーー
透けて刀坂の攻撃が当たらなかった
「!」
「物理攻撃が通じる式神なんぞ召喚していないわ」
「攻撃の隙を与えたら駄目でしょう?」
八草の短剣が刀坂の体に刺さる
「ゲフッ・・・出血死は問題がないのじゃが物理攻撃無効の式神は相性が最悪じゃ。面白いが儂が不利じゃないか」
「闇」
話していた刀坂を無視して天野は刀坂の体に侵食していた闇を固める
動くことが出来ない刀坂
「動きをようやく封じたので頼みます。先輩達」
「ありがとうね。後輩ちゃん」
「2人一斉に攻撃するぞ」
2人は刀坂に攻撃する
内臓を切られる
どんどん追い詰めて行く3人を観察する刀坂
身を以て体験することによって3人の強さが誰くらいなのか知るためである
どれほど強いのか知ってからは力を解放して行くのだ
(ここまで追い詰められたのはいつ振りじゃろうか・・・神系能力者が3人とSSS級の式神を同時相手なんぞ初めてではないか?体が切られる戦いなんぞそうそうなかった。儂を追い詰めていく力。180年振りじゃな)
次回もお楽しみに〜