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【コント】冬のドナタ

作者: 幸田 英和

場所…自宅

役…孫のじぃじ=ボケ 孫のバァバ=ツッコミ


あるところに、孫を異常に可愛がる韓流ドラマにはまった お爺さんとお婆さんがいたそうな

長女が1歳になる男の子 初孫の安仁あんにを預けに来た

じぃじとバァバは大喜びで部屋駆け回る。


じぃじ「孫の安仁あんには、いつも凛々しいのぉ〜」


バァバ「ほんま ヨンサマみたいなイケメンやわぁ〜ほれぼれするわ」


じぃじ「目に入れても痛くないとは、このことやな」


お爺さんは、でんぐり返ししてダンゴムシをして孫を喜ばせました。


バァバ「じぃじ安仁あんにが キャキャと笑ってるわ」


お婆さんは、いないいないバァバって言って変顔しました。


じぃじ「安仁あんに 手足バタつかせて喜んでるわ」


『ピンポ〜ン ピンポ〜ン』


バァバ「はーい 今開けます」


玄関先で、気品のある親切そうな女性が名刺を お婆さんに渡して挨拶している。


じぃじ「どなたや」


バァバ「天使幼稚園の理事長でペオンさんだそうよ」


じぃじ「どんな 用件なんや」


バァバ「お孫さんのお母様より俳優養成の為の幼稚園だそうよ。入園準備金300万円をお爺さまにご用意してもらうように依頼されてお見えになったみたいよ」


じぃじ「安仁あんには、将来俳優か夢に投資したらなあかんな」


バァバ「そうね 家に老後資金に備えたお金 ちょうど300万円タンス預金あるから持って来ますね」


じぃじ「そうか 直ぐに持ってきてポンと支払いしなさい」


お金を数えて、確かにお預かりしましたと領収書を書いてお爺さんに渡した。


しばらくすると…


『ピンポ〜ン ピンポ〜ン』駐在所のお巡りさんが訪ねてきた。


バァバ「じぃじ 大変よさっきの女 マゴマゴ詐欺だそうよ。天使幼稚園上にぺをオンしたらペテン師幼稚園だわ あ〜渡したお金は戻ってこないって」


じぃじ「ドナドナドォナドォナドナドナドナドォ〜♪」


バァバ「じぃじ どうしたんや歌ってる場合じゃないよ」


じぃじ「寒いな 今は冬か? あんたどなた?」


バァバ「アカン ショックでボケてもうた じぃじ今は夏よ」


じぃじ「いや寒い・・丸まろう」


バァバ「じぃじダンゴムシのように丸まって固まっとる 正気に戻さなアカン そうや変顔や 

いないないバァバ」 


じぃじ「こわい オバケ あんた どなた?」


バァバ「アカン顔が硬直して元に戻らん ヤマンバみたいや」


じぃじ「あんた どなた?寒いな今は冬?」


バァバ「完全に冬のソナタが、冬のドナタになっとる」


孫の安仁あんにが、ハイハイしてじぃじに近づき「じぃじ じぃじ」と初めてしゃべってじぃじの頭をなでなでした。


バァバ「じぃじ 安仁あんにがしゃべったよ 聞こえる!」


じぃじ「ア・ア・・」


バァバ「そうよ 安仁あんによ思い出して!」


じぃじ「ア・・ン・・ン・」


バァバ「頑張って もう少しよ」


じぃじ「アンニョンハセヨ(こんにちは〕」


バァバ「ガクッ ダメだこりゃ」














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[良い点] 新鮮さがあって良かったです。
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